行雲流水

ボランティア活動を中心に記録する

四国五郎 弟への鎮魂歌(抄)

2016-10-08 10:05:18 | 日記
 弟よ 人間の死にはさまざまあるが 流失する血液を うつろなわが目でたしかめつつ死ぬのではなく
洗面器に吐いた血は すばやくきみの目から とおざける おふくろがいて 頭髪は抜けおちれば 鏡をひたかくし たとえ医者も看護婦も 薬もなくても うち割られ くされてゆく片足を よっぴて 抱きしめてくれる おふくろが いたのだから 炎の下を這いながら目撃した 一瞬に消え去る死と 家屋の下で 焼き殺される死の そのどれでもない おふくろの両腕の中できみは死ねたのだから
 弟よ 少年といってよいか 青年とよんでいいのか 18才のきみのからだが 小学校の校庭に たとえまぐろのように積みあげられ 石油をかけて 焼かれたとしても けっしてきみはひとりぼっちではなかったのだから きみとしっかりおりかさなっているのは 妹のような可愛いおかっぱの児 昔話をしたらとまらなくなる 働き者のとなりのじいさん 世話ずきで陽気だったおかみさん きみの手をつかんではなさない男の児 おっぱいの香りもうせぬあかんぼたち みんなみんなきみと一緒なんだから まして悲しみと怒りにみちたたかぶりにかこまれて きみは炎になったのだから   四国五郎詩画集 母子像より
 写真4枚のはがきを頂き、右上のハガキより 弟直登さんの肖像画も添えられている。

平和学習の人たちを沢山見た

2016-10-07 16:51:59 | 日記
 午前中、広島市街に出かけた。四国五郎の原爆-弟の被爆死-と題する展示が県民文化センターであると葉書告知を頂いていた。せっかく出かけるので、別の要件も加えてみる。以前おりづるタワーが9月23~25日グランドオープンに向け無料開放だった初日、長蛇の列に圧倒され断念していた。出かける前にインターネットでチェックしたら幸い今年中の試験期間で75歳以上無料になっていて、原爆ドーム前電停の斜め向かいのおりづるタワーからスタートした。屋上展望台ひろしまの丘からしばし景観を楽しんだ。眼下に原爆ドームと遠く海上の宮島まで2つの世界遺産(共に1996年認定)が望め(写真)、下りはスパイラルスロープの散歩道を利用した。
 続いて足を平和公園・原爆資料館に伸ばして、東館の地下で井手三千男(1941-2006)氏の原爆投下前の相生橋や産業奨励館(原爆ドーム)などの写真を拝見した。
 最後に県民文化センターへ四国五郎展示室で原爆の惨禍を描いた沢山の絵を見せてもらった。結果、戦前の写真・戦後の原爆被災の姿・現在の発展をおりづるタワーひろしまの丘から眺めることができた。

井口児童館 昔あそび お手玉

2016-10-03 17:30:09 | 日記
 秋雨前線の影響で長い間晴れ間に恵まれず、やっと昨日10/2(日)に暑い日差しが戻った。朝2回花火の音が鳴って何家族か出かけておられた。井口中学校で体育大会が開催された様子だった。
 久しぶりの晴れ間に日曜日だったが、井口小学校グランドからは子ども達の遊ぶ声が聞こえていた。特に午後は気温が上がり、蒸し暑い夏が戻ったが、セミの声やツバメの姿は無く「静かな静かな里の秋♪・・」に季節は移っている。
 本日午後井口児童館の昔あそびに出かけたが、昨日同様蒸し暑い午後になった。いつもより若干少なめだったが、導入として昔あそびならぬ昔の生活をちょっと紹介! 日本手拭いを2本持参「姉さんかぶり」と「ほうかぶり」の仕方を見せて、前者にはオカメ、後者にはヒョットコの面を付けてお手玉ヨーヨーのパフォーマンスを見せた。初段の技を少しばかり練習、小グループに分かれてお手玉タワーを作り、最後に男女に分かれてお手玉投げ(フラフープの輪っかに投げ入れる)を競って終了した。