押し麦

押し麦って、平ったくて真ん中にスジがある、あれです。

もう50年も60年も前の話です。
貧乏だった我家は「麦飯」を食べていました。
ウチの場合、米７麦３でしたね。

もそもそして、美味しいという記憶はありません。
100%白米のご飯が食べたい、と今では考えづらい
欲望がありましたね。

今の押し麦は美味いのでしょうか？
どうも子供の記憶が邪魔をして手が出ません。
（やっぱり美味くなさそう・・）

○
年の離れた姉が高校生、私が小学生のときでした。

学校から帰ってきた姉が祖父母に訴えました。
「お弁当、みんなは白米なのに私は麦飯。
　恥ずかしいから何とかして」

子供ごころに、ウチは貧乏だから仕方ねーだろと
思いましたね。
日ごろから姉だけ靴だの何だの良い物を身につけていました。
何であんただけ・・

貧しさへの異常な拒否感があったのでしょう。
以来、彼女は金に汚い。
驚くほどです。

「ちょっと恥ずかしいから止めてくんないかな」

良し悪しは別です。
私はこの性格ですからずっとビンボウ。

カミサンもあきれかえっています。

もち麦

またまた流行りのものを頂いております。
どうしちゃったんだろ、自分でも不思議です。

健康食でもあるそうなのですが「もち麦」
白米を炊くときに一緒に加えるだけです。

米を２カップ炊くのにもち麦を大さじ２と水少々も
加え、いつも通りの炊飯で出来あがります。

ご飯がもちもちとして味も良くなる気がしますね。
これで健康になるってんだから試してみる価値はあります。

あえて欠点を言えば、炊きあがりが真っ白なご飯が好きな人は
ちょっと麦の色が乗りますので多少気になるのかなあ。

○
現在のマイブームは、朝食で温かいむぎ飯にギーを乗せ
少量の海苔の佃煮で頂くことです。

はふ、はふ、噛み、噛み

何杯も食べてしまいそうになりますが、がまん

料理は目分量

「料理はレシピ通りじゃないとイケませんよ」
小さな料理番組のＭＣをする御笑芸人さんの口癖です。

多分、調味料の加減のことでしょう。

そもそも食材は応用可能ですからね。
ホウレンソウのお浸しは小松菜でも高菜でも代替可。

で、先の御笑いＭＣ、気に入らないのは
「うちのお婆ちゃんは目分量でやってた、って言う人がいますが」
と御託宣を続けられることです。

それが何故いけないのかしら。
上から目線は嫌なものです。

○
勿論初めての料理をレシピ通りにやらないのは乱暴でしょう。
滅多にしないものも改めてレシピを見ますね。

それは正しいけれど・・
ＭＣさんは料理本でも売りたいので「レシピ通り！」と
五月蠅いのでしょうが、場合によれば弊害もあります。

（決まりきってる）ってのは不器用すぎませんか。
人間て（自在）を目標に生きてるものですから。
毎日を自分らしく生きなきゃ。

○
目分量が効く人は自分の味が出来ているということ。
減塩生活などでも大切です。

足し引きが臨機にできること。
冷たいカレーうどんだからカレー粉を多めに、なんてね。

計算機で醤油の量を出して「小さじ37分の5」なんて
出たらどうしますか？
釣った魚を頂いても煮付けができないじゃありませんか。

○
家庭料理では
「御免、今日の味噌汁少し辛いね」ってのが良いのです。

オフクロの味、が誰かのレシピ通りだと少し淋しくない？

ギーイージー

インド古来の乳製品ギーが世界中で注目され
日本でも評判だとか。

私が若いころでもインド料理が映画に出ると
ギーは御馴染のものでした。

最近頂いております。
へへ、流行に乗っかるってやつですかね。
（たまたま生協で売ってた）

美味い！
これで体にも良いってんだから言うことなしですね。
美容にも良いとか。

あまり何にでも良いというものは何にも効かないけれど
ま、良いじゃないですか美味しければ。

