おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

フードパントリー

2024-01-16 21:42:14 | 地域支援
フードパントリーをしていると、
いろんなことを言われます。


「お金がないと言いながら、
なんで4人も5人も子ども産んでるの?」

「扶養手当」で生活して、
働いてないのってどうよ。

「生活に困っていると言いながら、
いい車のってるのね」

「タバコ吸ってるってどういうこと?
そんなお金があったら
子どもに栄養のある食べ物買えば!?」

「お正月にお節を買うなんて贅沢!」

「ごはん作らないでUber Eats?
そんな人に食料分けなくていいんじゃない?」

「子どもにキャラクターグッズを与えて、
そんなの割高でしょう。
そういうところで節約しようと思わないの?」

子どもたちの偏食がひどい。
お腹空いてるなら、
なんでも食べられるでしょう。

コンビニで買い物、
いつもペットボトル飲料を買う。
それで野菜とか果物とか買えばいいのに。


…どれも正解、ごもっとも。
でも、これが現実。
これが「貧困」というもの。

行き当たりばったりの生活。
将来のために蓄えたり、
自分や家族の健康を考えたり、
栄養を考えてご飯を作ったり、
先の計画を立てたり、
節約したり、

台湾にいるときから、
貧困世帯を見てきたから、
そういうことができないのが
貧困なのかなと、
私はつくづく思うのです。

今の時代、
どん底の生活をしている人は、
おそらく貧困家庭で育っていて、
あるべき生活のモデルを見ていない。
日本も貧困の連鎖が
始まっているということ。
それを批判しても仕方ない。


大切なことは、
そんな子どもやママたちと
つながっておくこと。

この人は、
私のことを責めない。
批判したり、教えたりしないで、
話しを聴いてくれる。
受け入れられている気がする。
そんな信頼関係を築くこと。

そうすれば、
危機の時に相談してくれる。
何かできることがあるかもしれない。
公的な支援にもつなげられる。
イエスさまの愛も伝えられる。
祈ることができる。

つい先日も、
中学生の子どもが、
心病んで自殺したと、
涙ぐむお母さんの話を聞き、

障がいのある身内が、
体調が悪いのを知りながら、
親もシングルなので仕事が忙しく、
病院にも連れて行けず、
ある日、そっと亡くなっていた
との話を聞いたばかり。

祈ってもいいですか?
とその場で祈り、
キリスト教でよければ
葬儀もできますよとお話しました。


貧困は、
その人のせいじゃない。

それに神さまは、
すべての人を愛している。
無条件で受け入れている。
そのまんまで、
神さまの目には高価で貴い。



もちろん、
フードパントリーに来られている大半の人は、
一生懸命働いて、
子育てして、
人一倍がんばってます。

生活や子どもの学費のために、
ダブルワークをしている人も少なくないし、
エアコンなしで暑い夏を過ごし、
寒い冬もこたつだけで過ごし、
光熱水費を節約しいる人もいる。

育ち盛りの子どもたちのために、
あちこちのパントリーを
渡り歩いて、
暑い時も寒い時も
1時間並ぶこともあります。

とにかく、
いろんな人が来るのです。
そしてみんな精一杯生きているのです。

そして、ひとり一人の事情は、
神さまだけがご存じ。

私たちは、
神さまから与えられた愛を、
たくさんの人たちの愛を
橋渡しするだけ。

「貧しい人たちは幸いです。
神の国はあなたがたのものだからです。
今飢えている人たちは幸いです。
あなたがたは満ち足りるようになるからです。
今泣いている人たちは幸いです。
あなたがたは笑うようになるからです。」
(聖書)
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