前衛は嫌いだ

2015-03-06 16:57:34 | 塾あれこれ
前衛芸術は嫌いです。
分からないとゆーか、アホくさいとゆーか。

自分で「俺は芸術家」といえば何でも出来、
生計もたてられるかもしれない、ようです。

前衛、に限らず「現代芸術」全般かもしれません。

歴史という長い時間の(審査)を経ていないから
現代芸術は玉石混交であろうとは思います。

しかし将来「玉」がどれほど生き残るか?
はなはだ無政府的な現状だと憂うものです。


とはいえ、私に問題がある、ということのほうが
世間には通りがよいでしょう。
つまり嫌いだと言う私の方に「見る目が無い」のかも
しれないと思うようになりました。

いつ死んでもおかしくない年齢になって何をやっと、と
いう話ではありますが。

若いころは「現代詩」が分かりませんでしたね。
どこが「詩」なんだか。

感動があるないどころか、何を言ってるのかすら、
内容がさっぱり分からないのです。
「これ、にほんご?」

逆に言うと、それが詩と言えるならば
私のほうが「詩」というものが分からないのです。
根本のところがね。

めちゃくちゃなインスタレーションを前にして
首をひねる人をよくみかけますが
あれも表現そのもの、芸術そのもの、を
分かっていない姿かもしれませんね。

・・こうして「客足」が遠のきます。

展覧会などの動員数をみれば分かりますね。

芸術家のほうは、「シモジモの馬鹿に分かってたまるか」
かもしれません。
それで良いのかなあ?


先日、このブログで塚本邦雄さんの本を誉めましたが
実は塚本さんは人も知る前衛作家。

私は大嫌いでした。
さっぱり分からない、というほうが正しいか。

後年、たまたま手にした塚本さんの本に驚きました。
その方の説く古今の名歌の解説がとても面白いのです。

ということは塚本前衛は膨大な基礎と天才的なひらめき
の上に立っていたことを確信させます。

分からなかった私(前衛モノは今も分からないけど)
のほうこそオソマツだったわけですね。

幼稚園生でも描くかのごときピカソのキュビスムも
しっかりとしたデッサンの力に支えられています。


そうはいっても「前衛って下らない」としか思えない私。


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1 コメント

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私も嫌いです (サトウ)
2019-05-21 23:11:20
はじめまして。
私も前衛芸術が嫌いです。
とくに、前衛音楽がダメです。
わけがわからなくて、形式も見えてこない。
そしてなにより嫌なのは、前衛が好きな人が私を「考え方が古いな」「頭が悪いな」とバカにすることです。
たしかに一理あるのかもしれませんが、好きで聴いているだけでいいわけで、なんで「頭がわるいな」などといわれなければいけないんでしょう。
腹立しく思います。

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