<RERIEF>
CR 991092 \2300
マーラー:交響曲第8番 「千人の交響曲」
第1部:賛歌「来たれ、創造主なる聖霊よ」 (21'17)
第2部:ゲーテの「ファウスト」第2部から最後の場 (48'38)
ヴラジミール・フェドセーエフ(指)
モスクワ放送チャイコフスキー交響楽団
アリビナ・シャギムラトワ(S) タチアナ・ボガチェワ(S)
レアンドラ・オーファーマン(MS) エレナ・マニスティナ(Ms)
アンドレイ・グリゴリエフ(T) ペーター・リンカ(B)
ヴィクトル・ポポフ(合唱指揮) ロシア国立アカデミー大合唱団
録音:2005年12月19日 モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)
フェドセーエフ&モスクワ放送響による「千人の交響曲」。充実の聴き応えの
ある音で、マーラーの音楽にどんどん深く切り込んでいき、聴衆を緊張感と興
奮に導きます。音楽の構成と秩序に重きをおいたフェドセーエフのマーラーに
は、過度的耽美な美しさはなく、彼自身が目指す音楽の核へ直進しているよう
な印象を受けます。第2部での緊張感と音量ともに申し分なく、オケはもちろん
合唱の力演で感動的なフィナーレを作り上げています。
<たまゆら>
KDC 17 \2500
矢代秋雄(1929-1976):ピアノ作品集
(1)ピアノのためのソナチネ(1945)(3楽章)
(2)24のプレリュード(1945)
(3)夜曲(1947)
(4)荒武者の踊り-舞踊劇『吉田御殿』より(1949)
(5)ピアノ・ソナタ(1960、1961)
(6)プレスト/ピアノ・ソナタ-第3楽章(初演時の断片)
子供のための小品より
(7)いたずら(1963)
(8)おすまし(1963)
(9)むかしばなし(1972)
(10)じゃんけんとび(1972)
(11)桐朋学園高校理論ピアノ初見曲(1976)
(12)桐朋学園ディプロマコースピアノ初見曲(1976)
(13)桐朋学園大学理論ピアノ初見曲(1976)
赤井裕美(ピアノ)
録音:2007年5月18,19日
夭折した天才作曲家、矢代秋雄(1929-1976)。晩年は様々な音楽大学で教鞭を
とっており、あの池辺晋一郎やあの鈴木雅明も師事していました。突然の死か
ら今年で31年が経ち、今までもピアノ協奏曲や室内楽作品、ピアノソロ作品の
録音はいくつかリリースされていますが、これは矢代の少年期から晩年までの
作品を網羅した、矢代の真価をあらためて問う一枚です。
まず、彼が15歳のときに作曲した「24のプレリュード」。すでに15歳にして非
凡の才能と作曲の技術を身につけていたことを実感させる作品で、どれも1分
弱と短いながら、旋法を用いた曲、日本風の情緒たっぷりの曲、メンデルスゾ
ーンを髣髴とさせる曲、矢代独特のリズムの効いた曲など、実にヴァラエティ
豊か。若くしてすでに、壮年期の作品に通じる内容を備えた作品を書いていた
ことに驚かされます。最終曲は規模も大きく、テクニック的にもかなりの難曲。
矢代が、作曲だけでなくピアノにも非凡な能力をもっていたことを実感します。
矢代は、自分の気に入らない作品の楽譜はほぼすべて破棄してしまったといい
ますが、この24のプレリュードは、草稿の状態の楽譜を生涯にわたって大切に
保有していたことからも、矢代のこの作品に対する自負がうかがわれます。
「荒武者の踊り」は、矢代が東京音楽学校に入学後間もなくして管弦楽法を師
事した、伊福部昭の作風が濃厚に見受けられる作品。この曲が収録されている
舞踊劇「吉田御殿」は、管弦楽のために書かれた作品ですが、この「荒武者の
踊り」は矢代の手によって、ピアノ用に新たに編曲されたもの。グリッサンド
などが多様された、演奏効果の高いエネルギッシュな作品となっています。矢
代らしからぬ線の太いアレグロの音楽は伊福部の影響が濃厚で矢代ファンのみ
ならず伊福部ファンも録音を切望していたもの。
もちろん「ピアノ・ソナタ」も収録。第2楽章のトッカータ部分もクリアな響
きで実に鮮やか。さらに、大原美術館で初演された時の3楽章も収録。これが
現行のものと全く違うのに驚き。矢代の不朽の名作「ピアノ・ソナタ」の創作
の変遷をみることができます。
矢代作品の研究・演奏で東京藝術大学の博士課程を修了しているピアニスト、
赤井裕美が、矢代への思いを込めて演奏しています。
KDC 16 \2500
彌勒忠史(カウンターテナー)/イタリア古典歌曲をうたう
(1)G.ボノンチーニ(1670-1747):「おまえたちを讃える栄光のために」
(2)作者不詳(G.カッチーニ?):「アヴェ・マリア」
(3)G.フレスコバルディ(1583-1643):「そよ風が吹けば」
(4)A.スカルラッティ(1660-1725):「すみれ」
(5)G.F.ヘンデル(1685-1759):「かつてなき木陰よ」 歌劇『セルセ』より
(6)G.B.ペルゴレージ?(1710-1736):「あなたが私を愛してくれるのなら」
(7)多 忠亮(1895-1929):宵待草(よいまちぐさ)
(8)W.A.モーツァルト(1756-1791):「恋とはどんなものか、ご存知のご婦人方」
歌劇『フィガロの結婚』より
(9)T.ジョルダーニ(1730-1806):「いとしい人よ」
(10)L.マンチャ(生没年不明):「そばにいることは」
(11)F.ドゥランテ(1684-1755):「愛に満ちた乙女」
(12)A.スカルラッティ(1660-1725):「私は心に感じる」