○
グラスフェッドの牛からバターを造り更に精製して
タンパクや糖を取り除き油脂だけにしたものです。
減塩食にも向いていますね。

私のような病気では有り難い食品です。

ただ、高い！
仕方ありませんけれど。

○
私はバタ臭い、牛臭いものは大嫌いです。
今回もギーを初めて食しようとしたときには気になりましたが
大丈夫でした。

流石に香り立つ世界が違いました。

横川「とんきち」カツ丼

横川の「とんきち」でカツ丼を食べました。
美味。

○
店に入ると予想していたより明るいのです。
好感を持てます。

「らっしゃい！」大将の景気の良い声

店内はコの字にカウンターがあり
15名くらいは座れるでしょうか。

カウンターの向こう、狭い空間ですが
調理の様子がすべて見て取れます。
職人の自信が作る空間でしょうね。

金本のころから以来カープの選手がよく行く店だとか。

壁に色紙もありましたが、古い物を脂ぎった壁に貼り付けてる
なんて趣味は無いようです。きれい。

○
客のオーダーを聞いてからフライヤーにカツを入れます。

揚げている間に濛々と湯気のあがるご飯をよそおい
卵を一人当たり二個割ります、具を煮閉じる準備。

親子鍋が煮えた頃カツも揚げあがり、奥さん(?)が
一口サイズに切って丼のご飯の上に。

間、髪を入れぬタイミングで親子鍋から卵閉じを丼へ。

手首のスナップで一回さっと鍋をゆすると汁と卵が
丼に瞬間移動します。

名人芸ですね。

○
丼ですから甘辛い味つけ。絶妙です。

広島風になるのでしょうかツユだくタイプ。
敢えて言えばどこかに家庭料理の感じもありますね。

しっかり揚がったカツとつゆの沁みたご飯が
熱々で口中に広がります。

「ん、美味いね」

けれども決して火傷するような熱さではありません。

○
店に行く前にカミサンが
「量が多いんじゃないの、苦手だな」

私「一人@630-でしょ。今時それでボリュームまでは
　　手が回らないでしょ。カツですからね」

・・私の読み違えでした。
すごいボリューム。

我々は少食ではありますが、家で丼を腹いっぱい食べた
その瞬間の感覚がここの丼半分できます。
「まだ、半分もあるよ」

小さな御椀の味噌汁も頂きましょうか。

んん～、またこれも美味い。
丼の濃い味に負けない、しっかりとして、かつダシの
よく利いた味噌汁です。

続き、ガツガツいきましょうか。

ゴローさんになった気分

微妙に

味噌汁、頑張ってみました。

出汁は利尻昆布と無添加煮干
味噌は岩手の高級品です。

具にプチトマト、プチヴェール、天カス

うむ、美味い物ができあがりました。
たまにはね、ゼイタクもいいしょ。

それでも肉などを食べることを思えば安価です。

栄養も悪くはないはずです。

（味噌汁にトマトって大好き。
　書いてるだけで口が酸っぱくなります）

○
で、ラー油を少し垂らしてみたのです。
調子にのりすぎました。

合わなくはないのですが、何か微妙に違うのです。

料理のベテランさんからは笑われそうな話かもね。

キハチ

八丁堀の百貨店にあるカフェキハチで
ランチを頂きました。

カミサンはしばしば行ってるようですが私は初めて。

ええ！ですね
広島に住みながら今まで行ったことがなかったとは。

○
何となくパスタの店みたいと思いこんでいて
コスパから考えるとパスタは家で十分だと思います。

あんな原価の安いものに千円も二千円も払えるか。。

パスタは良く出来た料理で、家庭でも一定の物が作れます。

そういう次第でキハチさんに行ってなかったということ。

滅多に外に出ないし八丁堀の店なんて知らないし
・・え？カレーもあるの？

○
私はカレー、カミサンはサンドウィッチにしました。

まずまずでしたね。

