昨夜からどうも気分がすぐれません。
熱があるとか、どうのこうのでもないのですが......
飲み過ぎ?それとも風邪でしょうか?それともそれとも、誰かが私に呪いでもかけているとか.....
「オレ、呪いかけられるほど、誰かに恨まれてたかなぁ?」
「何言ってんの、誰かに恨まれるほど仕事してれば、もう少し出世したでしょ」
「たしかに」
でも、なんだか頭の中で、コルトレーンの「OM」が、ずーーとながれているような。今日もこれからお出掛けだというに大丈夫でしょうか?
とりあえず、葛根湯を飲んでみましたが....
酒を飲めば、まあ大丈夫でしょう。
「バブさん、何か肩のあたりに黒ーいものが.....水子か?」
「バカヤロウ!」
コルトレーンが脱退後、マイルスは彼に代わるサックス奏者を、待ち続けました。そして、やっとついにウェイン・ショーターを得たのでした。
ライブ活動を続けていたマイルスは、久しぶりにスタジオへ戻ってきます、「ブラック・マジック4部作」の録音です。
ショーターの独特なサックスを「呪術的」とよんだのは誰だったのでしょうか?
ともかく、今日の1枚「E.S.P.」から「MILES SMILES」、「NEFERTITI」、「SORCERER」と、全ての曲をメンバーのオリジナルで固め、ジャケットすらそれまでとは感じの違う、何かにとりつかれたマイルスがここにスタートします。
はたして、ショーターの「呪術」だったのか、ロックに対する「危機感」であったのか、これ以降、私からマイルスは徐々に離れていってしまいました。
E.S.P. / MILES DAVIS
1965年1月21,22日録音
MILES DAVIS(tp) WAYNE SHORTER(ts) RON CARTER(b) HERBIE HANCOCK(p) TONY WILLIAMS(ds)
1.ES.P.
2.81
3.LITTLE ONE
4.RJ
5.AGITATION
6.IRIS
7.MOOD
おまけ、
今晩も酒におぼれる私ですが、もしどこかに私を恨んでいる方がいらしたら、「呪い」などかけずに、直接お話し下さい。けっこう聞きわけがよいと思いますよ(笑)