(13)A.スカルラッティ(1660-1725):「陽はすでに東方から」
(14)G.トレッリ(1658-1709):「おまえは知っている」
彌勒忠史(カウンターテナー)、多田聡子(ピアノ)
2007年5月20日/信州国際音楽村(ライヴ録音)
世界の彌勒、待望のソロ・アルバム。彌勒はイタリアを中心にヨーロッパで活
動する傍ら、日本でもオペラシティのB→Cシリーズコンサートや、様々なオペ
ラで登場、その力強い歌声と達者な演技で、古楽ファンのみならずオペラファ
ンにもおなじみの存在。さらに最近では歌だけでなく、イタリアの歌劇場を中
心に演出家としても活発に舞台を手がけています。さらに2008年春には「イタ
リア貴族養成講座」(集英社)を刊行予定など、音楽界のみならず文化的に幅広
く活動。まさにカウンターテナー界のニュースターとしてますますの活躍が期
待される存在です。そんな彼が、解散した人気グループ「X-JAPAN」のリーダ
ーYOSHIKIのピアノを個人指導したり、錦織健の伴奏者として全国各地を飛び
回っているピアニスト、多田聡子を迎え、2007年5月に長野でコンサートを行
いました。そのライヴのもようを収録したのがこのCD。彌勒の魅力が120%味わ
える1枚で、イタリア古典歌曲での鮮やかな歌唱、また、「宵待草」での劇的
な表現など、どの曲も輝いています。多田のサポートも見事で、二人の今後に
目がはなせません。
<ORFEO>
ORFEOR 754081 \2080
モノラル
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)
ハンス・ホップ(T)
オットー・エーデルマン(Bs)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)バイロイト祝祭O.&Cho.
録音:1951年7月29日バイロイト音楽祭ライヴ・音源:バイエルン放送
「レコード芸術」2007年9月号(※詳細はP.70-74、P.211-214をご参照ください)
にて大きく取り上げられた、フルトヴェングラー・センター盤「バイロイトの
第九」。そもそも会員向け頒布という性格のため、同センターへの入会が必須
条件という特殊CDでしたが、弊社(キング・インターナショナル社)とORFEOと
の粘り越しの交渉の末このたび市販流通化が実現しました。
EMIとはちがう、フルトヴェングラー1951年「バイロイトの第九」のまったく新
たなソース。演奏内容についてはすでに折り紙つき。このバイエルン放送音源
による録音の意味はいくら言葉を費やしても尽くせません。
<Ambroisie>
AM 105 \2500
「ファヴェンティーナ-ファエンツァ写本117(1390-1420)」
[ミサ通常文]
1.キリエ「全能なる創り主」(79葉表-裏)
2.キリエ「全能なる創り主」(88葉表-90葉表)
3.グロリア(90葉表-92葉裏)
4.キリエ「源泉にして根本」(2葉表-3葉表)
5.「アレルヤ、私は良い羊飼いである」(194葉裏)
6.キリエ「創造主」(62葉表-裏、26葉表)
[のように歌われた]
7.「われらの代願者であり、かつてもそうであった」(「かつてはそうでなか
ったものにお前はなった」のように歌われた)(32葉裏、46葉裏-48葉表)
8.「真実をもたらすために」(「恋人を喜ばせることができない」のように歌
われた)(59葉裏)
9.「恋人を喜ばせることができない」(78葉表-79葉表)
[晩課]
10.[神よ速やかにわたしを救い出し](93葉表-94葉表)
11.アンティフォナ「この方は処女のなかの元后」(141葉表)、詩篇第112番
「主の僕らよ、主を賛美せよ」
12.「めでたし、海の星よ」(96葉裏-97葉表)
13.アンティフォナ「めでたし、天の元后よ」(109葉裏-110葉表)
14.「マニフィカート(わたしの魂は主をあがめ)」(95葉表-96葉裏)
15.「初めにありしごとく」(「しばしばわが歩みは」のように歌われた)
(94葉裏)
16.「主を賛美しよう、神に感謝」(79葉表-裏)
17.「主を賛美しよう」(79葉表-裏)
18.「主を賛美しよう」(57葉表-58葉裏)
ペドロ・メメルスドルフ(指)、マーラ・プニカ
録音:2005年7月ボローニャ
タイトルにもなっているファエンツァ写本は、ミサ諸章のための単旋聖歌に基
づく鍵盤曲や、チコーニアやランディーニを含むイタリア・トレチェントの作
曲家たちのマドリガーレやバッラータを鍵盤楽器用に装飾的に編曲した鍵盤曲
が集められた写本。メメルスドルフはこの鍵盤曲の写本から、その記譜された
装飾句に注目し、14世紀イタリアで行われていたと思われる様々な装飾を蘇ら
せた単旋聖歌を再現しています。
彼が率いるマーラ・プニカは、この中世を中心とした様々な曲に、斬新な解釈
と個性的なアプローチで臨む団体。この録音においても、様々な装飾に彩られ
た単旋聖歌の魅力を十全に引き出しています。
<naive>
V 5078 \2680
エリック・タンギー(1968-):チェロ協奏曲集
(1)チェロ協奏曲第1番(1994-95)
(2)チェロ協奏曲第2番(2000)
アンヌ・ガスティネル(チェロ)【使用楽器:1960年Carlo Giuseppe Testore】
アラン・アルティノグル(指)フランス国立管弦楽団
チェロ界の新しい女王アンヌ・ガスティネルの新譜は、人気作曲家、エリック
