ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

おんたけウルトラトレイル100km・フォトレポ後半

2008年07月22日 | 大会レポート

0722_ontake00 さて、夜明けと共に後半戦突入。これから本番・・って考えると気が遠くなりそうなので考えないよう、考えないよう、と念じていると何故か考えてしまう残り50km(5:47)。
上り坂でひげちゃん徐々に遅れだし、逆に久々「がぶり寄り走法」がスムースなハリ天は快調に前に前に。下りだって膝抜きヘラヘラ走法小爆発。しっかり走れる、走る、走ろう。雲が多く涼しい。
0722_ontake01 53km付近、強豪トライアスリートクラブ稲毛軍団の一人、ひげちゃんと参戦のコッシー突然ゲッツ!顔色が悪いぞ。でも一応記念写真なんぞも撮ってしまいます。
0722_ontake02 次々に僕もお願いしま~すって言うので、何人かのシャッターも押してあげた。みんな若者達だったので、元気を吸い取っちゃったかな。ありがと~ぉって感じ。じゃ、みんな頑張ろうなぁって、この時はやたら元気に先行!0722_ontake06_2
55km、60km・・・徐々にきつさもみえているけど、心拍数も落ち着いていて足もしっかり。0722_ontake05_2
振り向けば辿ってきた林道が見渡せ、前方にはまだ延々と続く道が・・・。0722_ontake04_2
やがて65km手前、突如として第2関門現る(7:26)。0722_ontake07
一気にホッとしたのか力が抜けてしまった。替えのシューズやソックスをデポしてあったが履き替えるのも面倒(またまた)。
0722_ontake08 それよりそうめん、というよりつゆがうまい!
0722_ontake09 座り込んで足をブラブラさせていたら、コッシーもひげちゃんも追いついてきた。あ~あ。しかもひげちゃん速攻スタート。そうめんおかわりしてゆっくりスタートも急に足に鉛が入ってしまった感じ。すぐにコッシーに先行される。トライアスリート2人にやっぱり負けちゃうか。ついにハリ天死す・・・か。いや~な予感。

0722_ontake10 このあたりは豪快に山を巡る林道を上り下る。
0722_ontake11 やがて目の前にでっかい御嶽山が。0722_ontake12
気がつけばすっかり夏空。太陽ギラギラ。しかし風も心地よく思ったより暑さは感じない。0722_ontake13
暑さは感じないが、足がヒートアップしてあえいでいるのがよくわかる。コース途中に何度も現れる「天然エイドステーション」0722_ontake03
前半は全く無視だったけど、後半は足を冷やして、水をかぶるのに何度も立ち寄ることになった。
0722_ontake14 とにかく気持ちいい。そうこうしているとウルトラ定番の蘇りの時がやってきた。
0722_ontake17 再びコッシーゲッツ。65km~70kmでがくんと落ちたペースもまた戻ってきた。たぶんずっと年代別トップを走っていたはずだけど、初めて同じカテゴリーの選手に抜かれる。しかし気力は十分。「ゼッタイ マケナーイ」と後ろにピタリとつき下る。スキを見て先行。無理のないスピードでそのまま突き進んだ。
後で考えると本日のハイライトシーンだったかなぁ。
0722_ontake18 75km(9:15)通過。
まさに夏到来の雲、空、風。0722_ontake19

0722_ontake20 80km手前の第3関門でひげちゃんを再びパス。水1杯で即スタート。長い登りもヒタヒタ途切れることなく。やがて下り。一気に走ったらはるか後方にも誰も見えなくなった。前方にも人の気配無し。
0722_ontake21 【テレビクルーの方々もハードワーク】
0722_ontake22 【山中に設置されていたテレビカメラ。怪しい者ではありませんぞ】
参加者400名弱で100kmの林道ときたら、さぞかし単独走が多いだろうと予想していたけど、途切れず前後に選手がいる、いた。だいたい同じくらいの力の選手がパックになっていて、その中で抜きつ抜かれつを繰り返しているからだと気づいた。今、自分が所属していたパックの先頭に立ったな、このまま行けば12時間も切れそうだ。
・・・などと取らぬ狸の何とかを始めた途端、すっかり突き放していたはずの50代選手。慌てたけど今度は急に力が入らない。
60km過ぎから何度も何度も死んだ→復活→死んだ→復活を繰り返し、抜きつ抜かれつしていた選手に何度目かの「追いつかれ」。すっかり仲良しだ。0722_ontake23
「ハリ天は3度死ぬ」けど・・なんてキャッチコピーに酔いしれているうちに、今度は復活できなくなっていて、あれ~と先に行かれてしまった。0722_ontake24
よし、最後の手段だ。志賀野反で使う機会のなかった最終ドリンク「ベスパプロ」+「カーボショッツ×2」。体にしみ通るまで20分の辛抱だ。





・ 
・・・ただ歩くだけになって20分が無情に経過。全然効き目なし。
下を向いてトボトボと歩いていたけど、何故か殺気だけは感じたハリ天。

0722_ontake25 【しっかり魂を吸い取られていた・・by 素浪人さん
後ろを振り向くと赤いウエアの素浪人さん。嗚呼、ついにゲッツされてしまった。90kmのちょい手前。あと少しなのに。関門でチェックしていたとのこと、ずっと5分程後方を走っていた模様。嬉しそうに遠くから写真を撮っている。その嬉しい気持ちは手に取るようにわかります。いつもやってるから、味わっているから。魂を吸い取られるってこのことなんですね。ヨレヨレ。

0722_ontake26_2 少し付き合って歩いてくれたけど、じゃぁ少し走りますね、と言い残して、やけにスピード出して視界から消えていった素浪人さん・・。

0722_ontake27_2 【写真提供は素浪人さん。振り返ってとどめのラストショット。ガビーン】

ちょっと前に、このコースは97kmでゴールと聞いていたけど、最後は長い。ロードに出てからもレース中見かけなかった選手に抜かれる。まさに後ろのパックの選手。なんとなく逃げるように足を出すけど、一向に進む気配が感じられない。
OSJ専属のイケメンカメラマン・フジマキさんが車を止めて飛び出してきてカメラを構えている。ハリ天さん、ラストですよ~。0722_ontake28
逆撮りするうちに親しくなった彼だけど、嗚呼、今日は一番元気のない逆撮り、おまけにぶれた。

ゴール地点の天幕が見えてから、ぐんと遠回りさせられてようやく辿り着いたぞ。
0722_ontake29 タッキーさんが「おぉ、ハリ天さんだぁ」とMCしながら手を振って下さる。もう手も動かないけど一応シャッターは条件反射。ありがとうございました。
ついに3度目の復活はならず、ヨレヨレのゴールは、かの相馬選手が握手で迎えて下さった。感謝。写真を撮ろうとしていると渡邉さんが乱入。0722_ontake30
しばしコースの感想会。強豪選手も相当にやられたご様子。それでも遙か雲の上・・・。
100kmはやっぱ、きつい、まともに行けない、ダメだ。生半可に行けそうと思い込んだ自分を責めつつ(珍しく)、もう走らんぞって決意をしたような・・気がしていたけど。
この続きは、来年以降の戦略を練るためにも必要だな。なんて(しょうもない)。
スプリットタイム等々。To be continued


【本日のトレーニング】
・8km_trail/74min.

緑風堂鍼灸院WEBSITE
ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

コメント (24)
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