今朝、朝食を食べていると、
「あっ!もうすぐお茶が無くなるなぁ・・・今日は土曜日だから明日はお茶屋さん休みだし・・あ~あ、無くなる無くなる。」と母
これはつまり、私に買ってこいというシグナルなわけで、
「わかったわかった、散歩のついでに買ってくるから。すなおに買ってきてくれって頼めばいいジャン」
ということで、午後一番にいつもとは違うコースで散歩へと出かけました。お茶屋さんまでは、私の足で片道20分程の道のり、キャノンボール・アダレイの「CANNONBALL'S BOSSA NOVA」を聴きながら歩けば、少々汗ばむほどの日差しも心地よく感じられます。
「あら?今日は車じゃないの?」 お茶屋さんのお母さんは歩いてきた私が不思議そう
「たまには、少し歩いた方が良いと思って」
梅昆布茶をいただきながら、しばしの世間話です。
そんななかで、
常連のお客様だそうなのですが、なんと片道5、6キロはあろうかという道のりを、必ず歩いて買いに来られる、86歳のおばあちゃんがいると言うではありませんか。
しかも、その道のりというのが起伏がそうとうある道で、私が歩いたとしても息を切らしそうなコースなのです。
「あのおばあちゃんは、毎日欠かさず歩いてるんだねぇ、だって背筋なんかピンとしちゃってさぁ、とっても80過ぎには見えないもん。」
帰り道にはダラダラの坂道が待っています・・・・・・だけどね、そんな話を聞いちゃったら、負けてらんないじゃないですか。
「よし、俺だって!」
遠回りをしてしまいました。そこから1時間、あてもなく住宅地内をさまよってきたのであります。
でも、ダメですねぇ。家にたどり着いたら、もう何だか疲れちゃって(笑)
これじゃ、私の体力は80過ぎのばあちゃん以下ということになってしまうわけで・・・面目ない。
「よし、せめて週末のロング散歩は、これからも続けていこう。」
心で誓った私でした。
さて、今日2月17日はセロニアス・モンクの命日であります。
モンクが亡くなったのは1982年。2月5日に脳卒中で倒れ、意識が戻らないまま、17日、ニカ夫人の家で愛妻ネリーの腕に抱かれ、旅だったのでありました。
彼が観客の前で最後にピアノを弾いたのはその6年前、1976年の7月4日のこと。
ニューヨークのピアノ・バー「ブラッドリーズ」にバリー・ハリスが出演していたときです。そこに突然ブラッと(ブラッドリーズだけに、なんちゃって)姿をみせたモンク、ここで2、3曲弾いたのだそうであります。そして、そのまま夜の闇に消えて行った彼、これがピアノを弾くモンクを観られた最後の時ということになりました。
隠退生活中はピアノに向かうこともなく、精神的にも肉体的にもポロボロの状態であったそうですけど、愛妻ネリーは最後までモンクを支えていきました。
そうして死を迎えられたモンクは、とても幸せな人だったのかもしれませんね。
ということで、今日の一枚はモンクなのですけど、正直このアルバムが出来がよいかと訊かれると、胸を張って「はい!」とは答えにくいところがありまして。
ともかく、録音があまりおよろしくありません。どうにもこもった感じのステレオ録音なのであります。むしろ、パリでのモノラル録音のほうが良い感じ、
えっ?ならそっちを紹介しろって?
でもね、ソロの「BODY AND SOUL」が、なんとも私は好きなんです。
なんとも深いというか、モンクだなぁというか・・・・ともかく、この1曲だけでも聴いてみて下さい。
THELONIOUS MONK IN ITALY
1961年4月21日録音
THELONIOUS MONK(p) CHARLIE ROUSE(ts) JOHN ORE(b) BILLY HIGGINS(ds)
1.JACKIE-ING
2.EPISTROPHY
3.BODY AND SOUL
4.STRAIGHT, NO CHASER
5.BEMSHA SWING
6.SAN FRANCISCO HOLIDAY
7.CREPESCULE WITH NELLIE
8.RHYTHM-A-NING