昨日、安物のメバチしか食べられなかった私ですが、以前にもお話ししたようにマグロには目がないわけで、できればクロマグロかミナミマグロあたりを食したいと思うのはとうぜんであります。
しかしながら、なにぶんにも高い、自宅で食べたいなどと口にした日にゃあーた
「なに贅沢こいてんの?」と一掃されるのがおち、たまに家人の目を盗んで、お寿司屋さんでつまみ食いする程度がせいぜいです。
先日も漁獲高調整の話し合いをケンケンガクガクやっておりましたが・・・・
そもそも、「旨いものを他人に教える」これがいけませんね。
マグロをしかも生で食す文化は世界でもまれだったわけで、できれば「野蛮で不味いものだ」と風潮してもらえれば、これほどまでの高騰も無かったかもしれません。
ちょっと前にお話ししたアンコウなんてのもおなじ類で、昔はどう考えても高級魚と呼べる代物ではなかったのです、このあたりでは。
今日はまたまた、ポカポカ陽気に眠気を誘われ、漁港近くで車を降りて眠気覚まし、ついでに魚屋を覗いてきました。
ほら、またありました、とんでもなく値段が上がってしまった魚。
みなさんは『メヒカリ』あるいは『アオメエソ』という魚を御存じでしょうか?
ちょうど今が旬なのですが、昔から定置網にひっかかるいわゆる雑魚の深海魚で、南では四国高知、そして、北ではここらあたりでのみ細々と食べられていた魚だったそうです。
厳密には高知で食されていたのは『アオメエソ』、このあたりで食されていたのは『マルアオメエソ』、ほんの少し種類が違うとも言われているらしいのですが(これは未だ明確な分類がなされていないそうです)。深海魚独特の大きな目が青く(緑が正解かも)光って見えることから『メヒカリ』という通称がつけられました。
余談ではありますけど『メヒカリ』の豆知識。目の光は太陽光を反射してのもの、でも実際に肛門付近に発光体を持っているそうです。また、なによりの特徴が『おかまなべちゃん』雌雄同体なのであります。
そんなことはともかく、この魚、白身でいい脂がのっていて、骨が柔らかいから丸ごと食べられるという優れもの。
刺身(これは本当に新鮮なものじゃないと無理ですけど)はもちろん、一夜干しをサッと炙ったものや、唐揚げ、天麩羅、「こんな魚が!」と驚くほど旨いんですよ。
おっといかん、この魚は水っぽくてベチャベチャしていて、すっごく不味いですから、みなさん、けして口にしないように・・・ってもう遅いか(笑)
昔は、魚屋の軒に干してあるものが、一列(何匹じゃなくて)200円とかで売ってたんですよ・・・それがあ~た、この値段ですもの。
最近じゃ、姉やらなにやら、我が家に来るたびにお土産で買って帰る始末。値段が上がるのもしかたのないことなのでしょうかねぇ。
あ~あ、鰯もメヒカリもこんなに高くなっちゃって、あたしゃ何を食ったらよいのやら。
さて、今日の一枚はエディ・ロックジョウ・デイヴィスです。
ジャズのシングル・レコードというのはあまり聞いたことがないと思いますが、アメリカではジューク・ボックス用というわけでもないのかもしれませんけど、ジャズのシングルがそこそこの売れ行きだったそうです。そんな中、名前とあごの長さと鋭さから「JAWS」と呼ばれたテナーマンは、ワイルド・ブローでソウルフルな演奏がそれ向きだったのか、シングルを相当数発売したのだとか。
そんな「JAWS」がプレスティッジに残したこのアルバムは、女流オルガニスト、シャリー・スコットが、その男性的な荒々しいテナーをさらに濃く表わしてくれる楽しい一枚。「I LET A SO NG GO OUT OF MY HEART」での二人の掛け合いなどなかなか良いですよ。
JAWS / EDDIE LOCKJAW DAVIS
1958年9月12日録音
EDDIE LOCKJAW DAVIS(ts) SHIRLEY SCOTT(org) GEORGE DUVIVIER(b) ARTHUR EDGEHILL(ds)
1.I LET A SO NG GO OUT OF MY HEART
2.I'LL NEVER BE THE SAME
3.YOU STEPPED OUT OF A DREAM
4.OLD DEVIL MOON
5.TOO CLOSE FOR COMFORT
6.BODY AND SOUL
7.BUT NOT FOR ME
8.TANGERINE
おまけ、
先日、白鷺の写真をけいさんに褒められまして・・・・・その気になってカモメを撮ってみましたが、やっぱり先日の写真は偶然のたまものでしたね。(笑)