http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070810-00000112-san-bus_all
「必要な知識や経験、判断力を有する女性がいない」、女性管理職の少ない理由として企業が挙げた最大の理由だ。この分析が多くの女性に、そしてフェミニズムに与える影響は如何なるものとなるのか。
厚生労働省が9日発表した平成18年度女性雇用管理基本調査によると、企業の管理職における女性比率や男女の育児休業の取得率は、過去よりも上昇傾向にはあるものの依然として低水準であるという結果が出た。
それにしても、「必要な知識や経験、判断力を有する女性がいない」という、女性に対する明らかに否定的な見解を政府が発表するのは意外である。男女共同参画関連の調査結果やそれらに対する見解はこれまで何度も発表されてきたが、それらは全て、男性の配慮が足りない、男性の協力が足りないなどといった、男性側の原因を指摘するものばかりだった。従って、今回の政府見解はようやく的確な分析に近づいたいわば「画期的」なものと言えるのかも知れない。
勿論、今回の結果で社会の風が変ったと考えるのは早計である。相変わらずマスコミは保守派の安倍内閣叩きを行い、先の参院選では姫の虎退治はじめとする民主党の女性議員を増加させることに成功した。逆に、本ブログでも取り上げた「ドブネズミ色」など男性議員を揶揄する女性議員の発言に対してマスコミは全く問題視していない。
また、中日新聞の学生向け記事では、お見合いパーティーに際し予め男性参加者のみにコミュニケーションに関する「教育」を行った上で参加させたというものがあった。最初から男性にはコミュニケーション能力がないと決め付けたやり方である。その「教育」の中身について知りたいものだ。
この他、芸能やスポーツ関連に目を向けると、大相撲の朝青龍やフィギュアの織田信成に対しては厳しい処分を課し、米国で岩に落書きをしたことが問題となっている歌手AAAの伊藤千晃には何の処分も課される気配が無いなど、男性厳罰論と女性擁護論の傾向は相変わらずである。
勿論個々の事例に違いがあるので一概に比較は出来ないが、例えばAAAの伊藤を擁護する女子中高生達から「みんながやってるからいい」と行為を正当化したり、批判する者達に対して「あなた達が口を出すことじゃない」、「おじさんたちは一体何様?」という意見が聞かれる点などは、女性は批判されるべきではない、女性を批判する男性は悪であるといった、女性上位、男性蔑視の悪しき風潮が学生達の間にも蔓延している気配がうかがえる。
こうした女性の意見が大手を振って歩いているようでは、「必要な知識や経験、判断力を有する女性がいない」と言われても仕方が無いだろう。また今の中高生を見ていると今迄以上に女性の知性は悪化していくのではないだろうか。
知性と教養ある女性であれば、仕事を優先して家事は旦那に押し付けとか、或いは結婚は邪魔だなどという反社会的な考えは絶対に持たないだろう。家庭を大切にする良識ある女性が台頭し、家庭を求める男性の当たり前の意識に報い、晩婚化や非婚化を解消してくれることを願うばかりである。
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