<TESTAMENT>
SBT21416 2枚組 \5100
ヴェルディ:歌劇《シチリア島の夕べの祈り》
エレーナ:マリア・カラス(S)
アッリーゴ:ジョルジオ・ココリオス=バルディ(T)
モンフォルテ:エンツォ・マスケリーニ(Br)
ジョヴァンニ・ダ・プローチダ:ボリス・クリストフ(B)
ベテューヌ卿:ブルノ・カルマッシ(B)
ヴォドモン伯爵:マリオ・フロジーニ(B)
ニネッタ:マファルダ・マシーニ(Ms)
ダニエリ:ジノ・サッリ(T)
テバルド:アルド・デ・パオリ(T)
ロベルト:リド・ペッティーニ(Br)
マンフレード:ブレッノ・リストーリ(T)
フィレンツェ市立劇場管弦楽団&合唱団
指揮:エーリッヒ・クライバー
録音:1951年5月26日、フィレンツェ5月音楽祭
マリア・カラスには、1947年8月にヴェローナで上演されたポンキエッリ《ラ
・ジョコンダ》でのイタリア・デビューから、1951年12月のスカラ座で大成功
を収めた《シチリア島の夕べの祈り》までの間に、彼女自身のキャリアにとっ
てきわめて重要な節目となった2つの公演がありました。ひとつは1949年1月
ヴェネツィアでのベッリーニ《清教徒》、もうひとつが当アルバムに収められ
た1951年5月のヴェルディ《シチリア島の夕べの祈り》です。
この年の5月、カラスはフィレンツェ5月祭の公演として、フィレンツェ市立劇
場で《シチリア島の夕べの祈り》と、ハイドンの《オルフェオとエウリディー
チェ》完全版世界初演(ハイドンのこのオペラはそれまで不完全な形でしか上
演されていませんでした)という2つの歴史的公演を歌っています。両曲の指揮
を務めたのは、この時初めてイタリアでオペラを指揮したエーリッヒ・クライ
バー。残念なことにカラスとクライバーが共演したのは後にも先にもこの時だ
けとなりました。本来ならば、クライバーは1956年5月にスカラ座で、カラス
がクンドリーを歌う《パルジファル》を指揮することになっていましたがクラ
イバーがこの年の1月に急逝してしまったために、この貴重なチャンスは失わ
れてしまったのです(なお、予定されていた《パルジファル》公演は、ジャナ
ンドレア・ガヴァッツェーニ指揮の《フェドーラ》に変更されました)。今回
のテスタメント・レーベルでのリリースは、EMIの名物プロデューサー、ウォ
ルター・レッグ所有だったプライヴェイト録音からのもの。歌唱重視だった
レッグのために、当録音では序曲が欠けていますが、芸術性、およびサウンド
・レヴェルを考慮し、音質の劣る他音源から編集することはしていません。
SBT141412 14枚組 \22800
ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指環》全曲
《ラインの黄金》
ハンス・ホッター、グスタフ・ナイトリンガー
ルードルフ・ルスティヒ、ルートヴィヒ・ヴェーバー
《ヴァルキューレ》
アストリッド・ヴァルナイハンス・ホッター
グレ・ブラウエンスティン、ラモン・ヴィナイ
《ジークフリート》
ヴォルフガング・ヴィントガッセン、ハンス・ホッター
パウル・クーエン、アストリッド・ヴァルナイ
《神々の黄昏》
アストリッド・ヴァルナイ、ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ヨーゼフ・グラインドル、ヘルマン・ウーデ
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
指揮:ヨーゼフ・カイルベルト
録音:1955年8月、祝祭劇場、バイロイト(ライヴ)
不運としかいいようのない偶然の積み重ねによって、つい先日まで日の目を見
ることがなかったカイルベルトの1955年《ニーベルングの指環》録音。僅か数
年後に、同じくカルショウによって制作されたショルティ/ウィーン・フィル
の《ニーベルングの指環》の評判が追い打ちをかけてしまったのだが、この演
奏はそのショルティ盤に匹敵、あるいは凌駕する充実した内容を持っています。
何よりもバイロイト音楽祭のライヴということで、当時の最高のワーグナー歌
いを揃えた歌手陣と、この作曲家を愛し集ったメンバーによるオーケストラと
いうのもワグネリアンには堪らないでしょう。録音スタッフもピーター・アン
ドリーやケネス・ウィルキンソン、ロイ・ウィリス(ウォレス)、ゴードン・パ
リーら、当時のDeccaの強力布陣が敷かれています。昨年、LPで発売された時
に、決して安価とはいえない価格にもかかわらず、瞬く間に完売となったも
注目度の高さゆえでしょう。今後、《リング》を語る上で、決して外せない
録音であることは間違いありません。今回は、全4夜をワンBOXにまとめた14枚
CDセットでのリリースです。
●アナログLP
ASD 370 \6280
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
フィルハーモニア管弦楽団 指揮:パウル・クレツキ
録音:1960年4月20、21日
EMIのカタログの中から選ばれた名盤を、マスター・テープから復刻しLP化す
るシリーズの1枚。今や巨匠のマウリツィオ・ポリーニが、1960年3月、18歳で
ショパン・コンクールに優勝し、その直後にEMIと契約して録音したのが、こ
のショパンのピアノ協奏曲第1番です。コンクールでのライヴ(カトレヴィツ
指揮ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団)を除けば、最初にして現在のと
