タイトル----君子は中庸をす。第1971号 26.05.20(火)
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君子は中庸をす。小人は中庸に反す。『中庸』
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君子は中庸の行いをし、小人は中庸に反する行いをする。中庸を行うか、行わないかが、君子、小人のけじめをなす。(孔子のことば)
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【コメント】
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物事をなすためには、とにかく人様の意見も聞き、反社会的な暴走は慎んだ方がいいと思います。
私はかねがね、教育性があるか、道徳性があるか、反社会的でないかを思考して物事を進めた方がいいと思います、と子どもたちに話しています。
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昨夜は小学一年の礼弥君が稽古にきました。私の手が届くところまできなさい、といってお話しました。
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礼弥君のホッペタに手をやり、「打たれ強い人」になってください。とお話しました。人が何をいおうが気にしない、自分の人生を堂々と歩いてくださいと。
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学校の下駄箱のクツを隠されて、「ウザイ、死ね」という紙があったとして、自殺する子どもがいます。これほど馬鹿げたことはないでしょう。そういう風に自殺をするために生れてきたのではないのですよ、とお話しました。隣で母上様が聞いていて頷いていました。
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他人様に暴言を吐かず、悪口を言わず、良い言葉遣いをして、勤勉であり、勤労意欲が旺盛であり、自分で堂々と闊歩する人間であって欲しいのです。
何故、学校の先生方はそういうお手本を示さないのでしょう。労働運動よりか、こちらの方が大事なのです。
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『天保おすわり事件』(第27回)
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「これは、此の場限りのお話であるが、水戸様は御三家の筆頭、副将軍のお家柄なれば、何とも手のつけられようもないが、三河以来の御譜代、奥羽のおさへとして、外藩鎮護の重責を負うてゐる酒井家が、水戸家の尻馬にのって、勤王沙汰は心外千萬だ。獅子身中の虫とは酒井家の事だ。今の中に小ッぴどくやっつけて置かないと、幕府の威信にかかはります。そこで思ひついたのが今度の轉封でござる。-----------方々御異存あるまいな。」
理由はどうにでもつく。老中会議で、水野は、どこまでもそれを表面の理由としたに違ひない。さもなければ、後で、諸侯から詰問的抗議を申込まれた時、立派に言開きができた筈だ。それが出来なかったところに、水野の弱点があったのである。いかな水野でも、勤皇をいひがかりに、譜代の酒井家を云々する事はできないからだ。それを御無理御尤もで通した大老、老中の無見識も、沙汰のかぎりといはねばならぬ。
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