・タンギーによる協奏曲集。1968年フランス生まれのエリック・タンギーは、
今もっとも人気のある作曲家の一人。現代もの、というと敬遠されてしまうか
もしれませんが、聴いてみると非常に聴きやすい響きのもの。自身ヴァイオリ
ニストでもある彼が書く室内楽作品で、チェロはいつも特別な地位を占めてお
り、この協奏曲でもチェロの美点が遺憾なく発揮されています。94年に作曲さ
れた第1番はコッペイに、2000年に作曲された第2番はロストロポーヴィチに献
呈されています。指揮者は同じくフランスの辣腕指揮者、アルティノグル。
明晰な様式で書かれたこれらの作品を、クリアーに響かせます。
<WARNER>
●WARNER BOX新規取り扱い商品
2564 698460 5枚組 \3500
バレンボイム ザ・ピアニスト
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より
シューベルト:4つの即興曲D.935、ピアノソナタ第21番D.960
ブラームス:4つのバラードop.10、ピアノソナタ第3番op.5
モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番K.537「戴冠式」、第27番K.595
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
「わが懐かしのブエノスアイレス」
ロドルフォ・メデーロス(バンドネオン)エクトル・コンソーレ(Cb)
2564 698462 5枚組 \3500
バレンボイム ザ・コンダクター
スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」、第3番「神聖な詩」
パリ管弦楽団
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」第1幕
ジークフリート・イェルザレム、ジョン・トムリンソン、
グレアム・クラーク、バイロイト祝祭管弦楽団
マーラー:交響曲第5番 シカゴ交響楽団
シューマン:交響曲第1番「春」、第2番 シュターツカペレ・ベルリン
「ライヴ・イン・イスラエル・ラマラ」モーツァルト:協奏交響曲K.297b
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
バレンボイムのスピーチ
エルガー:エニグマ変奏曲より第9変奏「ニムロッド」
ウエスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ
2564 644712 6枚組 \4200
D.フィッシャー=ディースカウ(Br) ワーナー録音集
ハルトムート・ヘル(pf)
レーヴェ、シューベルト、シューマン、ショスタコーヴィチ、
アイスラー、他の作曲家の作品より
2564 698383 6枚組 \4200
ヘンデル:オラトリオ「快活の人、沈思の人、中庸の人」
収録曲:歌劇「タメルラーノ」、他
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
2564 698385 6枚組 \4200
ヘンデル:水上の音楽、合奏協奏曲集Op.3
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
オラトリオ「エジプトのイスラエル人」、
キャロライン王妃の葬送のためのアンセム「シオンの道は悲しみ」、
オラトリオ「セメレ」
<MUSIC & ARTS>
M&A 790 \1980
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
1954年8月22日ルツェルン
フルトヴェングラー指揮
フィルハーモニア管、
シュヴァルツコップ、カヴェルティ、ヘフリガー、エーデルマン
アーロン・ズナイダー先生による新リマスタリングで復活!フルトヴェングラ
ー、ルツェルンの第9。巨匠没年の最後の輝きとも言える熱のこもった演奏で
す。当演奏は雄大なスケールを誇り、音質のよさ、フィルハーモニア管の妙技
と相まって「バイロイトより上」と見なす高級ファンも多く、名盤中の名盤と
申せましょう。
M&A 1202 2枚組 \3960
アルヴィン・ニレジハージ(P)
CD1
[1]リスト:伝説第1曲「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ(13:08)
音源:オールド・ファースト教会、1973
[2]リスト:伝説第2曲「水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」(9:47)
音源:オールド・ファースト教会1973
[3]リスト(ニレジハージ編曲):
オラトリオ「聖エリーザベトの物語」から第5曲「エリーザベト」
(初めの7:22だけ)音源:アントニオーリ、1978
[4]リスト:2つの演奏会用練習曲第1番「森のざわめき」(6:00)
音源:アントニオーリ、1973
[5]リスト:巡礼の年第2年イタリア 第6曲「ペトラルカのソネット第123番」
(8:13)音源:アントニオーリ、1973
[6]リスト:巡礼の年第3年 第2曲「エステ荘の糸杉に寄せて」(1, 3/4番*)
(7:44)音源:センチュリー・クラブ、1972
[7]リスト:巡礼の年第1年スイス 第2曲「ワレンシュタット湖畔で」(4:05)
音源:東京、1982