結構スパイシーで辛さもあり、予想以上の味でした。
（唐辛子系の辛さはもう少しあっても可）

ソルティーとは思いましたがこれは私たちが減塩生活を
しているからで仕方ありません。

カレー自体の旨味は結構なものでしたね。
コスパも悪いとは思いませんでした。

家ではここまでは出来ません。

○
アフターのコーヒーもいけました。

○
ほかに、今回気になったのがリゾット
次の機会に頂いてみたいものです。

高いっちゃ高いが

自然薯を買いました。

うーん久しぶりの香り、味。
我らにしてみれば贅沢な食品です。

簡単に言えば好きだってことなので
お嫌いな方には賛同頂けないでしょうけれど。

長芋や普通の山芋にはないグルメ感があります。
一度気に入るといつまでも忘れられません。
キャビアなどと同じですね。

その割には高くない、と思うのですが
「買って」と言うとカミサンは却下します。

で離れているスキに強引に買物籠に入れちゃった。
たまには買いものに付いてゆくべきですね。

今日は五島の乾麺饂飩をザルにし、下した自然薯と
蕎麦出汁風にして食べました。
るるるってノド越の良い事、リッチな味・・・

へへ、自慢ぽくてスミマセンね。

○
５００ｇほどの１パック、税込＠1600-
高いっちゃ高いよね。
牛肉並み

でもね、二人で昼に外でラーメン喰うのと変わりません。

ちっとも高くないじゃないですか。

○
今夜は、自然薯下しの天麩羅、　酒は竹鶴

明日はとろろごはんかな
ソバも喰わなきゃ
醤油ラーメンにも合いますね

ああ日本人って仕合せ

農吉の小豆

庄原市の営農集団「農吉」は美味しい。
ただし値段が高いので気軽には手が出ません。

とはいえ肉や魚を考えると、近ごろ野菜が高いと
言ってもまだリーズナブルです。

○
農吉で小豆を買いました。
一回の善哉分くらいです。

大納言で粒がしっかりと美しい。
大きさも10mmはあるでしょうか。
見るからに「うーん」

もちろん選別が良いので粒も揃っています。
見事。

○
さっそく煮てみました。
アンコではなく善哉。

大粒なのに早く煮えました。
40分くらいでほぼ出来たでしょうか。

砂糖の甘さは控えめが好みです。
そのために自分んちで煮るのです。

さて　お味。

こんなに美味い小豆は人生初めて。

自分の腕の自慢じゃありません。
素材が抜群に良かった。

小豆のもつ味がしっかりと出ています。
微妙で複雑ですからね。
（多くの外国人には分からない）

いや、参りました。
大袈裟でなく「生きてて良かった」

自慢ぽくて申し訳ありませんが
嘘だと思われたら農吉に注文してみてください。
売ってればよいですけれどね。

麺

麺類、大好物。

病院からは止められています。
腎臓に良くないのですね。

それだけでなく塩分が過多になります。
血圧その他にも良い事はありません。

ところが和食に塩分が強いように
塩っ気は旨さでもありますよね。

さて、命をとるか麺をとるか。

もちろん「麺」

好きなもの喰えないで何の人生ぞ。

○
とはいえ、痛いのは嫌だなとも思うので
いちおう気になるのですね。
冴えない話です。

あ、「麺」でした。

情けない事に最近乾麺の蕎麦が食えなくなりました。
ノドに痞(つか)えるのです。
パーキンソンなんでしょうね。

幸い、ウドンは食べられます。
ラーメンも。

でも、これらは塩辛い。
無塩饂飩も悪くはないのですが矢張ものたりない・・

困りましたが、やはり麺
長い人生でそうなっちゃった。

○
以前にも書いていますがウドンの塩たるや
減塩生活をしていなくても気絶する量です。

さらに出汁
これも塩がたっぷりと必要です。
それがウドンらしさのコツみたいですねえ。

で、出来るのが食堂のより塩っ気が薄いときてる。

すごい世界です。