JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

いろはにほへと...

2006年01月22日 | d-f

先日もちょっとお話ししましたが、今日は日曜日だというのに仕事が入り、それでも3時前には終わったので、一度飲んでみたかった自家焙煎のコーヒーを仕入、自宅でジャズ喫茶きどり、いい気分でコーヒーを楽しんでいました。
「夕飯はどうする?」
(エッ?今日は仕事だったんだけど....ひょっとして、それでも私に夕食を作れとおっしゃるの?)

男性のみなさんに一言
「料理なんざぁ、調子に乗って作るもんじゃありません。知らぬ間に作ることがあたりまえになり、知らぬ間に義務と化します。」
結局は、今日も私が夕食を作ることになってしまいました。(笑)

ここ数日は「○○ショック」の話で、新聞も、ニュースも、出先でも持ちきりです。
今日お会いした、とある会社の社長が
「○△モンは、もうダメだな。今は、地道にじっくりやるなんてのは、時代遅れかもしれないけど、俺なんかみたいに我慢しながらやってるヤツは、打たれ強いからね。だけどああやって、紙っぺらでホホホイって儲けちゃったりすると、弱いんだよ、あんがい」
ふむふむ、なるほどそうかもしれません。

 色は匂へど散りぬるを
 わが世誰ぞ常ならむ
 有為の奥山けふ超えて
 浅き夢見じ酔いもせず

何故に突然「いろは歌」か

「花は美しく咲いてはいても、一陣の風で散ってしまう、同じように楽しく生きている人もその栄華は続くことがない、悲しいことばかりが続く人生の山を越えてはきたけど、おもえばそれは、酒を飲んで眠ったときに見る浅い夢のようにはかないものだ。」とそんな意味でしょうか?
それにしても、七五調で上手いこと作ったもんです。

そうじゃなくて、何故に突然「いろは歌」かでした
死人までも出してしまった「○○ショック」、渦中の方に「いろはにほへと..」と読んで頂ければとふと思ったわけで
ゲームのようにつかんだ栄華の後の悲しみは、ほろ酔いで見る夢より、ずっと辛いものなのでしょう。でも、普通の人は悲しみ苦しみを頑張って乗り越えるから、楽しみもあり、振り返れば苦しみも夢のようなものになっていく、古い教えをバカにしちゃいけない。本当の喜びはそこにあるものなのですよ。

うんうん、今日はみょうに社会派だ。

さて、今日の一枚ですが
HPの「四方山話」で、ジャズ・レーベル、インパルスについて書いてみました。それで、ふと頭に浮かんだのがこのアルバムです。
久しぶりに聴いてみました。ギル・エバンスというとマイルスとの一連のお付き合いとアルバムを思い浮かべますが、じつをいうとこのアルバムも含めて、私はあまり得意な雰囲気じゃないんです。
「じゃあ、なんで紹介するんだ!」ってですか?
今日、何年かぶりでこのアルバムを聴いてふと思ったことがあります。
「へぇ~、1960年の録音なのに、なんだかとっても新しい」
古さを感じさせないんです、きっとこれがギル・エバンスの魅力なのでしょう。

OUT OF THE COOL / THE GIL EVANS ORCHESTRA
1960年11月18,30日,12月10,15日録音
KEG JOHNSON,JIMMY KNEPPER(tb) TONY STUDO(btb) BILL BARBER(tuba) CHARLIE PERSIP,ELVIN JONES(percussion) JOHN COLES,PHIL SUNKEL(tp) RAY BECKNSTEIN,EDDIE CAINE(as,fl,piccolo) BUDD JOHNSON(ts,ss) BOB TRICARICO(basson,fl,piccolo) RON CARTER(b) RAY CRAWFORD(g) GIL EVANS(p)
1.LA NEVADA
2.WHERE FLAMINGOS FLY
3.BILBAO SONG
4.STRATUSPHUNK
5.SUNKEN TREASURE