ころ最後の同曲録音なのできわめて貴重な記録です。コンクール翌月に、アビ
ー・ロード・スタジオで録られたもので、この後、ポリーニはさらなる研鑽の
ために再び表舞台から姿を隠しました。
指揮のパウル・クレツキはショパンと同郷のポーランドの指揮者。作曲家でも
ありましたが戦争やファシズムに翻弄され、以後、残念ながら筆を折りました。
ASD 2284 \6280
ブルックナー:
交響曲第3番ニ短調WAB103[1889年版]
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カール・シューリヒト
録音:1965年12月、ムジークフェライン、ウィーン
カール・シューリヒトは、すぐれたブルックナー指揮者として人気を誇るドイ
ツの指揮者(レーガーに学んでおり、作曲家の顔も持つ)。第2次大戦後は主に
Deccaを中心に録音活動を行っていましたが、晩年にはEMIに移りました。
1957-59年に録音されたパリ音楽院管弦楽団とのベートーヴェンの交響曲全集
や、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との多くのブルックナー交響曲な
ど、現在でも高く評価されています。当録音も得意のブルックナーからで、
交響曲第3番を収録。1889年版というのはいわゆる第3稿。初稿は《ワーグナ
ー交響曲》と通称されるようにワーグナーの引用が多いが、第3稿になるとそ
れらの多くは削ぎ落とされて、相対的に簡潔になっているのが特徴です。シュ
ーリヒトは67年1月に亡くなったので、この録音はそのほぼ1年前に当たります。
ASD 2525 \6280
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
クリーヴランド管弦楽団
指揮:ジョージ・セル
録音:1968年4、5月
20世紀最大のヴァイオリニストのひとり、その中でも頂点に君臨する数少ない
ひとりが、ロシアの生んだダヴィド・オイストラフ。EMIが契約した稀少なロ
シア人演奏家でもあります。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲の弾き振りや、
ベートーヴェンの協奏曲、リヒテルとロストロポーヴィチとのベートーヴェン
《三重協奏曲》をはじめとし、同レーベルには多くの名盤を遺しました。この
ブラームスの協奏曲も名盤としてよく知られたもの。オイストラフらしい、ふ
くよかで、かつ中身の詰まった豊かな音と安定したテクニックが魅力なアルバ
ムです。ちなみに、今年はオイストラフがイザイ・コンクール(現エリーザベ
ト王妃国際コンクール)で優勝してから、ちょう70年目に当たります。
33CX 1140 \6280
モーツァルト:ホルン協奏曲
第1番ニ長調K412
第2番変ホ長調K417
第3番変ホ長調K447
第4番変ホ長調K495
デニス・ブレイン(Hr)
フィルハーモニア管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音:1953年11月、キングズウェイ・ホール、ロンドン
今ではベルリン・フィルのバボラークやロンドン響のパイアットなど、ホルン
界にも信じ難いレヴェルの名手が増えましたが、そんな中でもデニス・ブレイ
ンは不世出の伝説的ホルニスト。フィルハーモニー管弦楽団とロイヤル・フィ
ルハーモニー管弦楽団の首席奏者を兼任したというほどで、交通事故で若くし
て亡くなったのが本当に悔やまれます。
このモーツァルトのホルン協奏曲集は、ブレインのみならず、伴奏の指揮者に
カラヤンが起用されているのも豪華。プロデューサーは名物ウォルター・レッ
グである。リリースされた時点から名盤・決定盤として長く愛好されてきたこ
のアルバムが、テスタメント・レーベルによって音質が向上したことで再び注
目されることでしょう。
ASD 3325 \6280
ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調作品70
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
録音:1976年4月、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン
カルロ・マリア・ジュリーニはイタリアを代表する指揮者。2005年に没してい
るが、1998年には指揮者を引退していたので、彼の演奏姿を見られなくなって、
もう既に10年が過ぎようとしています。次代を担う指揮者として大活躍を続け
るチョン・ミョンフンは彼の教え子のひとり。ジュリーニは自己に厳しく、確
信を持ち得心がゆく演奏を徹底するために、限られたレパートリーに限定して
演奏活動を行いました。ドヴォルザークの交響曲第7番もその1曲。このロンド
ン・フィル盤は、ジュリーニにとって同曲の初録音であるが、彼は93年にもコ
ンセルトへボウ管と再録音しています。イタリア人らしい歌心に溢れながら、
ノーブルな気品のある彼の演奏は今後も長く愛されるに違いありません。録音
スタッフには、プロデューサーにクリストファー・ビショップ、バランス・エ
ンジニアにはクリストファー・パーカーと、EMIの名物コンビが集結。また、
当録音にはCBSの「ステレオ・クアドラフォニック」システムが導入されてい
ましたが、テスタメント・レーベルでは、そのオリジナル・マスター・テープ
