味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

道は二つ、仁と不仁とのみ。

2014-05-14 09:38:58 | ブログ

タイトル----道は二つ、仁と不仁とのみ。第1965号 26.05.14(水)

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 道は二つ、仁と不仁とのみ。『孟子』

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 世の中に道は二つしかない。仁であるか、さもなければ不仁である。(孔子のことば)

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【コメント】

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 仁と不仁のほかに無関心もあると思います。『南洲翁遺訓』に云う十に七八は小人なればということです。でも、不仁よりか無関心がいいのではないでしょうか。性質が悪くないからです。

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 『天保おすわり事件』 (第21回)

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 忠徳公も、文政五年と天保八年と二度、京都に参向、拝謁を賜ってゐる。その都度、多額の金帛を献納されてゐる事は、記録に明記してあるが、記録にのらない事実として、古老の間に傳へられる所によれば、藩公が御参内の時には、必ず黄金を錦の袋におさめ、それを装束の下にかくして御持参、おいとまを賜って御前を退出する時、わざとそれを、お席にのこしてお帰りになった。おかみでは、酒井侯のお忘れ物として、御嘉納になったといふ事である。まだある。酒井家が、常に皇室の式微をなげいて、供御のおたしにもと、ひそかに献上したお米は、どれだけあるか知れないといはれている。三百諸侯が、ひたすら幕府の鼻息のみを伺って、皇室の御窮状を見て見ぬふりをしてゐる中に、老中共の忌韡をもおそれず、勤王の誠意を披歴遊ばされた酒井家御歴代の忠誠は、特筆大書されてよい事実だと思ふ。

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