被災者の生存率が下がるといわれる72時間が過ぎましたが、
まだ生命反応があるということで、
奇跡を信じ、捜索作業が続けられています。
今回の地震では、
11棟のビルが倒壊しました。
うち8棟が全壊、3棟が半壊だそうです。
そしてその中の一棟、
台南市永康区のマンション(地上16階、地下1階)
での被害が特に酷く、
現在の死亡者数40人のうち、
38人がこのマンションの住人です。
そして、未だに100人以上の方が、
瓦礫の中に閉じ込められています。
欠陥住宅だったとの指摘もありますし、
もともと、このマンションが建っている場所は、
湖を埋めたてた場所だったために、
地震で土壌が液状化したのだとの指摘もあります。
恐らく両方でしょう。
どちらにしろ、
今回の震災は広範囲に及ぶものではなく、
非常にピンポイントだったと言えます。
まだ、今回の震災への対応を
評価する段階ではないと思うのですが、
あえて台湾に住む外国人として
今の気持ちを表すなら…、
台湾人はすごいです!!
ビルが倒壊して、
すぐに救助隊が駆けつけ、
その日のうちに200人を瓦礫の中から救出したのです。
全壊したビルの様子は、
ニュースなどで再三報道されているので、
何度も見たのですが、
その倒壊の様子は本当に悲惨でした。
この中から200人をよく救出できたと思うのです。
未だ100人の人がこの瓦礫の下にいらっしゃると思うと
心が痛むのですが、
救助隊の熱意と熟練度は、
大いに評価されるべきです。
また、台湾の救護活動もすばらしい!
政府と宗教団体などが協力し、
迅速で行き届いた救護がなされていると思うのです。
キリスト教超教派の「基督教救助協会」は、
地震発生後1時間後には、
被災地台南に本部を設け、
近隣の教会と協力しながら、
被災者のために、
避難所や食事、必要物資の提供を始めました。
また、台湾人の同胞への愛と犠牲にも教えられます。
地震発生後36時間で、
なんと10億元(35億円)という義捐金が集まりました。
この対応の早さとその金額に驚かされます。
先にも書いたように、
今回の被害は広範囲に及ぶものではないので、
いつもこのような災害時にはすぐに反応される王牧師も、
今回はまずは祈りつつ静観しています。
その上で来週の主日には礼拝の中で、
被災地のために献金をします。
そして基督教救助教会を通して援助します。
また、 救助教会のホームページなどを見ると、
輸血のための血液が必要だとのことなので、
早速午前中に、主人と一緒に献血に行ってきました。
とにかく、まだ望みを捨てないで、
瓦礫の中の人々が生きて救い出されるように、
祈り続けます。