に収められたサウンド情報を、初めて明らかにしました。
<UNIVAERSAL UK>
4766198 \1850
R・V・ウィリアムス:揚げひばり
ジョン・タヴナー:
ディヤナ(世界初録音)
ラリシリ(世界初録音)
アテネのための歌
(ヴァイオリン・ヴァージョン世界初録音)
ニコラ・ベネデッティ(Vn)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:アンドリュー・リットン
録音:2007年6月 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン
注目の美貌若手ヴァイオリニスト、ニコラ・ベネデッティの3枚目のアルバム
は英国の異なる時代の2人の作曲家の作品集です。R・V・ウィリアムス「揚げ
ひばり」は1914年に作曲された作品で、晴れた日の空に高く舞い上がるひばり
の様子を表現した名曲として知られます。方や、イギリスの現代作曲家の中で
も最も人気の高いジョン・タヴナーの新作、“ディヤナ”と“ラリシリ”はニ
コラ・ベネデッティのために書かれたもの。特に“ラリシリ”は改装されたば
かりのロイヤル・フェスティバル・ホールで9月26日に世界初演されたばかり
の、ほやほやの新作です。14世紀のヒンスーの聖人かつ詩人であったラッラの
詩に影響を受けた“ラリシリ”はベネデッティの持つ「純粋な強さ」にインス
パイアされて作曲されたもので、ヴァイオリン・ソロはラッラの歌を意味しま
す。神の啓示を受けて至福の舞を舞うラッラの姿が、ベネデッティのヴァイオ
リンを通して見えてはこないでしょうか?そしてサンスクリット語で瞑想を意
味する“ディヤナ”、そしてダイアナ妃の葬儀の際に演奏され有名になった
「アテネのための歌」(その際は合唱ヴァージョンでした)、ともども彼女の
幽玄で深い表現力でこれらの曲に新たな光が当てられます。ますます魅力的
になったベネデッティの演奏をお楽しみください。
4766295 \1850
「母の愛」-マリアのための音楽
グリーグ:アヴェ・マリス・ステラ
コーニッシュ:アヴェ・マリア
ジョスカン:喜びたまえ、聖母マリアよ
ブルックナー:マリアよ、あなたは美しい
サン=サーンス:アヴェ・マリア
ブリテン:聖処女への讃歌
メンデルスゾーン:アヴェ・マリア
オブレヒト:サルヴェ・レジナ
リッツァ:気高き乙女よ
作者不詳:救い主のうるわしき母
フォーレ:アヴェ・マリア
パレストリーナ:茨の中の百合のごとく
リスト:アヴェ・マリス・ステラ
エルガー:アヴェ・マリア
デュリュフレ:全てが美しいお方
伝承曲:サルヴェ・レジナ
ラッスス:サルヴェ・レジナ
ザ・シックスティーン 指揮:ハリー・クリストファー
1977年に設立されたザ・シックスティーンはハリー・クリストファーの指揮の
下、最近ますますレパートリーを拡大し、その表現力も、より洗練の度合いを
深めております。このマリアのためのアルバムは、ザ・シックスティーンの当
レーベルへの3枚目のアルバムです。
古来より最も敬われている女性、聖母マリアのための合唱作品を集めた美しい
作品集で、パレストリーナ、ラッスス、ジョスカンなど中世の曲から、リスト、
ブルックナー、そしてリッツァまで、世界初録音作品を含みます。彼らのため
息の出るような妙技は聞き手の心をすみずみまで洗い流すことでしょう。
4766206 \1850
マイク・オールドフィールド/天空の音楽
1.先駆け
2.敵意
3.シルエット
4.Shabda
5.大嵐
6.先駆けと繰り返し
7.私の心(・・・withヘイリー)
8.オーロラ
9.予言
10.私の心(・・・withヘイリー)
11.ハルモニア・ムンディ
12.向こう側
13.エンピリアン
14.ムジカ・ユニヴァーサル
マイク・オールドフィールド(G、Key 他)
ヘイリー(Vo) ラン・ラン(Pf)
マイク・オールドフィールド(Mike Oldfield,1953年5月15日- )は、イギリス
出身のミュージシャン。デビュー・アルバム『チューブラー・ベルズ』が世界
的に有名で、独創的・実験的な音楽性からプログレッシブ・ロックのジャンル
で紹介されることが多いのです。そんな彼のUCJへのアルバムは「天空の音楽」
と名付けられたこだわりの1枚。型破りな作風で常に話題を振りまく彼の最新
作で、編曲はカール・ジェンキンス、そして話題のピアニスト、ランランと美
貌の歌姫ヘイリーをフィーチャーした巨大なコンサート・オーケストラと合唱
を駆使した壮大な音楽が並びます。各々の曲のタイトルも「日常を超越した何
かについてへの言及」と言う彼自身の言葉によるもので、全ての生命へのスピ
リチュアルを感じられるような不思議な浮遊感が漂っています。全てのクラシ
ック・ファン、プログレ・ファン、そして音楽ファン必携の1枚です。
4766356 \1850
クワイヤーボーイズ/ザ・キャロル・アルバム
アダン:オ・ホーリー・ナイト
ああベツレヘムよ
ディンドン、空高く
ラター:何と甘き音楽
ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
きよしこの夜
木枯らしの風ほえたけり
コヴェントリー・キャロル
まぶねの中で
ダヴィデの村の
もろびと声あげ
神のみこは今宵しも
ひいらぎと蔦
天には栄え
クワイヤーボーイズ
顔ぶれはすっかり変わったかも知れません。しかし声は相変わらずピュアなま
ま。3人の少年たちの歌う聖歌は聴く人全ての心をとろけさせます。
クワイヤーボーイズとは?