[8]ブラームス:間奏曲変ホ短調op. 118 no. 6(6:24)
音源:アントニオーリ、1973
[9]スクリャービン:ソナタ第4番嬰へ長調op. 30(2楽章連続、8:00)
音源:フォレスト・ヒル、1973
[10]グリーグ:叙情小品集op. 54 no. 4「夜想曲」(5:35)
音源:フォレスト・ヒル、1973
CD2
チャイコフスキー、ドビュッシー、ショパン、ラフマニノフ、シューベルト
(約75分)
[1]チャイコフスキー:「中級程度の12の小品」op. 40第8曲 ワルツ変イ長調
(5:25)音源:フォレスト・ヒル、1973
[2]チャイコフスキー:ロマンスヘ短調op. 5(7:24)
音源:高崎、1980年6月1日
[3]ドビュッシー:「版画」第1曲「パゴダ」(6:10)
音源:フォレスト・ヒル、1973
[4]ドビュッシー:レントより遅く(4:46)
音源:フォレスト・ヒル、1973
[5]ショパン:マズルカ嬰ハ短調op. 6 no. 2(4:36)
音源:センチュリー・クラブ、1972
[6]ショパン:前奏曲嬰ハ短調op. 28 no. 10(:45)
音源:センチュリー・クラブ、1972
[7]ショパン:マズルカヘ短調op. 63 no. 2(2:34)
音源:センチュリー・クラブ、1972
[8]ショパン:マズルカロ短調op. 33 no. 4(6:10)
音源:センチュリー・クラブ、1972
[9]ショパン:夜想曲へ短調op. 55 no. 1(6:54)
音源:オールド・ファースト教会、1973
[10]ラフマニノフ(ニレジハージ編曲):
ピアノ協奏曲第2番ハ短調op. 18第2楽章「アダージョ・ソステヌート」(15:45)
音源:東京、1982
[11]シューベルト(ニレジハージ編曲):「さすらい人」(6:50)
音源:高崎、1980年5月31日
[12]シューベルト(ニレジハージ編曲):「野ばら」(2:42)
音源:高崎、1980年6月1日
[13]ボーナス・トラック-コリ
*・オデー・マクファーソン:「見捨てられた庭」から「夜明け前」
モデスト・アルツシューラー指揮
ロサンジェルス連邦交響楽団(連邦音楽事業、計画第76、1936)(4:54)
音源:連邦音楽事業、1936
奇人ピアニスト、ニレジハージの貴重ライヴ録音集。ハンガリー系アメリカ人
ピアニスト、アルヴィン・ニレジハージの名演集。以下、ライナーノートの邦
訳より
“ニレジハージの演奏は、全く恥じることなく、リビド(「そこからすべての
フォルティッシモが来る」と彼は言った)を含む、自分の非常に生き生きした
感情生活の肖像だった。この点で、頑固なロマン主義者で、解釈における「客
観性」という目標を拒み、演奏者の第一の義務は作曲者に対するものではなく、
自分自身に対するものだと信じていた。役者が役になるような方法で曲の中に
入り込んだ。すなわち、曲によって伝えるべき自分自身の生活と個性、自分自
身の考えと感情を持って来て、その曲についてどう感じたかを伝えるある種の
「物語」を曲の中に発見することによって。曲の中に作曲者が指定することが
できなかったものを聴き、それらを自分が作曲したかのように演奏するのだと
楽しそうに告白した。”
M&A 1206 \1980
ショパン:
ピアノ協奏曲第1番、第2番(1954年6月~7月ウェストミンスター録音)
パウル・パドゥラ・スコダ(P)、
ロジンスキー指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
名手スコダのショパン。ウェストミンスターのLP、ML5308から復刻が為されて
おり、テープと違い劣化のないLPだけに音質には期待が持てます。
M&A 1208 \1980
ドビュッシー:管弦楽のための映像、
ラヴェル:クープランの墓、
ルーセル:バッカスとアリアンヌ第2組曲(NBC響、1954年3月28日)、
ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲(NYP、1949年1月2日)
ミュンシュ指揮
NBC交響楽団、ニューヨークフィル
巨匠シャルル・ミュンシュとNBC響唯一の共演は、オケの妙技と相まって、名
演の誉れ高いものです。ボーナストラックとしてニューヨークフィルとの「ダ
フニス」第2組曲が入っているのも嬉しい限りです。
<WEST HILL RADIO ARCHIVES>
WHRA 6012 2枚組 \3960
ピエール・モントゥー指揮
ボストン交響楽団
ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1911年版)
1953年4月11日ライヴ
シュトラウス:「薔薇の騎士」組曲
1953年4月11日ライヴ
フランク:「プシュケ」組曲
1954年1月29日ライヴ
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(P:レオン・フライシャー)
1954年1月28日ライヴ、
ストラヴィンスキー:「プルチネルラ」組曲
1957年1月19日ライヴ
抜群のコンヴィネーションを誇ったモントゥー+ボストン響の完全初出ライヴ
です。このころの巨匠は、ゆったりとしたテンポをとって、コクのある濃厚な
表現に特筆するべきものがあります。ロマンティック極まりない「薔薇の騎士」
組曲の見事さ、ブラームスの協奏曲における乾坤一擲の迫力など魅力満載で御
