JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

クリスマスよりお正月

2007年12月25日 | a-c

「○○、今年は昆布巻きは我慢してもらうしかないな」
「??????」
帰宅すると母が突然そんなことを言い出しました。

今日、近くに住む母の茶飲み友達に「正月の買い物に出かけるからいっしょに行かないか」と誘われたのだそうで、生もの以外の買い出しを済ませてきたらしいのですが、
「身欠きニシンが入んないんだってさぁ」
母曰く、中途半端に乾いたニシンはあるものの、カピカピ・カチカチの身欠きニシンが見あたらず、自家製昆布巻きはあきらめろと言うのです。

ちょっと待って下さいよ。たしかに昆布巻きにはあのピカピカ・カチカチの身欠きニシンじゃないとダメなのはよくわかります。だ・け・ど、けっきょく作るのは私なわけで、しかもまだ一週間もあるじゃないですか、その間にピカピカ・カチカチの身欠きニシンが魚屋に入ってくれば良いわけでしょ
「今年いっぱい入りそうもないんだってさ」
「・・・・・・」
ほんとかいな、いや、クリスマスにケーキが無いのは何ら問題ありませんが、あたしゃ冷えた昆布巻きを肴に、朝からクイッといきつつの、箱根駅伝を見いの・・・・それが正月の楽しみなんですから、
・・・・・・・探し出しますよぉ
「絶対に昆布巻きは作るんだぁ~~~~!!!!!」(笑)

 まぁ、昆布巻きを作るかどうかはピカピカ・カチカチの身欠きニシン待ちということで、料理当番としては「おせち料理もどきを何にするか?」そろそろ考えとかなくちゃいけません。
「え~~と、黒豆を送ってもらったから煮豆は作んなくちゃいけないし、青豆もあったから数の子と和えてぇ、伊達巻き風卵焼きも作っちゃってぇ、あっ冷凍の有頭エビがあったから煮つけようか、ざく煮でしょ、鶏のささみは漬け焼きにして、それから魚は何にするかなぁ・・・・」
辛い辛いと言いながら、最近はけっこう楽しんでいるふうもある料理当番、私はほんとうにこれで良いんでしょうか?

「あれ?一ノ蔵なんて誰が買って来たの?・・・へへへへ飲んじゃって良いのかなぁ」
「何言っての、それは正月用だから飲んじゃダメだよ、飲みたいんだったら自分で好きなだけ買って来て飲みな。」
正月用といってもどうせ我が胃袋にほとんどが収まるわけですし、とうぜん一本では足りませんけど、母が一本でも買って来てくれればその分我が懐も助かるわけで、三本分の出費を覚悟していた私としては
「でへへへへへ、一本浮いた分、ちょっと高級な旨いやつを仕入れてこようかなぁ」

大晦日には蕎麦をつまみに「飲み収め」、年をまたいで「飲み始め」、元旦の朝は雑煮つまみに「屠蘇」をいただいて、年賀状でも眺めながらの「お茶がわり」でしょ、一眠りして目覚めりゃ喉が渇いて「一湿り」、あっという間に夕飯時になって、元旦分の「飲み収め」ですよ、ねっ。これを最低でも二日続ければ・・・・三本で足りるかなぁ????(笑)

やっぱり、日本人はクリスマスより正月ですよね、正月。

さて、今日の一枚は、テッド・カーソンです。
一昨日の「CONSEQUENCES」を紹介してから、Fontanaレーベルのイラスト・ジャケットのことで、monakaさんから連続でコメントをいただき、このアルバムの話題も出てきました。
残念ながら私の所有盤はFontanaのイラスト・ジャケットではないのですが、大好きなドルフィーの死に対し、最も早く(死後、約一ヵ月後に録音)送られた追悼曲「TEARS FOR DOLPHY」が収められたアルバムとして印象深い一枚です。

テッドとドルフィーの関係といえば、ミンガスのワークショップがらみということになるのですが、「MINGUS PRESENTS MINGUS」の「FOLK FORMAS, No.1」での掛け合いが印象的でした。

地味で淡々とした演奏で綴られる「TEARS FOR DOLPHY」は、ドルフィーの死に対してテッドがどれほど悲しんだかがじつに良く伝わってくる名演だと思います。
monakaさんのコメントのおかげで、久しぶりに聴くこのアルバム、「TEARS FOR DOLPHY」だけでなく、他の演奏も懐かしく聴くことが出来ました。

TEARS FOR DOLPHY / TED CURSON
1964年8月1日録音
TED CURSON(tp,pocket-tp) BILL BARRON(ts,cl) HERB BUSHLER(b) DICK BERK(ds)

1.KASSIM
2.EAST SIXTH STREET
3.7/4-FUNNY TIME
4.TEARS FOR DOLPHY
5.QUICKSAND
6.REAVA'S WALTZ

追伸、
私は所有しておりませんが、Fontanaのイラスト・ジャケットはこんな感じ(ネットから拝借したので、画像が悪いですが)

もう一枚、そっくりですが中身はまったく違う、monakaさんのコメントに出てきた、ブッカー・アービンがらみのアルバムはこちら「URGE」だと思います。