何百人もの中からオーディションで選ばれた3人のキュートな少年たち。ルッ
クス、スタイル、個性、そして音楽性はもちろん言うことなしの素晴らしさで
す。2005年リリースの第1作目のアルバムはイギリスで40万枚の大ヒットを記
録し、日本でも大評判となりました。このアルバムは、誰もが一度は耳にした
ことのあるクリスマス・ソング集です。これらの曲はまさにピュアな彼らのた
めにあるようなもので、このCDをかけた途端、「ボーイソプラノ」という声
の特性が持つ一種の儚さと、ノスタルジックな感傷が交錯する、極めて美しく
調和の取れたハーモニーが溢れ出すのです。
<ECM>
4766179 \2080
フォーク・ソングズ(民謡) Folk Songs
1 小さな子ども
2 甘い眠り
3 ヴィレマンとマンヒルド
4 泥棒
5 日が沈む時
6 私の向こうみずな、若々しい時代に
7 Gjendineの子守り歌
8 Gudbrandsdalenからの結婚行進曲
9 ローランドの歌
10 太陽の祈り
11 天国でのよりどころを知っている
12 地上の全ての安らかな眠り
13 ヴェストフォルドの踊り
14 その子についてはあまり考えない
15 愛されているエルサレム
16 Till, till tove
17 Lova Line
18 踊れ、泣かないで
19 喜びの日
20 来たれ、救世主よ
トリオ・メディーヴァル&ビリエル・ミステレッゲン
録音 2007年2月27日-3月1日
既出の3枚のアルバム・・・“言葉と天使”、“夕べ彼女は言った”、そして
中世の聖歌と現代作品の融合“海の星”がいずれも大好評だった北欧のアンサ
ンブル、トリオ・メディーヴァルの初めての著しく風変わりな創作プロジェク
トです。ポール・グリフィス PaulGriffiths が新たに書き下ろした歌詩と、
彼女たちの出身地であるスカンジナヴィアの詩に基づくノルウェー民謡はとて
もパワフルで聴き手の心を動かさずにはいられません。また、いくつかの曲で
は、北欧の伝統的な民族打楽器のスペシャリストであるビリエル・ミステレッ
ゲンと共演、こちらもパワフルな音が魅力です。このアルバムでトリオ・ミ
ディーヴァルが捜し求めている音楽の起源は、ノルウェー出身の多くのジャズ
・インプロヴァイザーたちがインスパイアされてきたものと同じと言えるで
しょう。あらゆるカテゴリーを越えた広範囲な聴き手にアピールする素晴らし
い1枚です。
4765838 \2080
ハイナー・ゲッペルス(1952-):
シアター・ピース“遠い親戚が暮らす土地”
-独唱、合唱、そしてアンサンブルのための
ドイツ室内合唱団 アンサンブル・モデルン
デヴィッド・ベネット(語り) ゲオルク・ニグル(バリトン)
指揮:フランク・オルー
録音:2004年10月 パリ(ライヴ)
1952年生まれのハイナー・ゲッベルスは、70年代に活動をはじめアルフレート
・23・ハルトとのデュオや、クリストフ・アンダースらとのバンド『カシーバ
ー』でオルタナティヴ・ミュージックの重要なキー・パーソンとして知られる
一方、作曲家として 多くの劇場音楽、映画音楽等を発表しています。また、
80年代より 「ミュージック・シアター」の制作を手掛け、ハイナー・ミュラ
ー作品の演出で高い評価を得ています。このアルバムは、シアター・ピース
“遠い親戚が暮らす土地”のサウンド・トラック・アルバムです。「ある期間
の全ての場面を描いたオペラ」という副題を持ち、多くの詩人による錯綜した
テキストが、語り手、バリトン歌手のソロ、16名の歌手と19人の奏者によるア
ンサンブルで演奏されます。古楽器を使用したルネッサンス様式の音楽から軍
楽隊のドラムの攻撃的なサウンドまで幅広い音楽で構成され、終始一貫、聴き
手の心をつかみ続けることでしょう。
SBT21416 2枚組 \5100
ヴェルディ:歌劇《シチリア島の夕べの祈り》
エレーナ:マリア・カラス(S)
アッリーゴ:ジョルジオ・ココリオス=バルディ(T)
モンフォルテ:エンツォ・マスケリーニ(Br)
ジョヴァンニ・ダ・プローチダ:ボリス・クリストフ(B)
ベテューヌ卿:ブルノ・カルマッシ(B)
ヴォドモン伯爵:マリオ・フロジーニ(B)
ニネッタ:マファルダ・マシーニ(Ms)
ダニエリ:ジノ・サッリ(T)
テバルド:アルド・デ・パオリ(T)
ロベルト:リド・ペッティーニ(Br)
マンフレード:ブレッノ・リストーリ(T)
フィレンツェ市立劇場管弦楽団&合唱団
指揮:エーリッヒ・クライバー
録音:1951年5月26日、フィレンツェ5月音楽祭
マリア・カラスには、1947年8月にヴェローナで上演されたポンキエッリ《ラ
・ジョコンダ》でのイタリア・デビューから、1951年12月のスカラ座で大成功
を収めた《シチリア島の夕べの祈り》までの間に、彼女自身のキャリアにとっ
てきわめて重要な節目となった2つの公演がありました。ひとつは1949年1月
ヴェネツィアでのベッリーニ《清教徒》、もうひとつが当アルバムに収められ
た1951年5月のヴェルディ《シチリア島の夕べの祈り》です。