座います。
CR 991092 \2300
マーラー:交響曲第8番 「千人の交響曲」
第1部:賛歌「来たれ、創造主なる聖霊よ」 (21'17)
第2部:ゲーテの「ファウスト」第2部から最後の場 (48'38)
ヴラジミール・フェドセーエフ(指)
モスクワ放送チャイコフスキー交響楽団
アリビナ・シャギムラトワ(S) タチアナ・ボガチェワ(S)
レアンドラ・オーファーマン(MS) エレナ・マニスティナ(Ms)
アンドレイ・グリゴリエフ(T) ペーター・リンカ(B)
ヴィクトル・ポポフ(合唱指揮) ロシア国立アカデミー大合唱団
録音:2005年12月19日 モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)
フェドセーエフ&モスクワ放送響による「千人の交響曲」。充実の聴き応えの
ある音で、マーラーの音楽にどんどん深く切り込んでいき、聴衆を緊張感と興
奮に導きます。音楽の構成と秩序に重きをおいたフェドセーエフのマーラーに
は、過度的耽美な美しさはなく、彼自身が目指す音楽の核へ直進しているよう
な印象を受けます。第2部での緊張感と音量ともに申し分なく、オケはもちろん
合唱の力演で感動的なフィナーレを作り上げています。
<たまゆら>
KDC 17 \2500
矢代秋雄(1929-1976):ピアノ作品集
(1)ピアノのためのソナチネ(1945)(3楽章)
(2)24のプレリュード(1945)
(3)夜曲(1947)
(4)荒武者の踊り-舞踊劇『吉田御殿』より(1949)
(5)ピアノ・ソナタ(1960、1961)
(6)プレスト/ピアノ・ソナタ-第3楽章(初演時の断片)
子供のための小品より
(7)いたずら(1963)
(8)おすまし(1963)
(9)むかしばなし(1972)
(10)じゃんけんとび(1972)
(11)桐朋学園高校理論ピアノ初見曲(1976)
(12)桐朋学園ディプロマコースピアノ初見曲(1976)
(13)桐朋学園大学理論ピアノ初見曲(1976)
赤井裕美(ピアノ)
録音:2007年5月18,19日
夭折した天才作曲家、矢代秋雄(1929-1976)。晩年は様々な音楽大学で教鞭を
とっており、あの池辺晋一郎やあの鈴木雅明も師事していました。突然の死か
ら今年で31年が経ち、今までもピアノ協奏曲や室内楽作品、ピアノソロ作品の
録音はいくつかリリースされていますが、これは矢代の少年期から晩年までの
作品を網羅した、矢代の真価をあらためて問う一枚です。
まず、彼が15歳のときに作曲した「24のプレリュード」。すでに15歳にして非
凡の才能と作曲の技術を身につけていたことを実感させる作品で、どれも1分
弱と短いながら、旋法を用いた曲、日本風の情緒たっぷりの曲、メンデルスゾ
ーンを髣髴とさせる曲、矢代独特のリズムの効いた曲など、実にヴァラエティ
豊か。若くしてすでに、壮年期の作品に通じる内容を備えた作品を書いていた
ことに驚かされます。最終曲は規模も大きく、テクニック的にもかなりの難曲。
矢代が、作曲だけでなくピアノにも非凡な能力をもっていたことを実感します。
矢代は、自分の気に入らない作品の楽譜はほぼすべて破棄してしまったといい
ますが、この24のプレリュードは、草稿の状態の楽譜を生涯にわたって大切に
保有していたことからも、矢代のこの作品に対する自負がうかがわれます。
「荒武者の踊り」は、矢代が東京音楽学校に入学後間もなくして管弦楽法を師
事した、伊福部昭の作風が濃厚に見受けられる作品。この曲が収録されている
舞踊劇「吉田御殿」は、管弦楽のために書かれた作品ですが、この「荒武者の
踊り」は矢代の手によって、ピアノ用に新たに編曲されたもの。グリッサンド
などが多様された、演奏効果の高いエネルギッシュな作品となっています。矢
代らしからぬ線の太いアレグロの音楽は伊福部の影響が濃厚で矢代ファンのみ
ならず伊福部ファンも録音を切望していたもの。
もちろん「ピアノ・ソナタ」も収録。第2楽章のトッカータ部分もクリアな響
きで実に鮮やか。さらに、大原美術館で初演された時の3楽章も収録。これが
現行のものと全く違うのに驚き。矢代の不朽の名作「ピアノ・ソナタ」の創作
の変遷をみることができます。
矢代作品の研究・演奏で東京藝術大学の博士課程を修了しているピアニスト、
赤井裕美が、矢代への思いを込めて演奏しています。
KDC 16 \2500
彌勒忠史(カウンターテナー)/イタリア古典歌曲をうたう
(1)G.ボノンチーニ(1670-1747):「おまえたちを讃える栄光のために」
(2)作者不詳(G.カッチーニ?):「アヴェ・マリア」
(3)G.フレスコバルディ(1583-1643):「そよ風が吹けば」
(4)A.スカルラッティ(1660-1725):「すみれ」
(5)G.F.ヘンデル(1685-1759):「かつてなき木陰よ」 歌劇『セルセ』より
(6)G.B.ペルゴレージ?(1710-1736):「あなたが私を愛してくれるのなら」
(7)多 忠亮(1895-1929):宵待草(よいまちぐさ)
(8)W.A.モーツァルト(1756-1791):「恋とはどんなものか、ご存知のご婦人方」
歌劇『フィガロの結婚』より
(9)T.ジョルダーニ(1730-1806):「いとしい人よ」
(10)L.マンチャ(生没年不明):「そばにいることは」
(11)F.ドゥランテ(1684-1755):「愛に満ちた乙女」
(12)A.スカルラッティ(1660-1725):「私は心に感じる」
