ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

第30回佐渡国際トライアスロン

2018年09月04日 | 大会レポート


【Specialthanks Mrs.Reika】

昨年からスイムの距離が4kmになり、バイクが佐渡一周の190kmに42.2kmのランと合わせて合計232.2km、制限時間15時間半、国内最長のトライアスロンレースが佐渡大会だ。今年は30回目の記念大会。
前日までは不安定だった天気も当日はしっかりの晴れ。北陸の地であってもやっぱりトライアスロンには灼熱の太陽が似合うのだ。



▇ スイム/4km・1:29:36(516位)終了時516位
1周2000mのスイムコースは900m沖に向かって真っ直ぐ泳ぎ、右回りで200m浜に添って進み、900m戻ってくる。一度浜に上がりもう1周回の合計4000m。
ブイからは一番離れた大外からスタート。長い長い一日がここから始まる。距離的には練習で直前に合計1900m泳いだのが最長なので、4000mには正直ゲゲっとくる。
いつもながら最初だけは不安ばかりが膨らむが、やがてペースが出来てくると無心で泳げるようになる。
1周目、えらい時間がかかったと思ったけど、時計を見ると42分くらい。まぁそんなに悪くない。ただし距離は2200mと。大回りで200m余計に泳いだって事か。極力バトルを避けるための作戦だったので仕方ない。ということで気を取り直して2周目突入。今度は気持ち内側へ。しかし、しばらく快調に進むとアクシデント発生だ。
頭が痛くなってきた。ゴーグルのせいか、目も痛い。それからはあのいやーな感覚との勝負になってきた。気持ちも悪い。何か手はないか、、、ない。もう痛いので脱力脱力。これが何故かとってもいい感じを運んできてくれた。今まで味わったことのないような水をとらえて進む感触。力を入れていないのにしっかり進む。何かつかんだか!

それでもようようのゴールは1時間29分。やれやれ。ガーミンによれば4442m泳いだって?!


【にやついてるけど頭痛い(;_;】

▇ バイク/190km・6:54:48(234位)終了時256位
バイクジャージのポケットに補給食しっかり詰め込み、でっかい佐渡島1周のバイクスタート。


いつもなら快調に進める序盤のコースだが、、、。引き続き頭が痛い。偏頭痛だ。ふだん頭が痛いことなんてほとんどない人間だから、あぁつらい。目も痛い。ムカムカする。速度が落ちる。あわてて回す。頭痛い。速度が落ちる。あわてて回す。この繰り返し。集中できない。いっそのことなんかメカトラでも起きて止まらなきゃならなくなってもいいぞ、と信じられない考えまで浮かんでしまう。
でもね、そんなこと言っていても始まらないのだ。我慢して足を止めなければ必ず復活する!何度もそう言い聞かせて取り敢えず前に進むことだけを考える。大阪のSさんに追いつかれ思わずぼやいてしまったが、ハッと目が覚めた。足は動くのだから四の五の言わずに攻めろ!突然内側から檄を飛ばされた気がしてスイッチが入った。50km過ぎのことだ。
頭は痛いが足は動く。久し振りにバイク練習が出来ている。ローラーだけでどれだけ乗れるか試すんじゃなかったのか。そうだそうだ。
急坂が続く前半の難所Z坂。ガンガンに上る。今まで面白いように抜かれまくっていたけど、すっかり形勢逆転だ。そのまま大野亀から二ツ亀の坂も快調に踏み込んだ。島の反対側に回る。足はさらに動くようになっている。久し振りにトライアスロンレースで攻めている感覚に酔う。目標よりだいぶ遅いが少しずつ挽回もしてきている。100km過ぎ、両津港を過ぎBタイプバイクコースとの合流点。妻の応援を受ける。



住吉エイドでGoさんの応援を受ける。追い風に乗って快調に飛ばす。このまま行けそうだ。120kmからの10kmほどが少しばかりだれたけど許容範囲内。腹は全く減らず補給はスポーツ羊羹2本だけ。あとはエイドのコーラと水でオッケーだ。後半の難所・小木の激坂も気力120%で挑めた。もちろん上り坂では誰にも抜かれず圧倒的に走り続けることが出来て満足感大!
ラストは向かい風にやや苦しめられたけど最後までDHポジションで踏ん張れた。序盤のだらしなさは仕方ないとして、あとは最近では抜群のバイク感覚だった。もちろんタイム的にはまだまだなんだけど。


【間もなくBIKE Finish 元気に帰って来られた】

▇ ラン/42.2km・4:06:13(86位)終了時137位
バイクジャージのポケットの余った補給食を出して身軽になってランスタート。

【ランは赤城の森の時に手に入れたGoodrのチャラサンで!】

昨年から少しコースが変わったとのこと。それでも2周回は同じ。さて、どれくらい前を追えるか。M60も今回は強豪揃いで10番手くらいのスタートだろう。妻から2分前に強豪Kさんがいるよ!と言われ、がぜんピッチ上がる!と行く所をしっかり自重し、心拍130台をキープ出来るペースを守る。キロ4分45秒で入ったが5分15秒くらいで落ち着く。上出来上出来。商店街を抜ける時はバラキンの仲間からも盛大な応援。嬉しい。



このくらいならずっと走れる自信はある。そしてタイムも十分についてくる。決して前半から無理はしない。そう言い聞かせてとにかく淡々とリズムを刻むことだけを考えて。
Kさんに追いつく。調子悪そうだ。だけどロングは何が起こるかわからない。自分の今日の状態がまさにそれだからな。だから最後まで諦めず、気を抜かず、どれだけ粘れるか、そのことだけに集中だ。
ひたすら抜くばかりなので気分的には上々だ。バイクの時の倍くらいの暑さを感じ、10km過ぎあたりから徐々にペースが落ちて来ている。エイドでは氷水をひたすらかぶりまくった。体を冷やすとまたスーッとペースが戻る。落ちる→冷やす→上がるの繰り返し。1周目もっとタイムはいいつもりでいたけど1時間58分。ちょっとがっかり。
でも足はまだまだ動く。なんとかランタイムだけは目指せサブ4だ。


【2周目、きっついけど元気あり】

ピッチは変わっていないつもり。ストライドも落ちてないつもり。なのに1kmラップが少しずつ落ちてくる。感覚的には変わっていないのに、、、。エイドでの水かぶり等々の時間が少しずつ長くなってきているのは間違いない。しかし水をかぶらないといかんとも進めなくなっている。一度あきらめかけたけど残り10km付近、エイドでの立ち止まりタイムを含めてキロ6分弱をキープ出切れば大丈夫だ。ガッツだガッツだ。
、、、しかし、現実は厳しく、時間だけは万人に共通に進む。ゴールが近づくにつれ力は湧いてきて足取りは軽い感じがしている。商店街で大声援を受け、フォームも立て直し、ゴール手前の待機所で待ってくれていた妻の手を取り、2018年佐渡のフィニッシュだ。
12時間30分37秒、総合137位。粘りの追走もエイジ3位まであと4分足らずに4位。順位だけ見ると明らかに悔しい結果だけど、そんなことはない。あの辛かった頭痛もよくぞ乗り越え、最後までしっかり出し切れたレースが出来て万々歳だったのだ。はなまる!!



【Specialthanks Mr.Go】 

緑風堂鍼灸院WEBSITE
ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!


 

 

コメント (2)
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