この年の5月、カラスはフィレンツェ5月祭の公演として、フィレンツェ市立劇
場で《シチリア島の夕べの祈り》と、ハイドンの《オルフェオとエウリディー
チェ》完全版世界初演(ハイドンのこのオペラはそれまで不完全な形でしか上
演されていませんでした)という2つの歴史的公演を歌っています。両曲の指揮
を務めたのは、この時初めてイタリアでオペラを指揮したエーリッヒ・クライ
バー。残念なことにカラスとクライバーが共演したのは後にも先にもこの時だ
けとなりました。本来ならば、クライバーは1956年5月にスカラ座で、カラス
がクンドリーを歌う《パルジファル》を指揮することになっていましたがクラ
イバーがこの年の1月に急逝してしまったために、この貴重なチャンスは失わ
れてしまったのです(なお、予定されていた《パルジファル》公演は、ジャナ
ンドレア・ガヴァッツェーニ指揮の《フェドーラ》に変更されました)。今回
のテスタメント・レーベルでのリリースは、EMIの名物プロデューサー、ウォ
ルター・レッグ所有だったプライヴェイト録音からのもの。歌唱重視だった
レッグのために、当録音では序曲が欠けていますが、芸術性、およびサウンド
・レヴェルを考慮し、音質の劣る他音源から編集することはしていません。
SBT141412 14枚組 \22800
ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指環》全曲
《ラインの黄金》
ハンス・ホッター、グスタフ・ナイトリンガー
ルードルフ・ルスティヒ、ルートヴィヒ・ヴェーバー
《ヴァルキューレ》
アストリッド・ヴァルナイハンス・ホッター
グレ・ブラウエンスティン、ラモン・ヴィナイ
《ジークフリート》
ヴォルフガング・ヴィントガッセン、ハンス・ホッター
パウル・クーエン、アストリッド・ヴァルナイ
《神々の黄昏》
アストリッド・ヴァルナイ、ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ヨーゼフ・グラインドル、ヘルマン・ウーデ
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
指揮:ヨーゼフ・カイルベルト
録音:1955年8月、祝祭劇場、バイロイト(ライヴ)
不運としかいいようのない偶然の積み重ねによって、つい先日まで日の目を見
ることがなかったカイルベルトの1955年《ニーベルングの指環》録音。僅か数
年後に、同じくカルショウによって制作されたショルティ/ウィーン・フィル
の《ニーベルングの指環》の評判が追い打ちをかけてしまったのだが、この演
奏はそのショルティ盤に匹敵、あるいは凌駕する充実した内容を持っています。
何よりもバイロイト音楽祭のライヴということで、当時の最高のワーグナー歌
いを揃えた歌手陣と、この作曲家を愛し集ったメンバーによるオーケストラと
いうのもワグネリアンには堪らないでしょう。録音スタッフもピーター・アン
ドリーやケネス・ウィルキンソン、ロイ・ウィリス(ウォレス)、ゴードン・パ
リーら、当時のDeccaの強力布陣が敷かれています。昨年、LPで発売された時
に、決して安価とはいえない価格にもかかわらず、瞬く間に完売となったも
注目度の高さゆえでしょう。今後、《リング》を語る上で、決して外せない
録音であることは間違いありません。今回は、全4夜をワンBOXにまとめた14枚
CDセットでのリリースです。
●アナログLP
ASD 370 \6280
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
フィルハーモニア管弦楽団 指揮:パウル・クレツキ
録音:1960年4月20、21日
EMIのカタログの中から選ばれた名盤を、マスター・テープから復刻しLP化す
るシリーズの1枚。今や巨匠のマウリツィオ・ポリーニが、1960年3月、18歳で
ショパン・コンクールに優勝し、その直後にEMIと契約して録音したのが、こ
のショパンのピアノ協奏曲第1番です。コンクールでのライヴ(カトレヴィツ
指揮ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団)を除けば、最初にして現在のと
ころ最後の同曲録音なのできわめて貴重な記録です。コンクール翌月に、アビ
ー・ロード・スタジオで録られたもので、この後、ポリーニはさらなる研鑽の
ために再び表舞台から姿を隠しました。
指揮のパウル・クレツキはショパンと同郷のポーランドの指揮者。作曲家でも
ありましたが戦争やファシズムに翻弄され、以後、残念ながら筆を折りました。
ASD 2284 \6280
ブルックナー:
交響曲第3番ニ短調WAB103[1889年版]
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カール・シューリヒト
録音:1965年12月、ムジークフェライン、ウィーン
カール・シューリヒトは、すぐれたブルックナー指揮者として人気を誇るドイ
ツの指揮者(レーガーに学んでおり、作曲家の顔も持つ)。第2次大戦後は主に