(13)A.スカルラッティ(1660-1725):「陽はすでに東方から」
(14)G.トレッリ(1658-1709):「おまえは知っている」
彌勒忠史(カウンターテナー)、多田聡子(ピアノ)
2007年5月20日/信州国際音楽村(ライヴ録音)
世界の彌勒、待望のソロ・アルバム。彌勒はイタリアを中心にヨーロッパで活
動する傍ら、日本でもオペラシティのB→Cシリーズコンサートや、様々なオペ
ラで登場、その力強い歌声と達者な演技で、古楽ファンのみならずオペラファ
ンにもおなじみの存在。さらに最近では歌だけでなく、イタリアの歌劇場を中
心に演出家としても活発に舞台を手がけています。さらに2008年春には「イタ
リア貴族養成講座」(集英社)を刊行予定など、音楽界のみならず文化的に幅広
く活動。まさにカウンターテナー界のニュースターとしてますますの活躍が期
待される存在です。そんな彼が、解散した人気グループ「X-JAPAN」のリーダ
ーYOSHIKIのピアノを個人指導したり、錦織健の伴奏者として全国各地を飛び
回っているピアニスト、多田聡子を迎え、2007年5月に長野でコンサートを行
いました。そのライヴのもようを収録したのがこのCD。彌勒の魅力が120%味わ
える1枚で、イタリア古典歌曲での鮮やかな歌唱、また、「宵待草」での劇的
な表現など、どの曲も輝いています。多田のサポートも見事で、二人の今後に
目がはなせません。
<ORFEO>
ORFEOR 754081 \2080
モノラル
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)
ハンス・ホップ(T)
オットー・エーデルマン(Bs)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)バイロイト祝祭O.&Cho.
録音:1951年7月29日バイロイト音楽祭ライヴ・音源:バイエルン放送
「レコード芸術」2007年9月号(※詳細はP.70-74、P.211-214をご参照ください)
にて大きく取り上げられた、フルトヴェングラー・センター盤「バイロイトの
第九」。そもそも会員向け頒布という性格のため、同センターへの入会が必須
条件という特殊CDでしたが、弊社(キング・インターナショナル社)とORFEOと
の粘り越しの交渉の末このたび市販流通化が実現しました。
EMIとはちがう、フルトヴェングラー1951年「バイロイトの第九」のまったく新
たなソース。演奏内容についてはすでに折り紙つき。このバイエルン放送音源
による録音の意味はいくら言葉を費やしても尽くせません。
<Ambroisie>
AM 105 \2500
「ファヴェンティーナ-ファエンツァ写本117(1390-1420)」
[ミサ通常文]
1.キリエ「全能なる創り主」(79葉表-裏)
2.キリエ「全能なる創り主」(88葉表-90葉表)
3.グロリア(90葉表-92葉裏)
4.キリエ「源泉にして根本」(2葉表-3葉表)
5.「アレルヤ、私は良い羊飼いである」(194葉裏)
6.キリエ「創造主」(62葉表-裏、26葉表)
[のように歌われた]
7.「われらの代願者であり、かつてもそうであった」(「かつてはそうでなか
ったものにお前はなった」のように歌われた)(32葉裏、46葉裏-48葉表)
8.「真実をもたらすために」(「恋人を喜ばせることができない」のように歌
われた)(59葉裏)
9.「恋人を喜ばせることができない」(78葉表-79葉表)
[晩課]
10.[神よ速やかにわたしを救い出し](93葉表-94葉表)
11.アンティフォナ「この方は処女のなかの元后」(141葉表)、詩篇第112番
「主の僕らよ、主を賛美せよ」
12.「めでたし、海の星よ」(96葉裏-97葉表)
13.アンティフォナ「めでたし、天の元后よ」(109葉裏-110葉表)
14.「マニフィカート(わたしの魂は主をあがめ)」(95葉表-96葉裏)
15.「初めにありしごとく」(「しばしばわが歩みは」のように歌われた)
(94葉裏)
16.「主を賛美しよう、神に感謝」(79葉表-裏)
17.「主を賛美しよう」(79葉表-裏)
18.「主を賛美しよう」(57葉表-58葉裏)
ペドロ・メメルスドルフ(指)、マーラ・プニカ
録音:2005年7月ボローニャ
タイトルにもなっているファエンツァ写本は、ミサ諸章のための単旋聖歌に基
づく鍵盤曲や、チコーニアやランディーニを含むイタリア・トレチェントの作
曲家たちのマドリガーレやバッラータを鍵盤楽器用に装飾的に編曲した鍵盤曲
が集められた写本。メメルスドルフはこの鍵盤曲の写本から、その記譜された
装飾句に注目し、14世紀イタリアで行われていたと思われる様々な装飾を蘇ら
せた単旋聖歌を再現しています。
彼が率いるマーラ・プニカは、この中世を中心とした様々な曲に、斬新な解釈
と個性的なアプローチで臨む団体。この録音においても、様々な装飾に彩られ
た単旋聖歌の魅力を十全に引き出しています。
<naive>
V 5078 \2680
エリック・タンギー(1968-):チェロ協奏曲集
(1)チェロ協奏曲第1番(1994-95)
(2)チェロ協奏曲第2番(2000)
アンヌ・ガスティネル(チェロ)【使用楽器:1960年Carlo Giuseppe Testore】
アラン・アルティノグル(指)フランス国立管弦楽団
チェロ界の新しい女王アンヌ・ガスティネルの新譜は、人気作曲家、エリック
