映画『精神』のチラシにはこうあります。
『これまでタブーとされてきた精神科にカメラをいれ、
「こころの病」と向き合う人々がおりなす悲喜こも
ごもをモザイク一切なしで鮮烈に描いた・・』
また映画監督の河瀬直美さんは
「精神病者と健常者の境がわからない」
想田監督の『選挙』につぐ第二作、必見ですね。
○
昨6日に見てきました。
第1回上映が1時半~
横川シネマは小さい所ですが私たちが着いたときには
一見して8割がたお客様がおられたようです。
意外に多かった。
そして見終わった今の感想は、必見。
もっともっと、できれば日本人のすべてに
見てもらいたいですね。
○
河瀬さんも言っておられるように精神科の患者さんは
普通の人間と違いはないということがよく分ります。
誰もがインフルエンザに罹る恐れがあるように
誰もが病気になる危険性を持っているようです。
ただ、ウイルスに触れても体が抵抗するように
精神の病も普通は重篤にならない段階で
(落ち込んだ)くらいで済むのですね。
たまたま病気が進めば、医者にかかり薬を飲み
ただそれだけのことです。
○
若い頃(米国では精神科にかかる人が多い、
競争社会だから)という話を聞きました。
そのころは対岸の火事のようなイメージでした。
いま日本も自己責任とか競争社会になり精神の病に
なる人が増えているのでしょう。
けれども、従来から「精神病」というと何やら怖ろしい
ものという「偏見」があります。
犯罪と関係づけられたりもします。
正確なところを知らなかった昔の人々のイメージでは
理解を越えた世界だったようです。
そのマイナスの文化が現在の子供たちにも反映して
いて、精神科にかかることを極端に嫌います。
これが多くの日本人にこの映画も見てもらい偏見を
少なくしてほしい、というユエンです。
奥田英朗の小説に出てくる伊良部一郎先生のような医者が
日本に増えると我々の目も変わるかもね(←冗談)
◎
前回よりカメラが良くなったか、撮影する場も
限られていたせいか、画面は見やすくなりました。
ただ、患者さんの目線がカメラ目線と異なったものに
なるシーンが多く、やむをえないのでしょうが
多少気になりました。
劇的な処理など演出一切を排する姿勢は前回と同じ
でしたが、インタビューが今回は多く入っています。
これも内容からそうなるのでしょうね。
新藤兼人の『溝口健二』みたいに、机の向こうに
話す人がいて延々と写す、ような映画をイメージして
行ったのですが、大違いでした。
ただだだ(ふーん、むー、にやり)と映画を受身のまま
見続けてしまいましたね。
忘れられないシーンも数多くあります。
たぶんずっと先まで忘れられないでしょう。
『これまでタブーとされてきた精神科にカメラをいれ、
「こころの病」と向き合う人々がおりなす悲喜こも
ごもをモザイク一切なしで鮮烈に描いた・・』
また映画監督の河瀬直美さんは
「精神病者と健常者の境がわからない」
想田監督の『選挙』につぐ第二作、必見ですね。
○
昨6日に見てきました。
第1回上映が1時半~
横川シネマは小さい所ですが私たちが着いたときには
一見して8割がたお客様がおられたようです。
意外に多かった。
そして見終わった今の感想は、必見。
もっともっと、できれば日本人のすべてに
見てもらいたいですね。
○
河瀬さんも言っておられるように精神科の患者さんは
普通の人間と違いはないということがよく分ります。
誰もがインフルエンザに罹る恐れがあるように
誰もが病気になる危険性を持っているようです。
ただ、ウイルスに触れても体が抵抗するように
精神の病も普通は重篤にならない段階で
(落ち込んだ)くらいで済むのですね。
たまたま病気が進めば、医者にかかり薬を飲み
ただそれだけのことです。
○
若い頃(米国では精神科にかかる人が多い、
競争社会だから)という話を聞きました。
そのころは対岸の火事のようなイメージでした。
いま日本も自己責任とか競争社会になり精神の病に
なる人が増えているのでしょう。
けれども、従来から「精神病」というと何やら怖ろしい
ものという「偏見」があります。
犯罪と関係づけられたりもします。
正確なところを知らなかった昔の人々のイメージでは
理解を越えた世界だったようです。
そのマイナスの文化が現在の子供たちにも反映して
いて、精神科にかかることを極端に嫌います。
これが多くの日本人にこの映画も見てもらい偏見を
少なくしてほしい、というユエンです。
奥田英朗の小説に出てくる伊良部一郎先生のような医者が
日本に増えると我々の目も変わるかもね(←冗談)
◎
前回よりカメラが良くなったか、撮影する場も
限られていたせいか、画面は見やすくなりました。
ただ、患者さんの目線がカメラ目線と異なったものに
なるシーンが多く、やむをえないのでしょうが
多少気になりました。
劇的な処理など演出一切を排する姿勢は前回と同じ
でしたが、インタビューが今回は多く入っています。
これも内容からそうなるのでしょうね。
新藤兼人の『溝口健二』みたいに、机の向こうに
話す人がいて延々と写す、ような映画をイメージして
行ったのですが、大違いでした。
ただだだ(ふーん、むー、にやり)と映画を受身のまま
見続けてしまいましたね。
忘れられないシーンも数多くあります。
たぶんずっと先まで忘れられないでしょう。