『カーネーション』に産経がイチャモン?

2011-11-30 20:45:25 | 見る
『カーネーション』ますます快調ですね。
一つ一つの話は細やかにじっくりと描くのに
話から話への進みようが爽快、スピーディー。

それを可能にする演出・演技・・・
適切な伏線と細かい描写。
(二階に声をかけながら階段をドンドンと叩くとか
 そうそうあったね、と思いました)

今日は次女の大変さが描かれ、他人ごとですから
笑えました。

いよいよあと少しで次女役に二宮さんの再登場ですね。
尾野さんとどんな風にからむか、と思うと楽しみで楽しみで。


先日、産経新聞の署名入りコラムで『カーネーション』に
イチャモン?をつけていました。

洋装を薦めるべく仕事をしている者が自らは和服姿では
おかしい、というのです。

ジョークではないらしいので、驚きました。

近頃のエライ人は・・

(ま、これだから産経は一流になれないんだけど。
 教育のレポートなど定評があった新聞なのですが
 主張を前面に出す余りセンが細くなるのかなあ)


まず当時の社会をご存じないのか?
それとも歴史は曲げてもかくあるべしという画面にせよと
仰るのか?

昭和10年代であれば銀座でもご婦人は和服が多かった
のです。
その情景を曲げろとでも言いたいのですかねえ?


ついで、このエライ方は「仕事」ということを
分かっていないのではないか?

俗に紺屋の白袴と言います。
自分が作り出すものと作業のナリとは違って当然。

ファッションデザイナーがコレクションで発表するような
格好をして仕事せにゃなりませんか?

自分が生まれ育った働きやすい和服姿で仕事をするのが
糸子さんとしては当然のことなのです。


更には、営業ということを知らないのではないか?

普段和服を着ていた人がおそるおそる洋服に
手を出そうとしている時代です。

店の人間が立派な洋服を着ていたら近寄りがたい
でしょう。
上から目線で洋裁の普及を図るようなセンスは
コシノさんにはなかったはずです。


もしも産経のエライ方が上記を読まれたら
「これを書いた井上はバカだ。
 俺の文は『カーネーション』を話のマクラにして」
などと仰るに違いありません。

譬えで文を書くとか、アナロジーで考えるとか
文章を書く人間ならば安易に使ってはいけない手法と
ご存じのハズです。

怪しげな新興宗教などが良く使う手ですからね。

譬えで話を進める文章は大変に危険です。
騙される人が出るオソレがあるから。

塾の人間が何か書く時なども要注意です。
(しばしば、そういうものを眼にしますね)

そのあたり、明日、もう少し書いてみます。


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