JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

そなたの声は鶯か?

2007年02月10日 | a-c

今日は「昼頃には晴れますよぉ」の予報だったのに、とても青空とは呼べない空模様、それでも明日は気温が下がると聞けば、恒例の散歩は行くしかありません。

  梅は咲いたか桜はまだかいな、柳なよなよ風しだい、
  山吹ゃ浮気で色ばっかり、しょんがいな

さすがに桜はまだでしょうけど、梅はそろそろ見頃かと、『二月の花札』を期待して出かけてみれば、なんと圧巻の菜の花がここぞとばかりに咲いておりました。

もちろん梅も咲いてはおりましたが、先日も写真を載せましたので今日はおあずけ、黄色い花で我慢してください。

一方の鶯はと・・・こちらも、今年の暖かさに助けられ、鳴きの練習も順調なようであります。
運動公園の近くを歩いていると可愛い女性のアナウンス、
「おうおう、こちらの鶯も、いい声だ」
なんとも爽やかな若き声は、春を呼ぶ麗しき響きがありますねぇ、
えっ?いくつまでが若き声かって?
何をおっしゃいますか、女性だって年齢を重ねれば、こんどは鳴く鶯じゃなくて、鳴かせる魅力に溢れるではありませんか。このぉ、男泣かせ!

くだらないことはさておき、一歩一歩春は近づきつつある気配です。

さて、今日の一枚ですが、レコードで買おうと心に決めていたのが、けっきょくCDのボーナストラック付きで買ってしまったという、私的にはひじょうに不本意な一枚であります。(しかもジャケ・デザインはぜんぜん別物だし)

元々は、トランディション・レーベルが「BYRD JAZZ」というアルバム名で、ドナルド・バードをリーダーとして出したものです。これが版権を売り渡したデルマークが、「YUSEF」としてユテフ・ラティーフをリダー、あるいはバードをリーダーとして「FIRST FLIGHT」として再発しました。
その後、オリジナル・ジャケットから、トランディションの文字を消した同デザインのものも再発されましたが、なんと私は買わずじまい。
もちろん、トランディションのオリジナル盤など手に入れようとはもうとう思いませんでしたけど、再発盤のいずれかを買おうと思っていたのであります。

このアルバムは実質バードの初リーダー・アルバムということになります。
デトロイトでのライブ演奏、当然デトロイト出身の三人ということで、会場のすごい熱気が伝わってきます。そしてそれにつられた三人の、乗りの良い若いハード・バップはなかなか魅力的、「DANCING IN THE DARK」なんて、それはもうライブ感たっぷりです。

というわけで、残念ながら今日はCDでの紹介です。

COMPLETE RECORDINGS / DONALD BYRD WITH YUSEF LATEEF & BARRY HARRIS
1955年8月録音
DONALD BYRD(tp) YUSEF LATEEF(ts) BARRY HARRIS(p) ALVIN JACKSON(b) FRANK GRANT(ds) BARDARD McKINNEY(eup)
[Donald Byrd(tp) Hank Mobley(ts),Horace Silver(p),Doug Watkins(b),Art Blakey (ds) 8,9]
1.BLUES
2.TORTION LEVEL
3.WOODY 'N YOU
4.DANCING IN THE DARK
5.PARISIAN THOROUGHFARE
6.YUSEF
7.SHAW 'NUFF
[8.Everything Happens to Me]
[9.Hank's Other Tune (The Late Show)]

追伸、
8,9曲目はトランジション盤「バーズ・アイ・ビュー」からの曲です。