JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

色気づく頃

2008年10月24日 | g-i

久しぶりのまとまった雨にズボンの裾が濡れて、
「あ~あ、線が無くなっちゃうよ」
さらには
「あれ?靴の中が妙にグジュグジュするんだけど、しかも右足だけ????」
完全な水漏れです。よくよく靴底を見るとヒビのようなものが、
「あらら、こりゃ穴あき寸前だわ」
長きにわたり我が軽からぬ体重を支えてきてくれたお気に入りの靴も、そろそろ寿命のようで買い換えなければいけませんかね。
「ご苦労さん、ご苦労さん」

それにしても、最近は私の靴へのこだわりはほとんど無くなってしまったように思えます。いやいや、靴だけじゃありません、背広もシャツも「着れりゃぁいいや」的考えが服装思考の大半を占めるようになってしまいました。何とか維持しようと粘っているのはネクタイの趣味くらいなものかな?

男も女も「色気づく頃」ってぇのがあるじゃないですか。こんな私でもそれらしき時期はあったんですよ。
私の頃は、やっぱアイビーだったですかねぇ・・・・
まっ、そのへんのお話はブログ仲間の67camperさんあたりがお詳しくて、私など口を挟むのもおくがましいのですが、

靴に関しても、中学生の時は指定のスニーカーが決まっていましたからなんでしたけど、高校生になって始めて革靴を履こうって時は「リーガルのローファーじゃなくちゃヤダ!」てなこと言ってました。
結局は「なに贅沢言ってんの!」と、メーカー名も分からないようなローファーを履かされましたっけ、それでも、下宿生活を始めアルバイトを続けてそこそこお金も貯まってくると、いろいろ買いましたねぇ。
最初に買ったのは、シルバーのジッポーだったかなぁ(・・・って、それは靴じゃねぇだろう)
おっと失礼、靴でしたよね。
始めて自分で買った靴は・・・・リーガルでもローファーでもなかったんですねえ(笑)
デザート・ブーツです。しかもクラークスの裏皮のヤツじゃなくて、なんと表皮のヤツ。


こんなのこんなの、色は茶系でしたけどね

じつはね、その頃、「色気づく頃」でもあったのですが、みんなと同じっていうのがどうにも嫌だという反骨精神も芽生えた頃でして(笑)、そのくせ冬場のコートはVANのステンカラーだったりしたんですけどね。

そうそう靴靴、私が始めて足を通したリーガルは、黒のウィングチップでした。いわゆる「おかめ」ってヤツです。
高校2年の時に姉が結婚をしまして、式に出るのに「学生服で良いよ」って言われたんですけど、そこはそれ「色気づく頃」ですから、スーツを買いそろえまして、
当時、アイビー・スーツなんて代物もあった中、何故か私はトラッドに走ったのですねぇ(笑)買ったのはKentの紺のスーツでした。
これに合わせるのに買ったのが黒のウィングチップだったというわけです。
これは大事に履きましたよぉ、だって就職してもしばらく履いてましたもん。


私のは皮底でした。

それから、思い出に残っている靴はぁ、ワラビーでしょ、デッキシューズでしょ・・・・・・・
あははは、私の靴の話をしてもな~んも面白くありませんよね。ほんと、つまらないお話になってしまいました。
ただ、穴が空きそうになった靴底を見ているうちにそんなことを思いだしたのですよ。

おっと「色気づく頃」の話で、今の若いお方に一言。
我が息子も高校生の頃そうでしたが、あの過剰なまでのコロンの香り、あれだけは止めなさい!
息子のピアスにも、服装にも、流行を追うのは「色気づく頃」だからしょうがないと、理解を示した私も、あのコロンだけは許せませんでした。(一度など、口で言っても分からないので捨ててしまったこともありましたっけ...笑)
過剰なコロンは、あの「親父の整髪料」(私は使っちゃいませんが)と香りは違っても、不快感は五十歩百歩、あれを素敵と言う女性がいたら趣味を疑った方が良いと思うよぉ。
あれ?余計な話だったかな?????(笑)

さて、今日のアルバムは、ウイルバー・ハーディンです。
とは言っても、もちろん私がこのアルバムを買ったのはコルトレーンが参加しているからという理由です。

このアルバムも含め3日間のレコーディングについては、以前「COUNTDOWN」を紹介したときに触れていますので、ここでは割愛させていただくとして。
ハード・バップのまさに主流といった一連の演奏は、どのアルバムをとっても必聴であると私は思っています。
まっそれもメンバーと時期を考えれば当然なのかもしれませんが、それぞれの安定感あふれるソロ、さらには洪水のごとく迫り来るコルトレーンのテナー、特にこの時期のコルトレーンが大好きという方は、これを聴き逃しちゃイカンと思いますよ。
「GOLD COAST」なんか聴いた日にゃあ~た(笑)
分散アルバムのため全体の演奏時間が短いのはちと損した気分になるかもしれませんが、それ以上に内容のあるアルバムだと思います。

JAZZ WAY OUT / WILBUR HARDEN
1958年6月24日録音
WILBUR HARDEN(tp,flh) CURTIS FULLER(tb) JOHN COLTRANE(ts) TOMMY FLANAGAN(p) AL JACKSON(b) ART TAYLOR(ds)

1.DIAL AFRICA
2.OOMBA
3.GOLD COAST