味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

身を誠にするに道あり。

2014-05-09 11:25:55 | ブログ

タイトル----身を誠にするに道あり。第1961号 26.05.09(金)

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 身を誠にするに道あり。善に明らかならざれば、身に誠ならず。『中庸』

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 われの身に「誠」を体得するいちばん簡単な方法は、善とはなんぞやということを明らかにすることである。善を知らずして誠に立つことはできない。

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 【コメント】

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 上の言葉を日々実践するためには、子どもと付き合うことだと思います。子どもには嘘が通用しないからです。

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 昨夜も楽しくお稽古を致しました。17年目に入ったお兄さんが、腰をおとしなさいと言った時、ブツブツ言うので困っています。

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 とにかく人の話を聞いて、騒がないようにと気配りするのですが、なかなか思うように行きません。ご家族の方はそれでも満足しているのです。

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 入門した17年前には、指はバラバラ広げたまま、突きをしていたものです。それを、手をジイーッと握ってあげて、いい拳ですね、と褒めながら指導してきたのです。当時とは別人のように成長したきたのですが、まだ不完全なところがあるのです。

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 実は数年前、佐賀県のある交差点で、信号無視とみられた青年が警察官にとめられ、取り押さえられました。そして死亡しました。特別支援学級で育った子どもたちは、普通の会話は無理なんです。お巡りさんの質問にパニックになるのです。

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 そうすると、相手のことを何も知らないお巡りさんは、自分に襲い掛かってくるのではないかと思うのです。そして数人で取り押さえ、死亡することになるのです。

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 数年前、17年に入った青年に、読み書きも教えなければならないと思い、いろいろしていた時、仲間の学校の元先生に聞いてみました。ところがその御仁、余計なことをするな、といいました。その後、保護者に聞いたら、是非いろいろ指導してくださいと言いました。ことほど左様に学校の先生なんていうのは、人間を人間たらしめることは思考の外にあるみたいです。この男は特別ですが。

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 『天保おすわり事件』(第17回)

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 とかくするうちに、出羽守が死んでしまふ。あとを引き受けたのが、忠成に輪をかけた、水野越前守忠邦である。老中になりたてのほやほやだ。一人でも多く味方がほしいのが当然だ。

「是れといふ見どころもない男だが、前将軍の息がかかってる以上、味方につけて置いて損はない男だ。姫路はどうにもならんにしても、石高が望みなら、適当の場所はいくらでもある。大和守に恩を施せば、しぜん前将軍の御機嫌にもかなふわけだ。-------本場の川越芋にもあきたとすれば、さて、どこにやったらよかろうかな?」

 忠邦は、腕ぐみをして、ぢっと考えこんだ。轉んでも唯は起きない政治家の水野である。試案は咄嗟に定まった。

「荘内!荘内!荘内!一石二鳥の名案とはこの事だ。」

 水野の顔には、會心の微笑が浮んだ。 (頁11)

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 短歌の紹介

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まのりれはく