Deccaを中心に録音活動を行っていましたが、晩年にはEMIに移りました。
1957-59年に録音されたパリ音楽院管弦楽団とのベートーヴェンの交響曲全集
や、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との多くのブルックナー交響曲な
ど、現在でも高く評価されています。当録音も得意のブルックナーからで、
交響曲第3番を収録。1889年版というのはいわゆる第3稿。初稿は《ワーグナ
ー交響曲》と通称されるようにワーグナーの引用が多いが、第3稿になるとそ
れらの多くは削ぎ落とされて、相対的に簡潔になっているのが特徴です。シュ
ーリヒトは67年1月に亡くなったので、この録音はそのほぼ1年前に当たります。
ASD 2525 \6280
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
クリーヴランド管弦楽団
指揮:ジョージ・セル
録音:1968年4、5月
20世紀最大のヴァイオリニストのひとり、その中でも頂点に君臨する数少ない
ひとりが、ロシアの生んだダヴィド・オイストラフ。EMIが契約した稀少なロ
シア人演奏家でもあります。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲の弾き振りや、
ベートーヴェンの協奏曲、リヒテルとロストロポーヴィチとのベートーヴェン
《三重協奏曲》をはじめとし、同レーベルには多くの名盤を遺しました。この
ブラームスの協奏曲も名盤としてよく知られたもの。オイストラフらしい、ふ
くよかで、かつ中身の詰まった豊かな音と安定したテクニックが魅力なアルバ
ムです。ちなみに、今年はオイストラフがイザイ・コンクール(現エリーザベ
ト王妃国際コンクール)で優勝してから、ちょう70年目に当たります。
33CX 1140 \6280
モーツァルト:ホルン協奏曲
第1番ニ長調K412
第2番変ホ長調K417
第3番変ホ長調K447
第4番変ホ長調K495
デニス・ブレイン(Hr)
フィルハーモニア管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音:1953年11月、キングズウェイ・ホール、ロンドン
今ではベルリン・フィルのバボラークやロンドン響のパイアットなど、ホルン
界にも信じ難いレヴェルの名手が増えましたが、そんな中でもデニス・ブレイ
ンは不世出の伝説的ホルニスト。フィルハーモニー管弦楽団とロイヤル・フィ
ルハーモニー管弦楽団の首席奏者を兼任したというほどで、交通事故で若くし
て亡くなったのが本当に悔やまれます。
このモーツァルトのホルン協奏曲集は、ブレインのみならず、伴奏の指揮者に
カラヤンが起用されているのも豪華。プロデューサーは名物ウォルター・レッ
グである。リリースされた時点から名盤・決定盤として長く愛好されてきたこ
のアルバムが、テスタメント・レーベルによって音質が向上したことで再び注
目されることでしょう。
ASD 3325 \6280
ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調作品70
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
録音:1976年4月、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン
カルロ・マリア・ジュリーニはイタリアを代表する指揮者。2005年に没してい
るが、1998年には指揮者を引退していたので、彼の演奏姿を見られなくなって、
もう既に10年が過ぎようとしています。次代を担う指揮者として大活躍を続け
るチョン・ミョンフンは彼の教え子のひとり。ジュリーニは自己に厳しく、確
信を持ち得心がゆく演奏を徹底するために、限られたレパートリーに限定して
演奏活動を行いました。ドヴォルザークの交響曲第7番もその1曲。このロンド
ン・フィル盤は、ジュリーニにとって同曲の初録音であるが、彼は93年にもコ
ンセルトへボウ管と再録音しています。イタリア人らしい歌心に溢れながら、
ノーブルな気品のある彼の演奏は今後も長く愛されるに違いありません。録音
スタッフには、プロデューサーにクリストファー・ビショップ、バランス・エ
ンジニアにはクリストファー・パーカーと、EMIの名物コンビが集結。また、
当録音にはCBSの「ステレオ・クアドラフォニック」システムが導入されてい
ましたが、テスタメント・レーベルでは、そのオリジナル・マスター・テープ
に収められたサウンド情報を、初めて明らかにしました。
<UNIVAERSAL UK>
4766198 \1850
R・V・ウィリアムス:揚げひばり
ジョン・タヴナー:
ディヤナ(世界初録音)
ラリシリ(世界初録音)
アテネのための歌
(ヴァイオリン・ヴァージョン世界初録音)
ニコラ・ベネデッティ(Vn)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:アンドリュー・リットン