・タンギーによる協奏曲集。1968年フランス生まれのエリック・タンギーは、
今もっとも人気のある作曲家の一人。現代もの、というと敬遠されてしまうか
もしれませんが、聴いてみると非常に聴きやすい響きのもの。自身ヴァイオリ
ニストでもある彼が書く室内楽作品で、チェロはいつも特別な地位を占めてお
り、この協奏曲でもチェロの美点が遺憾なく発揮されています。94年に作曲さ
れた第1番はコッペイに、2000年に作曲された第2番はロストロポーヴィチに献
呈されています。指揮者は同じくフランスの辣腕指揮者、アルティノグル。
明晰な様式で書かれたこれらの作品を、クリアーに響かせます。
<WARNER>
●WARNER BOX新規取り扱い商品
2564 698460 5枚組 \3500
バレンボイム ザ・ピアニスト
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より
シューベルト:4つの即興曲D.935、ピアノソナタ第21番D.960
ブラームス:4つのバラードop.10、ピアノソナタ第3番op.5
モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番K.537「戴冠式」、第27番K.595
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
「わが懐かしのブエノスアイレス」
ロドルフォ・メデーロス(バンドネオン)エクトル・コンソーレ(Cb)
2564 698462 5枚組 \3500
バレンボイム ザ・コンダクター
スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」、第3番「神聖な詩」
パリ管弦楽団
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」第1幕
ジークフリート・イェルザレム、ジョン・トムリンソン、
グレアム・クラーク、バイロイト祝祭管弦楽団
マーラー:交響曲第5番 シカゴ交響楽団
シューマン:交響曲第1番「春」、第2番 シュターツカペレ・ベルリン
「ライヴ・イン・イスラエル・ラマラ」モーツァルト:協奏交響曲K.297b
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
バレンボイムのスピーチ
エルガー:エニグマ変奏曲より第9変奏「ニムロッド」
ウエスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ
2564 644712 6枚組 \4200
D.フィッシャー=ディースカウ(Br) ワーナー録音集
ハルトムート・ヘル(pf)
レーヴェ、シューベルト、シューマン、ショスタコーヴィチ、
アイスラー、他の作曲家の作品より
2564 698383 6枚組 \4200
ヘンデル:オラトリオ「快活の人、沈思の人、中庸の人」
収録曲:歌劇「タメルラーノ」、他
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
2564 698385 6枚組 \4200
ヘンデル:水上の音楽、合奏協奏曲集Op.3
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
オラトリオ「エジプトのイスラエル人」、
キャロライン王妃の葬送のためのアンセム「シオンの道は悲しみ」、
オラトリオ「セメレ」
<MUSIC & ARTS>
M&A 790 \1980
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
1954年8月22日ルツェルン
フルトヴェングラー指揮
フィルハーモニア管、
シュヴァルツコップ、カヴェルティ、ヘフリガー、エーデルマン
アーロン・ズナイダー先生による新リマスタリングで復活!フルトヴェングラ
ー、ルツェルンの第9。巨匠没年の最後の輝きとも言える熱のこもった演奏で
す。当演奏は雄大なスケールを誇り、音質のよさ、フィルハーモニア管の妙技
と相まって「バイロイトより上」と見なす高級ファンも多く、名盤中の名盤と
申せましょう。
M&A 1202 2枚組 \3960
アルヴィン・ニレジハージ(P)
CD1
[1]リスト:伝説第1曲「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ(13:08)
音源:オールド・ファースト教会、1973
[2]リスト:伝説第2曲「水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」(9:47)
音源:オールド・ファースト教会1973
[3]リスト(ニレジハージ編曲):
オラトリオ「聖エリーザベトの物語」から第5曲「エリーザベト」
(初めの7:22だけ)音源:アントニオーリ、1978
[4]リスト:2つの演奏会用練習曲第1番「森のざわめき」(6:00)
音源:アントニオーリ、1973
[5]リスト:巡礼の年第2年イタリア 第6曲「ペトラルカのソネット第123番」
(8:13)音源:アントニオーリ、1973
[6]リスト:巡礼の年第3年 第2曲「エステ荘の糸杉に寄せて」(1, 3/4番*)
(7:44)音源:センチュリー・クラブ、1972
[7]リスト:巡礼の年第1年スイス 第2曲「ワレンシュタット湖畔で」(4:05)
音源:東京、1982
