味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

其の子の賢不肖は、皆天なり。

2014-05-18 12:14:40 | ブログ

タイトル----其の子の賢不肖は、皆天なり。第1969号 26.05.18(日)

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 其の子の賢不肖は、皆天なり。『孟子』

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 子どもの賢、不肖は天のなすところで、しかたがない。堯のような立派な父にも,丹朱のような愚かな子があるように。

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 【コメント】

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 『孟子』が訓えるように、そうです、と答えます。

 昨夜の空手の修行も賑やかでした。その中に特別支援学級の子どもさんもいるのですが、上の『孟子』が言う〈天のなすところ〉であっても、修行によって見違えるように変貌してくるのです。その子どもさんは一年が経過しました。

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 ほかに私が指導してきた人で17年目に入った人もいます。最初の頃は手の指はバラバラで突きをしていたものです。所が部分的には師匠の私よりうまい所があります。漢字は自分から好きで入り込みますが、数字の方は駄目なのです。でも預かった私は、あの手この手で 模索しながら、対応しています。親御様は私が倒れるまで指導してくださいと言っています。

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 こういう指導は学校の先生には無理でしょう。たまにはピシャリ大腿部を叩いて気を入れてあげなければならないこともあるからです。どんなに厳しくしても、稽古にくるということは、師匠は私の為にしてくれているのだ、と理解し、信頼関係があるからなのでしょう。

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 それと、そういう指導をする先生は聖職にならなければならないのです。今の学校の先生方で給料がカットされた分、取り返さなければならないという労働組合的発想では駄目なのです。

 滅私奉公の精神で、決して諦めることなく、金銭を抜きにして深い愛情を捧げ尽くさなければならないのです。私は決して諦めずに、そのようにしています。だから私が指導すれば、見違えるように良い方へ向かうのです。私も、妹がそれに類した心の病にかかったこともあり、心の病の世界がわかるようになったのでした。

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私にメールを下さる方へ、そして理子先生へ

  ひと月ほど前から、私のブログに迷惑メールが入るようになりました。特に最近は50件、100件と入るようになりました。一種の愉快犯なのでしょうけど。

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 その迷惑メールを消すのに必死でした。ところが三日前の14日、OCNに電話をし、専門の川田女史の指導のもとに一時間位かかって操作をし、どうにかできました。お蔭で今は迷惑メールは来なくなりました。

 こういう迷惑メールは一種の犯罪だと思います。だからそういう操作をする人は、遠からず天罰がくるでしょう。

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 理子先生、メールを送信したら、ブログにコメントとして入れて教えてください。

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 『天保おすわり事件』 (第25回)

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 その文章を解剖するに、

「自分が荘内を拝領したいとお願ひしたときには、酒井家は格別の家柄だから、代々、荘内拝領仰せ付けられたもので、他人には絶対にやれないといふ仰せでありましたので、強いてとも申されず、そのまま引き下がりましたところ、今度、承れば、その荘内を酒井家から引きあげ、私の分家同様の大和守、家柄も、私よりずっと劣ってゐる大和守づれに賜ったとの事、一体これはどういふわけあひで御座いませうか。その理由を承りたく存じます。それを承った上で、私にも考えがございます。将軍家特別の思召から出たことか、それとも御老中の御取計ひか、しっかりした御返事をうけたまはりたい。」というのである。

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 老中たちが何と返事したかは、記録がないから判明しないが、まさか、「たとひ貴家の御分家でも、斉典殿の御養子紀五郎殿は大御所様御寵愛の御糸の方のお腹だ。たとひ紀五郎殿夭死あそばされても、そこにはそこがあらうといふものその邊の呼吸が分からん貴殿でもあるまい。野暮な事は言はん方が御得でござらう。」とまでは言はなかったであらうが、越後守が、それ以上抗議を継続したといふ記録がないところを見ると、結局泣き寝入りになったものらしい。

 尤も、ある本には、同時に大和守の本家松平兵部大輔に、二萬石加増されたといふ記録がある。越後守と兵部大輔が同人なら、鼻薬のつもりであったかも知れぬ。

 怖るべきは閨閥の力である。政治は権力だ。その権力を得んがためには、いかなる権謀術数をも、辞しないのが、閨房政治家の常套手段である。水野がその閨閥を利用し一石二鳥の名案として、荘内の酒井家を陥れようとしたのは、決して、不思議とするに足りないのである。

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 短歌の紹介

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奏太郎心晴さまから文もらい 

             有難きかな老いの我が身は 6767 味園語録

離れても思いは心晴奏太郎

             お手紙しばしまちてたもれと 6768 味園語録

(伴)兼之の兄の成信指揮をとり 

             強行突破植木で戦死 6769 『臥牛 菅実秀』

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 昨夜の稽古では、四月一日付で初段を上げた中学二年女子と中学一年男子を含む五人に、私の腹部を力一杯、述べ100本くらい、叩かせました。黒帯の二人の突きはものすごくズシリときました。同級生の子どもたちだったら、内臓破裂をするだろうと思ったことでした。

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 そして帰りには、「朝鍛夕錬」のパンフレットを贈呈しました。勉強をしての偏差値向上も大事ではあるが、まずは、

 ①挨拶ができること。 ②他人に親切であること。 ③仕事に積極的に取り組む

   こと。 

 ④思いやりのある人間になること。 ⑤ずるいことをしないこと。 ⑥ゴミが落ち

  ていたら拾うやさしい心を持つこと。 ⑦漢籍はじめ本を読む事。 

 ⑧贅沢をしないこと。食事も、身の回りの物も。

 特に大事なのであります。