録音:2007年6月 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン
注目の美貌若手ヴァイオリニスト、ニコラ・ベネデッティの3枚目のアルバム
は英国の異なる時代の2人の作曲家の作品集です。R・V・ウィリアムス「揚げ
ひばり」は1914年に作曲された作品で、晴れた日の空に高く舞い上がるひばり
の様子を表現した名曲として知られます。方や、イギリスの現代作曲家の中で
も最も人気の高いジョン・タヴナーの新作、“ディヤナ”と“ラリシリ”はニ
コラ・ベネデッティのために書かれたもの。特に“ラリシリ”は改装されたば
かりのロイヤル・フェスティバル・ホールで9月26日に世界初演されたばかり
の、ほやほやの新作です。14世紀のヒンスーの聖人かつ詩人であったラッラの
詩に影響を受けた“ラリシリ”はベネデッティの持つ「純粋な強さ」にインス
パイアされて作曲されたもので、ヴァイオリン・ソロはラッラの歌を意味しま
す。神の啓示を受けて至福の舞を舞うラッラの姿が、ベネデッティのヴァイオ
リンを通して見えてはこないでしょうか?そしてサンスクリット語で瞑想を意
味する“ディヤナ”、そしてダイアナ妃の葬儀の際に演奏され有名になった
「アテネのための歌」(その際は合唱ヴァージョンでした)、ともども彼女の
幽玄で深い表現力でこれらの曲に新たな光が当てられます。ますます魅力的
になったベネデッティの演奏をお楽しみください。
4766295 \1850
「母の愛」-マリアのための音楽
グリーグ:アヴェ・マリス・ステラ
コーニッシュ:アヴェ・マリア
ジョスカン:喜びたまえ、聖母マリアよ
ブルックナー:マリアよ、あなたは美しい
サン=サーンス:アヴェ・マリア
ブリテン:聖処女への讃歌
メンデルスゾーン:アヴェ・マリア
オブレヒト:サルヴェ・レジナ
リッツァ:気高き乙女よ
作者不詳:救い主のうるわしき母
フォーレ:アヴェ・マリア
パレストリーナ:茨の中の百合のごとく
リスト:アヴェ・マリス・ステラ
エルガー:アヴェ・マリア
デュリュフレ:全てが美しいお方
伝承曲:サルヴェ・レジナ
ラッスス:サルヴェ・レジナ
ザ・シックスティーン 指揮:ハリー・クリストファー
1977年に設立されたザ・シックスティーンはハリー・クリストファーの指揮の
下、最近ますますレパートリーを拡大し、その表現力も、より洗練の度合いを
深めております。このマリアのためのアルバムは、ザ・シックスティーンの当
レーベルへの3枚目のアルバムです。
古来より最も敬われている女性、聖母マリアのための合唱作品を集めた美しい
作品集で、パレストリーナ、ラッスス、ジョスカンなど中世の曲から、リスト、
ブルックナー、そしてリッツァまで、世界初録音作品を含みます。彼らのため
息の出るような妙技は聞き手の心をすみずみまで洗い流すことでしょう。
4766206 \1850
マイク・オールドフィールド/天空の音楽
1.先駆け
2.敵意
3.シルエット
4.Shabda
5.大嵐
6.先駆けと繰り返し
7.私の心(・・・withヘイリー)
8.オーロラ
9.予言
10.私の心(・・・withヘイリー)
11.ハルモニア・ムンディ
12.向こう側
13.エンピリアン
14.ムジカ・ユニヴァーサル
マイク・オールドフィールド(G、Key 他)
ヘイリー(Vo) ラン・ラン(Pf)
マイク・オールドフィールド(Mike Oldfield,1953年5月15日- )は、イギリス
出身のミュージシャン。デビュー・アルバム『チューブラー・ベルズ』が世界
的に有名で、独創的・実験的な音楽性からプログレッシブ・ロックのジャンル
で紹介されることが多いのです。そんな彼のUCJへのアルバムは「天空の音楽」
と名付けられたこだわりの1枚。型破りな作風で常に話題を振りまく彼の最新
作で、編曲はカール・ジェンキンス、そして話題のピアニスト、ランランと美
貌の歌姫ヘイリーをフィーチャーした巨大なコンサート・オーケストラと合唱
を駆使した壮大な音楽が並びます。各々の曲のタイトルも「日常を超越した何
かについてへの言及」と言う彼自身の言葉によるもので、全ての生命へのスピ
リチュアルを感じられるような不思議な浮遊感が漂っています。全てのクラシ
ック・ファン、プログレ・ファン、そして音楽ファン必携の1枚です。
4766356 \1850
クワイヤーボーイズ/ザ・キャロル・アルバム
アダン:オ・ホーリー・ナイト
ああベツレヘムよ
ディンドン、空高く
ラター:何と甘き音楽
ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
きよしこの夜
木枯らしの風ほえたけり
コヴェントリー・キャロル
まぶねの中で
ダヴィデの村の
もろびと声あげ
神のみこは今宵しも
ひいらぎと蔦
天には栄え
クワイヤーボーイズ
顔ぶれはすっかり変わったかも知れません。しかし声は相変わらずピュアなま
ま。3人の少年たちの歌う聖歌は聴く人全ての心をとろけさせます。
クワイヤーボーイズとは?
