ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

何気に追いかけっこ<前半戦>

2011年05月05日 | 大会レポート



何故5/1だけ傘マークとぼやいたけど、ゴールデンウィークも終わってみれば昨日だけが見事な晴れ模様だった。晴れ男晴れ女達の威力結集か!

さて、その好天のもとに行われた山トピ主催の「OTK」(青梅から都県境の山塊を走り、最高峰雲取山を越えて鴨沢までの約64kmの山ラン)。桜道250kmをつい先日完走したばかりのセイゴさんが未明午前3時50分の一番スタート(見送りには間に合わず)。続いてゆぅさん4時半、ペターくん、いまじさん、たかさん、chinさん、HALさん、アズさんが5時。



6時にNumberさん、FCさん、ハリ天。6時15分にキャプテントットさん、7時10分、ビーノくん。7時半に軍畑発でfunachiくん。オオトリは前夜遅くまで仕事漬けだったらしきチハルさんが8時半に。以上選手15名。
見送りにはyahushige隊長他、ハリマネ、手作りブドウパン差し入れのnaokopちゃん、千葉軍団の運転手兼エイド係の最近すっかり腹が出てしまったというひげちゃん、青梅大祭中止で腑抜けになっている地元名物男のひょっとこちゃん(実はハリ天の元教え子)。夜明け前から賑やかでした。

さて、毎年恒例となったTTRのコースを走るイベント。鴨沢発の最終バスが18時36分。ここから逆算して各々の走力と照らし合わせてスタート時刻を決定。不安があればスタートを早め、自信あればゆっくりも可。当然後からスタートした者は前の者を追い、前にスタートした者は後ろから来る者に出来れば追いつかれぬよう逃げ切る努力をする。いつの間にか全長64kmに渡る追いかけっこが繰り広げられるというイベント。一斉スタート形式では決して味わえぬスリルたっぷりの追いかけっこなのだ。
さて、前置きばかりでようやく本編始まり。

セイゴさん以外の皆さんを見送り、午前6時ちょうど、昨年も参加のNumberさん・FCさんと3人で静かにスタート。久し振りの山ラン、不安よりどれくらい走れるのかという楽しみで胸膨らむ。
膝の故障もあって高水山登山道から(軍畑スタート)コースに入るfunachiくんとの絡み合いが微妙。funachiくんのスタート前に連絡がつき、我々の先行を確認。誰を追いかけ、誰に追いかけられるのかを確認しておくのは重要なのだ。

 

funachiくんとやりとりしている間に、Numberさん、FCさんに先行される。ちょっとでも立ち止まっていると結構な差がつくものなのだ。あわてずにまずは二人を追いかける。高水山を下ってFCさんに先行、岩茸石山山頂からはNumberさんと一緒に。

 

棒ノ嶺手前、第3回TTRレース中に亡くなられた高橋さんの慰霊碑で手を合わせ、今日の無事を誓う。
 

棒ノ嶺頂上は家族連れがたくさん。桜もまだ咲き誇りとても華やか。写真を撮って即コース復帰。ほぼ3時間といいペース。

 

Numberさんから少し先行する形で急坂を3つ。特に3つ目はみんなが口を揃えてあえぐ保証付き。ハリ天も第1回TTRの時は悶絶したことを脚の震えと共によ~く記憶している。
登りきった先にはおっとひげちゃんエイドだ。コーラを一杯ごちに。宮古島帰り(トライアスロン)のHALさんはここでストップとのこと。アスリートソルトもらっちゃった。きついけどタイム的にはいい感じ。

 

Numberさんが上がってきた所で先にスタート。すぐ前に5時スタートのペターくんがいると聞いたので一気に追いつこうとガッツ走り。・・・したら、追いついた蕎麦粒山の上りで強烈なケイレンがやって来た。予兆はすでにあったのだけど何とか安全ピンなしで乗り切れぬものかと試行錯誤。まいったなぁってところだけど、もっとまいっていたのはペターくん。ゲッツの瞬間にいつもの笑顔が見えないのだ。目が死んでるぞ。

 

やがてNumberさんも追いついてきて山頂は先に下っていった。この蕎麦粒山までが前半の山場。ここからは一気に走れるトレイルが続く。
天気はお見事で暑いくらい。当然汗をかいている。水はハイドレーションに2リットル。750mlのボトルとカーボショッツ5個+水の300ml小ボトル。最初の水場は「一杯水」。ただしチョロチョロとの情報なのでどうしてもけちってしまう。喉の渇きをさかんに訴えるマイボディ・・・つまりすでに脱水状態なのだ。レースのような追い込み方をしていないにもかかわらずケイレンがやって来るのは明らかに水分不足で血液が濃くなっているためだろう。O2が隅々まで行き渡らなくなっている。知らん顔で普通に指令が伝達されるばかりの太ももの筋肉の防衛反応だ。
軽やかに前を行くフルマラソン2時間46分のNumberさんが少しずつ遠ざかって行く。

 

このままではいかん、少し早過ぎると我慢していたがここはもうアレを投入するしかない。せっかく走れるのだから走っておきたい。ゼッケンはないので鈴を止めていた安全ピンを鈴ごと手に持つ。

 

ツンツン、う~ん、効くなぁ。とにかく即効性があるからどうしても頼らざるを得ない。
こうして一杯水到着。アズさん、いまじさん、たかさんが給水休憩中。楽しそうだぞ。なんとNumberさんはスルーだとっ! 

 

空にしておいたボトルを冷たい水で満たして、先に出発したアズさんを取り敢えず追いかける。避難小屋の先でゲッツ。
 

5時間経過、久し振りのSUUNTOの距離表示もほぼ半分の32kmを示している。
よし、気合を入れ直してNumberさんをひたすら追う。給水の時間があったのでまだまだ追いつけないかと思っていたら意外に早くその姿が視界に入ってきた。ちょうどコース途中の絶景ポイント「ハナド岩」への入り口でゲッツ。案内しつつ写真を撮りつつ、コースに戻るとそのまま先行させてもらった。何かマジック使っちゃったような逆転。

 

さて、こうして一緒にスタートしたNumberさんと前後しつつ進んでいたけど、そう言えば高水山のレースでの走りを見る限り絶好調とみたキャプテントットさんがまだ追いついてこない。たったの15分ハンデなのであっという間かと覚悟していたのだ。高水登る前に確認した状況ではfunachiくんも20分遅れくらいでスタートしたと見てよい。いつ刺されてもおかしくないはず。さらに1時間10分後スタートの高速ビーノくんに至ってはいつ「ハリ天さん」と笑顔で声を掛けられるかと戦々恐々だ。今回は2時間以上のハンデをもらったチハルさんからは逃げ切りたい。

明日に続く・・・

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ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

コメント (2)
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