風は冷たいものの空は青空、まずまずの日曜日であります。
「今日は何処へも出かけないんでしょ?」
「・・・・・・・なんで??????????」
「年末近いんだから、やることいっぱいあるんだよ」
「・・・・・・・・・・!? あっそういえば・・・・・」
「そういえば何?」
「・・・・・・いえ、何でもありません。」
本日のお仕事
1.障子の張り替え
2.窓拭き
3.側溝掃除
4.夕飯作り
あ~~~~ん、一日家の仕事だよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
忙しく一日が終わってしまいました。会社の仕事の方が楽だったかもしんない。(トホホホホ)
そこで、今週は早くも『料理当番、本日の一品』
まずは貝柱のベーコン巻きとエリンギ、山芋を焼いたものに、卵のしろみ餡をかけた「中華とも洋食ともとれない焼きもの」(長い名前..笑)です。
具はそれぞれをソテー、餡は鶏ガラスープにオイスターソース、塩、醤油で味を付け、しろみを混ぜ入れ、とろみをつけて三つ葉を散らしました。
こちらは、以前も紹介した「漬け鮪の山かけ漬け黄身添え」
ちょっとカッコつけて薔薇っぽく盛ろうかなどと考えたのですが失敗でした。
夕食を食べながら、テレビの影響か何の影響か、突然母が
「イスラム教っちゃ、どういう宗教なんだろなぁ?」
などと、のたまったのです。
これは、単純にイスラム教を知りたいという意味ではなく「テロを起こすイスラム教っていうのはとんでもないヤカラだ」という意味合いが強いように思いました。
「う~~~ん、その間違った考えは改めたほうがいいよ。」
『イスラム教徒=テロリスト』という考えは、一部のアメリカ人だけでなく、母のような知らずばあちゃんにも多く見られるものなのでしょうか?
だとすれば、母だけでも考えを改めさせなければいけない・・・・(なんじゃそりゃ)
酔いも手伝って、シッタカブリッコのバブちゃんが、イスラム教の起源から講義を始めてしまったのです。(母は「しまった!」と思ったでしょうねぇ)
「いいかい、そもそもイスラム教もキリスト教もユダヤ教も、信じる神は同じであって、同じじゃないわけだ(なんだ???)
何故、中東でそれらの宗教が互いに対立するかと言えば、まず、イスラムとユダヤはともにアブラハムの子孫であって、ともにカナンの地を、つまり今でいうパレスチナあたりだけど、ここを全てアブラハムの子孫の地とすることを、神に約束してもらったわけよ、ね。
ユダヤ教では『トーラー』、これは旧約聖書とほぼ同じなんだけど、これを聖典として、キリスト教では『新・旧約聖書』を聖典、イスラム教では『新・旧約聖書』も聖典としながら、新約は全部じゃないんだけど、それより上に『コーラン』『ハディース』の二つを置いてるわけだ。・・・・・・・・」
そんな話から始まってアルカイダまで、ザッと1時間半・・・・・酒はボトル三分の一。
迷惑だったのは母ですよね。
・・・・でもしかたがない、話をふったのは、あ・な・たですから(大笑)
「まぁ、そんなことで、だからけして『イスラム教徒=テロリスト』では無いんだからね。分かった?」
「ぜんぜん、わがんね」
さて、今日の一枚は、アーメッド・アブダル-マリクです。
話の流れで、この名前を聞けば、なんとな~~くイメージは分かりますよね?
ただ、紹介しておいて「これがジャズか?」と訊かれれば、ちょっとだけ、いやかなり首を傾けるかな、エヘ(なんちゃって)。
それでもリヴァーサイド・レーベルですし、ジョニー・グリフィンも参加してますし・・・・・狙いは中東音楽とジャズの融合みたいな・・・・・
まだ未聴でこれから聴いてみようという方、聴いた瞬間に「何だよ中東のわけわかんねぇ音楽じゃん」となっても責任は負いません。
でもね、でもです、ジャズとしてはかなりの珍盤ではありますが、2曲目「ISMA'S」のグリフィンの入り方なんか、ちょっと面白いんですよ。
始めから珍盤だと認識して聴くと、これはこれで楽しさもあると思うのですが。
楽器の説明はジャケットに写っているのが、ウード(oud)というもちろんアラブ楽器。
テナーサックス、ベース、ドラム、バイオリン、タンバリンこれは分かりますよね。
カヌーン(kannon)とダルブッカ(duf)、分かんないですよね。いちおう写真を下に載せておきます。
JAZZ SAHARA / AHMED ABUL-MALIK
1958年10月録音
AHMED ABUL-MALIK(b,oud) JOHNNY GRIFFIN(ts) NAIM KARACOND(vln) JACK GHANAIM(kannon) BIAL ABDURRAHMAN(duf) SAM GILL(b,oud) AL HAREWOOD(ds)
1.YA ANNAS
2.ISMA'S
3.EL HARIS
4.FARAN' ALAIYANA
ウード
左がカヌーン、右がダルブッカ