[8]ブラームス:間奏曲変ホ短調op. 118 no. 6(6:24)
音源:アントニオーリ、1973
[9]スクリャービン:ソナタ第4番嬰へ長調op. 30(2楽章連続、8:00)
音源:フォレスト・ヒル、1973
[10]グリーグ:叙情小品集op. 54 no. 4「夜想曲」(5:35)
音源:フォレスト・ヒル、1973
CD2
チャイコフスキー、ドビュッシー、ショパン、ラフマニノフ、シューベルト
(約75分)
[1]チャイコフスキー:「中級程度の12の小品」op. 40第8曲 ワルツ変イ長調
(5:25)音源:フォレスト・ヒル、1973
[2]チャイコフスキー:ロマンスヘ短調op. 5(7:24)
音源:高崎、1980年6月1日
[3]ドビュッシー:「版画」第1曲「パゴダ」(6:10)
音源:フォレスト・ヒル、1973
[4]ドビュッシー:レントより遅く(4:46)
音源:フォレスト・ヒル、1973
[5]ショパン:マズルカ嬰ハ短調op. 6 no. 2(4:36)
音源:センチュリー・クラブ、1972
[6]ショパン:前奏曲嬰ハ短調op. 28 no. 10(:45)
音源:センチュリー・クラブ、1972
[7]ショパン:マズルカヘ短調op. 63 no. 2(2:34)
音源:センチュリー・クラブ、1972
[8]ショパン:マズルカロ短調op. 33 no. 4(6:10)
音源:センチュリー・クラブ、1972
[9]ショパン:夜想曲へ短調op. 55 no. 1(6:54)
音源:オールド・ファースト教会、1973
[10]ラフマニノフ(ニレジハージ編曲):
ピアノ協奏曲第2番ハ短調op. 18第2楽章「アダージョ・ソステヌート」(15:45)
音源:東京、1982
[11]シューベルト(ニレジハージ編曲):「さすらい人」(6:50)
音源:高崎、1980年5月31日
[12]シューベルト(ニレジハージ編曲):「野ばら」(2:42)
音源:高崎、1980年6月1日
[13]ボーナス・トラック-コリ
*・オデー・マクファーソン:「見捨てられた庭」から「夜明け前」
モデスト・アルツシューラー指揮
ロサンジェルス連邦交響楽団(連邦音楽事業、計画第76、1936)(4:54)
音源:連邦音楽事業、1936
奇人ピアニスト、ニレジハージの貴重ライヴ録音集。ハンガリー系アメリカ人
ピアニスト、アルヴィン・ニレジハージの名演集。以下、ライナーノートの邦
訳より
“ニレジハージの演奏は、全く恥じることなく、リビド(「そこからすべての
フォルティッシモが来る」と彼は言った)を含む、自分の非常に生き生きした
感情生活の肖像だった。この点で、頑固なロマン主義者で、解釈における「客
観性」という目標を拒み、演奏者の第一の義務は作曲者に対するものではなく、
自分自身に対するものだと信じていた。役者が役になるような方法で曲の中に
入り込んだ。すなわち、曲によって伝えるべき自分自身の生活と個性、自分自
身の考えと感情を持って来て、その曲についてどう感じたかを伝えるある種の
「物語」を曲の中に発見することによって。曲の中に作曲者が指定することが
できなかったものを聴き、それらを自分が作曲したかのように演奏するのだと
楽しそうに告白した。”
M&A 1206 \1980
ショパン:
ピアノ協奏曲第1番、第2番(1954年6月~7月ウェストミンスター録音)
パウル・パドゥラ・スコダ(P)、
ロジンスキー指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
名手スコダのショパン。ウェストミンスターのLP、ML5308から復刻が為されて
おり、テープと違い劣化のないLPだけに音質には期待が持てます。
M&A 1208 \1980
ドビュッシー:管弦楽のための映像、
ラヴェル:クープランの墓、
ルーセル:バッカスとアリアンヌ第2組曲(NBC響、1954年3月28日)、
ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲(NYP、1949年1月2日)
ミュンシュ指揮
NBC交響楽団、ニューヨークフィル
巨匠シャルル・ミュンシュとNBC響唯一の共演は、オケの妙技と相まって、名
演の誉れ高いものです。ボーナストラックとしてニューヨークフィルとの「ダ
フニス」第2組曲が入っているのも嬉しい限りです。
<WEST HILL RADIO ARCHIVES>
WHRA 6012 2枚組 \3960
ピエール・モントゥー指揮
ボストン交響楽団
ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1911年版)
1953年4月11日ライヴ
シュトラウス:「薔薇の騎士」組曲
1953年4月11日ライヴ
フランク:「プシュケ」組曲
1954年1月29日ライヴ
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(P:レオン・フライシャー)
1954年1月28日ライヴ、
ストラヴィンスキー:「プルチネルラ」組曲
1957年1月19日ライヴ
抜群のコンヴィネーションを誇ったモントゥー+ボストン響の完全初出ライヴ
です。このころの巨匠は、ゆったりとしたテンポをとって、コクのある濃厚な
表現に特筆するべきものがあります。ロマンティック極まりない「薔薇の騎士」
組曲の見事さ、ブラームスの協奏曲における乾坤一擲の迫力など魅力満載で御
座います。