何百人もの中からオーディションで選ばれた3人のキュートな少年たち。ルッ
クス、スタイル、個性、そして音楽性はもちろん言うことなしの素晴らしさで
す。2005年リリースの第1作目のアルバムはイギリスで40万枚の大ヒットを記
録し、日本でも大評判となりました。このアルバムは、誰もが一度は耳にした
ことのあるクリスマス・ソング集です。これらの曲はまさにピュアな彼らのた
めにあるようなもので、このCDをかけた途端、「ボーイソプラノ」という声
の特性が持つ一種の儚さと、ノスタルジックな感傷が交錯する、極めて美しく
調和の取れたハーモニーが溢れ出すのです。
<ECM>
4766179 \2080
フォーク・ソングズ(民謡) Folk Songs
1 小さな子ども
2 甘い眠り
3 ヴィレマンとマンヒルド
4 泥棒
5 日が沈む時
6 私の向こうみずな、若々しい時代に
7 Gjendineの子守り歌
8 Gudbrandsdalenからの結婚行進曲
9 ローランドの歌
10 太陽の祈り
11 天国でのよりどころを知っている
12 地上の全ての安らかな眠り
13 ヴェストフォルドの踊り
14 その子についてはあまり考えない
15 愛されているエルサレム
16 Till, till tove
17 Lova Line
18 踊れ、泣かないで
19 喜びの日
20 来たれ、救世主よ
トリオ・メディーヴァル&ビリエル・ミステレッゲン
録音 2007年2月27日-3月1日
既出の3枚のアルバム・・・“言葉と天使”、“夕べ彼女は言った”、そして
中世の聖歌と現代作品の融合“海の星”がいずれも大好評だった北欧のアンサ
ンブル、トリオ・メディーヴァルの初めての著しく風変わりな創作プロジェク
トです。ポール・グリフィス PaulGriffiths が新たに書き下ろした歌詩と、
彼女たちの出身地であるスカンジナヴィアの詩に基づくノルウェー民謡はとて
もパワフルで聴き手の心を動かさずにはいられません。また、いくつかの曲で
は、北欧の伝統的な民族打楽器のスペシャリストであるビリエル・ミステレッ
ゲンと共演、こちらもパワフルな音が魅力です。このアルバムでトリオ・ミ
ディーヴァルが捜し求めている音楽の起源は、ノルウェー出身の多くのジャズ
・インプロヴァイザーたちがインスパイアされてきたものと同じと言えるで
しょう。あらゆるカテゴリーを越えた広範囲な聴き手にアピールする素晴らし
い1枚です。
4765838 \2080
ハイナー・ゲッペルス(1952-):
シアター・ピース“遠い親戚が暮らす土地”
-独唱、合唱、そしてアンサンブルのための
ドイツ室内合唱団 アンサンブル・モデルン
デヴィッド・ベネット(語り) ゲオルク・ニグル(バリトン)
指揮:フランク・オルー
録音:2004年10月 パリ(ライヴ)
1952年生まれのハイナー・ゲッベルスは、70年代に活動をはじめアルフレート
・23・ハルトとのデュオや、クリストフ・アンダースらとのバンド『カシーバ
ー』でオルタナティヴ・ミュージックの重要なキー・パーソンとして知られる
一方、作曲家として 多くの劇場音楽、映画音楽等を発表しています。また、
80年代より 「ミュージック・シアター」の制作を手掛け、ハイナー・ミュラ
ー作品の演出で高い評価を得ています。このアルバムは、シアター・ピース
“遠い親戚が暮らす土地”のサウンド・トラック・アルバムです。「ある期間
の全ての場面を描いたオペラ」という副題を持ち、多くの詩人による錯綜した
テキストが、語り手、バリトン歌手のソロ、16名の歌手と19人の奏者によるア
ンサンブルで演奏されます。古楽器を使用したルネッサンス様式の音楽から軍
楽隊のドラムの攻撃的なサウンドまで幅広い音楽で構成され、終始一貫、聴き
手の心をつかみ続けることでしょう。