今朝眠い目をこすりながらトイレに立つと、その場所には似つかない良い香り、毎年の秋を感じる瞬間です。たしか去年も書いた記憶がありますが、トイレの窓の外に咲くキンモクセイの香りです。
それにしても、昨日の朝は気付かずにいたのが、だった一日でこれほど香るようになるとは「金木犀の香、恐るべし」。
仲秋の名月を観ることもなく、早季節は晩秋へと向かっているわけですねぇ・・・・・
おっとっと、大切なモノもしまわずに香りに酔っている場合ではありませんでした。(笑)
「キンモクセイ、いつの間にか咲いたんだねぇ」
「あ~~、昨日の午後あたりから香ってきてたよ。」
すると母が
「あっそうだ、今日魚屋にまわる暇あっか?」
昨日母の実家から荷物が届いたので、お返しに秋刀魚でも贈りたいというのです。
「荷物??????」
「やったぁ~~~!!!!!」
秋最大の贈り物『新米』でありますよ。
つきたての輝く米、『金木犀の香』など忘れてしまうほどの秋の香りがほとばしっています。
「ということは、今朝の飯は新米かい?」
「う~ん、今の米を食べちゃってからにしようかと思って」
何をおっしゃいます。せっかくの『つきたて新米』を喰わずしてなんとしましょう、送ってくれた親戚にも申し訳ないじゃござんせんかぁ
「今ある米は後にして、せっかくの新米からいただこうよぉ」
いつも却下ばかりされる我が提案も、今回ばかりは無事バブ家内閣の承認を得まして
「やった、やったぁ~~~!!!!!明日の朝は新米だぁ~~~!!!!!!」
明日の朝は、さらなる『秋の香』を楽しめそうです。
スーパーなんかで売っている『お嬢様栗』と違い
粒は揃っていませんが、味は良いんですよぉ
さらにさらに、
親戚とはありがたいもので、新米とともに栗まで送ってくれまして
「栗は栗ご飯にもするけど量があるから、茹で栗にしておくから」
うほっほ~~い、『秋の香』は夜もやって来たのでありました。
ほんとこの時期、『秋の香』ってヤツは波のごとく次々と押し寄せて来て・・・・・幸せですよねぇ
「こりゃすごいですねぇ、まるで秋の香の大津波やぁ~~~~~」
夏バテなど何処吹く風と乗り越え、今年も彦摩呂に負けず劣らずの体型を維持した私。
「天高くバブ肥ゆる秋」は、こうして深まっていくのですよ。
さて、今日の一枚は、ジョージ・ウォーリントンです。
あはは、『秋の香』とは全く関係ありません。
ジャッキー・マクリーンに2日連続でご登場いただいたので、60年代ではなく50年代のマクリーンをと思い引っ張り出したのが、ウォーリントンの「LIVE! AT CAFE BOHEMIA」でありまして、すると今度はウォーリントンを久々に聴きたくなって、「JAZZ FOR THE CARRIAGE TRADE」そして今日のアルバムと聴き進んでいったと、まぁそんなわけです。
ここでのアルト・サックスは、マクリーンではなく「JAZZ FOR THE CARRIAGE TRADE」に引き続いてのフィル・ウッズですけど、これがまたよろしいんですよねぇ。出だしの「IN SALAH」でのテーマの後のソロ、ここでもうやられてしまいます。
ウッズとドナルド・バードのコンビネーションもバッチリでノリまくり「いったいこのアルバムのリーダーは誰なんじゃい」と突っ込みを入れたくなってしまいます。
私としての唯一の不満はそこでありまして、肝心のウォーリントンのピアノをもう少しじっくり聴きたいなぁという気持ちは残るんですけど。
まっ、ピアノ・トリオの「GRADUATION DAY」もあるし、誰がリーダーであれ気持ちの良い一枚には違いないわけですから、それで良しとしましょうよ。
THE NEW YORK SCENE / GEORGE WALLINGTON
1957年3月1日録音
GEORGE WALLINGTON (p) DONALD BYRD (tp) PHIL WOODS(as) TEDDY KOTICK(b) NICK STABULAS(ds)
1.IN SALAH
2.UP TOHICKON CREEK
3.GRADUATION DAY
4.INDIAN SUMMER
5.DIS MORNIN
6.SOL'S OLLIE
追伸、
俳優、緒形拳さんがお亡くなりになったそうで、享年71、まだチト早い気がします。
「NHKの大河ドラマ」そして「必殺仕事人の藤枝梅安」、邦画をあまり得意としない私でも観た『砂の器』『鬼畜』なんかがすぐ頭に浮かんできます。
舞台出身のまさに「役者とは」と唸らされる名優でありました。心よりご冥福をお祈りいたします。