【本場のエアロビは違うぜ】
第30回フロストバイトロードレース(ハーフ)。色々アメリカンアバウトなロードレース・・だけど、1時間23分24秒! なんだなんだなんだ、自己ベストだぞぃ。
今朝の体重も61.5kgと順当。昨日軽い感じだったのに加えて、さらに気分をよくしてのスタートライン。今年は自己申告タイム順のゼッケン割り振り(1:15~1:30ゾーン)で慌てず並べてよかった。
当初の予定通りに前半は「攻撃的守り」の走りを。「攻撃的守り」って、まぁ、最初っから積極的に走るけどいい気にならないっていう意味。
さっそく2km程の所で後方から選手が近づいてきて声かけられる。うわっ、同い年の元ハセツネチャンプ・ノザキさんじゃないですか!足が痛くなりそうだから無理しないと言ってたけど、ちょっとだけ前に出てみたら心拍数5拍も上がったので、即撤退。これが「攻撃的守り」。
後は普通だったらとても一緒になんて走れないランナー・ノザキさんの後方20m位をキープ。それにしても滅多にないことだからじっくり観察するとすんばらしいハムストだ。心拍数の目安は160拍。
朝から風が強く吹いていて、その強風と戦う覚悟は相当に出来ていたが、基地内の建物のおかげで前半は思った程つらくない。楽しみにしていた5kmの表示が見当たらず、ペースの修正は後送り。
国道16号線のフェンスに出ると、本日所用でDNSの地元仲間セイゴさんの声援。広い滑走路に出たあたりからは隣にピタリとヤングアメリカ人が並ぶ。
8km地点、32:33。だいたい思っていた通りのタイム。
北面のフェンス越しに、山トピのドン・yahushigeさんの声援を受ける。ありがたい。
10km、40:26。このレースの距離表示の不正確さには折り紙つきだけど、体感的にはちょうどピタリかな。心拍アベレージも161。予定通り。足は大丈夫か、呼吸は問題ないか、何より気持ち的に余裕はあるか。すべてクリア。
そろそろ折り返してくるトップ選手とすれ違うはず。一人、二人、三人、四人・・。このあとぐるりと小周回に入るので会えた選手はたったのトップ4!えっ、それって自分がいつもより速いからか?
ちょっと気分が盛り上がったのも束の間、今年はコースが変更になっていた。
いったん引き離していた、さっきまでずっと隣にいたヤングアメリカンが再び追いついてきたので・・ここで一発にっこり英会話教室だ。
How old are you?
seventeen.
I'm 55。
Oh Good !
・・・な~んてやりあって、せっかく追いついてきたところを可哀想だけど、そのヤングアメリカンは置き去りにしてきた。
折り返しですぐ後方にマイスターのニシムラさん。おやおや、なんで後ろに。折り返した所でスピードの落ちていたノザキさんをかわす。神経痛がつらい様子。それでもこりゃまさかの展開だよ。
後半戦に入り「攻撃的守り」は捨て、一段ギアを切り替え「攻撃的その気」へ。165拍キープで向かい風に立ち向かえ。選手の後ろに付いて風よけをしたいけど、スピードが合わないので、ここは仕方ない、ハリ天が引っ張る。その気になって攻めろ。向かい風の揚力を使う特殊走法(みんなやってるか?)の見せどころだ。
さて、そろそろ初ハーフのハリマネとすれ違ってもよさそうな。来た来た。遠くから手を振っている。元気そうだ。ハイタッチ。すぐ後ろにmakiちゃんも、ハイタッチ。元気交換だ。ヨッシャ~。
15km、1:00:38。よし、心拍アベレージは165にアップしているが行ける。
ハリ天を風よけにしていたというニシムラさんが追いついてきて、久し振りの並走。そう言えばレースでの彼との並走なんて、初めて会った第1回TTRの時以来かな。富士五湖100kmチャンプ、元24時間走日本代表選手と一緒に走れるだけで今日は大満足だ。
遮るものが何もない広い滑走路、ここの強烈な向かい風をクリアすれば追い風が待っている。UTMFの話なんかしていたらあっという間だった。
さて、長い直線路で最後の給水。水は必ず採っていたけど最後の最後に2度も受け取り失敗。何たってグローブをしているのに手がかじかんで指が動いていない。まっ、気にしない。
水が気管に入ってしまったのか後方でさかんに咳き込む様子、ニシムラさんかな?
振り向かずに一気にスパートだ。17kmの看板も過ぎている。あと4km、いよいよ「総攻撃」モードにスイッチ切り替えだ。とにかく前を行く選手を目標に一人ずつ捕らえていく。ラストハンターになれ。
苦しくなっているけどフォームを乱すようではやり過ぎだ。そこんところを忘れないようにしつつラストハンター。何故か呼吸はスーっと楽になっていて3分台のスピードが心地良い。
20km,1:20:20。あれ~、もっと速いはずだけど・・・。まっ、あとひと踏ん張り。最後のコーナーに差し掛かる頃、後方から若い選手。速い。ついていけないがもがく。
おっと、ゴールはもうすぐそこだ。ダッシュでゴール。目安にしていた25分切り達成だ。ビルドアップしてゴールが最高心拍という理想的な展開にニヤリニヤリニヤリ。
やっぱ、軽いと速く走れるよ。元が遅いからだけど、55歳にもなってハーフで自己ベストとは。フロストバイトという但し書きが入るけど、体感的にも自己ベストなので実に満足したレースだった。
ゴールしてしばらくしたら、親父頑張るねぇ、見えていたんだけどなぁって久々のこの人、白戸太朗さんが。
おぉ、か、か、勝ったぞ。