白川静さんのお考えに「漢字は中国語ではなく日本語」
という卓見があります。
確かに、漢字は中国の文化を輸入したものですが
今では完璧に吸収・消化して日本語になっています。
中国文化の風下に立つものではありません。
もちろん、表面だけを移入して「日本化した」という
わけでもありません。
良いものは吸収する。
全てを自前で開発したなどという文化・文明はありません。
表面だけをマネすることこそ恥ずかしいと思います。
今の日本はマネばかりで吸収力が衰えているのではないか。
吸収する主体となるべき「日本」の影が薄いのです。
教育法の研究輸入がこれほど盛んになっていても学力低下が続き
現場が右往左往しているのも、日本文化の主体があいまいである
ひとつの証明です。
◎
映画『アイ・アム・サム』をビデオに撮ってみました。
よくあるアメリカ映画で、大甘といえば大甘。
安心して見られるといえば、そう。
ショーン・ペンとミシェル・ファイファーが好演。
○
一本の映画からその国の社会を掴めるとは申しません。
そこまで私の頭はスルドクはない・・・ザンネン。
ただ、いかにもアメリカ社会がよく分かるような気がする
映画でした。
IQが低い、生活力も余りない父親が一人で小さな女の子を
育てられるか。
社会はそれをどう扱うか。
アメリカでは子供をきちんと育てられる里親が裁判所で
決定されます。
いくら父親が深い愛情を子供に注いでいても。
子供のためにはキチンと育てられる環境が大切。
一種合理的に作り上げられており、日本で同様のケースが
ある場合より、はるかに説得力がある対応を社会が行います。
タテマエですね。(貫くには約束事も必要で、どこかウサン
クサイのですが、理屈で築きあげられた仕組みは立派)
ホンネでは「父の愛情はどうなる?」という感情が残ります。
アメリカ社会で生きてゆくには、このタテマエをよく知る
必要があります。(どこでもタテマエはあるのですね)
アメリカ文化は、外から知り易く出来あがってもいます。
そうしてアメリカの文化を上手く活かすには個人に
それなりの資質が必要なのです。
(自律・自立)
これなくしてはタテマエを活かせません。
従ってこの映画のような里親の仕組みそのままを日本に
移入しても、現時点では機能しないでしょう。
けれども今の日本では、アメリカが~だから、と
人々の精神的背景を無視したまま表面的なマネをしている事が
多いのではないでしょうか。
小さなことでも。
夜、子供を放っておいて両親が遊びに出るとか・・
普段から日本式に子供を甘やかしておいて、それでは困りますね。
他国の良さを吸収しないで、サル真似をしているのです。
大人が自律し、しっかりと子供をその方向に育てているから
アメリカはあれでよいのです。
◎
繰り返しますが「吸収する主体」の確立が大切です。
(古来の日本文化を見直したいですね)
どこそこの国の教育法などと学者が紹介しているのには
「マユツバもの」があるかも知れません。
少なくとも、その文化と日本の文化とを十分に知ることから
始めねばなりません。
最低限、流行りをマネだけするのは止めてほしいなあ。
という卓見があります。
確かに、漢字は中国の文化を輸入したものですが
今では完璧に吸収・消化して日本語になっています。
中国文化の風下に立つものではありません。
もちろん、表面だけを移入して「日本化した」という
わけでもありません。
良いものは吸収する。
全てを自前で開発したなどという文化・文明はありません。
表面だけをマネすることこそ恥ずかしいと思います。
今の日本はマネばかりで吸収力が衰えているのではないか。
吸収する主体となるべき「日本」の影が薄いのです。
教育法の研究輸入がこれほど盛んになっていても学力低下が続き
現場が右往左往しているのも、日本文化の主体があいまいである
ひとつの証明です。
◎
映画『アイ・アム・サム』をビデオに撮ってみました。
よくあるアメリカ映画で、大甘といえば大甘。
安心して見られるといえば、そう。
ショーン・ペンとミシェル・ファイファーが好演。
○
一本の映画からその国の社会を掴めるとは申しません。
そこまで私の頭はスルドクはない・・・ザンネン。
ただ、いかにもアメリカ社会がよく分かるような気がする
映画でした。
IQが低い、生活力も余りない父親が一人で小さな女の子を
育てられるか。
社会はそれをどう扱うか。
アメリカでは子供をきちんと育てられる里親が裁判所で
決定されます。
いくら父親が深い愛情を子供に注いでいても。
子供のためにはキチンと育てられる環境が大切。
一種合理的に作り上げられており、日本で同様のケースが
ある場合より、はるかに説得力がある対応を社会が行います。
タテマエですね。(貫くには約束事も必要で、どこかウサン
クサイのですが、理屈で築きあげられた仕組みは立派)
ホンネでは「父の愛情はどうなる?」という感情が残ります。
アメリカ社会で生きてゆくには、このタテマエをよく知る
必要があります。(どこでもタテマエはあるのですね)
アメリカ文化は、外から知り易く出来あがってもいます。
そうしてアメリカの文化を上手く活かすには個人に
それなりの資質が必要なのです。
(自律・自立)
これなくしてはタテマエを活かせません。
従ってこの映画のような里親の仕組みそのままを日本に
移入しても、現時点では機能しないでしょう。
けれども今の日本では、アメリカが~だから、と
人々の精神的背景を無視したまま表面的なマネをしている事が
多いのではないでしょうか。
小さなことでも。
夜、子供を放っておいて両親が遊びに出るとか・・
普段から日本式に子供を甘やかしておいて、それでは困りますね。
他国の良さを吸収しないで、サル真似をしているのです。
大人が自律し、しっかりと子供をその方向に育てているから
アメリカはあれでよいのです。
◎
繰り返しますが「吸収する主体」の確立が大切です。
(古来の日本文化を見直したいですね)
どこそこの国の教育法などと学者が紹介しているのには
「マユツバもの」があるかも知れません。
少なくとも、その文化と日本の文化とを十分に知ることから
始めねばなりません。
最低限、流行りをマネだけするのは止めてほしいなあ。
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