クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-11 No.25

2007年11月26日 18時23分34秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDC-5148392 \1980
ラ・パッショーネ
Caruso; 帰れソレントヘ、フニクリ・フニクラ、A Vucchella、オー・ソレ・
ミオ、Passione、グラナダ、Parlami D'Amore Mariu: マレキアーレ、サンタ
・ルチア、Chittara Romana、マリア・マリ、Munasterio E Santa Chiara、
マッティナータ、Feneste Che Lucive
アルフィ・ボー(テナー)
突然頭角をあらわしたUK出身のテナー、ボーのナポリ・ソング・アルバム。
「UKが生んだ最高のテナーの一人」とされるボーの3作目、前作、前々作はUKの
クラシック・チャートでそれぞれ2位と1位に輝き寵児となっています。33歳の
ボーは数年前までカー・メカニックでしたが顧客の進めにより本格的なクラシ
カル音楽のトレーニングを開始、レコード契約、ブロードウェイの活躍でトニ
ー賞を獲得するというとんとん拍子のキャリアを積んできました。クラシック
の舞台ではアルバート・ホール、ロイヤル・オペラ・ハウスに登場、イングリ
ッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)でも活躍しています。本アルバムは日本でも
おなじみのナポリタン・ソング・アルバム、ご注目下さい。


●MID PRICE OPERA (第4回発売) 限定盤
CMS-5091662 3枚組 \3950
グノー:ファウスト
フレー二、ドミンゴ、ギャウロフ
パリ・オペラ座国立劇場合唱団、管弦楽団
ジョルジュ・プレートル指揮
40Pブックレット クラッシュメル・ボックス

CMS-5091732 2枚組 \2650
プッチーニ:トゥーランドット
カバリェ、カレラス、フレー二、プリシュカ、ライン・オペラ合唱団
ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
アラン・ロンバール指揮
28Pブックレット クラッシュメル・ボックス

CMS-5091612 2枚組 \2650
グルック:オルフェオとエウリディーチェ
フォン・オッター、ヘンドリックス、フルニエ、モンテヴェルディ合唱団
リヨン・オペラ管弦楽団
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
28Pブックレット クラッシュメル・ボックス

CMS-5091782 3枚組 \3950
セムコフ/ムソルグスキー:ボリス・ゴドゥノフ
タルヴェラ、ゲッダ、ムロシュ、ハウグランド、
クラコフ・ポーランド・ラジオ合唱団
ポーランド・ラジオ国立交響楽団
イェルジ・セムコフ指揮
36Pブックレット クラッシュメル・ボックス

CMS-5091852 2枚組 \2650
サン=サーンス:サムソンとダリラ
ドミンゴ、マイヤー、ラメイ、フォンダリー
オペラ・バスティーユ合唱団、管弦楽団
チョン・ミュンフン指揮
24Pブックレット クラッシュメル・ボックス

CMS-5091952 4枚組 \5280
ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー
ヴァイクル、スチューダー、ヘップナー、モル、ロレンツ、
ファン・デア・ヴァルト
カリシュ、バイエルン州立オペラ合唱団、管弦楽団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
40Pブックレット クラッシュメル・ボックス

CMS-5091492 3枚組 \3950
ベッリーニ:清教徒
カバリェ、クラウス、ハマリ、マヌグエッラ、フェッリン
アンブロジアン・オペラ合唱団、フィルハーモニア管弦楽団
リッカルド・ムーティ指揮
36Pブックレット クラッシュメル・ボックス

CMS-5091442 2枚組 \2650
ベッリーニ:カプレーティとモンテッキ
バルツァ、グルベローヴァ、ラッファンティ、ハウェル、トムリンソン
コヴァント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス合唱団、管弦楽団
リッカルド・ムーティ指揮
28Pブックレット クラッシュメル・ボックス

CMS-5091902 2枚組 \2650
R.シュトラウス:エレクトラ
マルトン、スチューダー、リポヴシェク、ヴィンクラー、ヴァイクル
バイエルン放送合唱団、バイエルン放送交響楽団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
28Pブックレット クラッシュメル・ボックス

CMS-5091562 2枚組 \2650
ブリテン:ピーター・グライムズ
ラルフ・ジョンソン、ロット、アレン
コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス合唱団、管弦楽団
ベルナルト・ハイティンク指揮
28Pブックレット クラッシュメル・ボックス



CZS-5002582 6枚組 \2780
ベスト・ロマンティック100
CD1: FROM RUSSIA WITH ROMANCE
チャイコフスキー、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキー、
リムスキー=コルサコフなどの最も愛聴されるメロディを収録、「白鳥の湖」、
「ロミオとジュリエット」、「眠れる森の美女」、「スパルタカス」、
「火の鳥」など
CD2: AN AUSTRO-GERMAN ROMANCE
モーツァルト(「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」)、クライスラー(「愛の
悲しみ」)、J.シュトラウスII(「美しく青きドナウ」)、ベートーヴェン(「月
光」)、メンデルスゾーン(「真夏の夜の夢」)、ブルッフ(ヴァイオリン協奏曲)
などの傑作集
CD3: A FRENCH ROMANCE
「ホフマン物語」、「カルメン」、「サムソンとダリラ」、「ファウスト」な
どオッフェンバック、サン=サーンス、フォーレ、ビゼー、サティ他の最もロマ
ンティックなフランス作品集
CD4: ROMANCE IN A COLD CLIMATE
グリーグの「ペール・ギュント」、スメタナの「わが祖国」、シベリウスの
「ペレアスとメリザンド」、レハールの「メリー・ウィドウ」など中欧、北欧
の作曲家によるロマンティックな作品集
CD5: ENGLAND AND AMERICA IN LOVE
UKのエルガー、ヴォーン・ウィリアムズ、ホルスト、ポール・マッカートニー、
USのジェイムズ・ホーナー、バーンスタイン、ガーシュウィンなどのロマン
ティックな名曲集
CD6: MEDITAERRANEAN ROMANCE
「四季」、「アランフェス協奏曲」、「ツィゴイネルワイゼン」、「トゥーラ
ンドット」などの名曲を含むヴィヴァルディ、ボッケリーニ、プッチーニ、マ
スカーニ、ロドリーゴ、サラサーテ他のイタリアとスペインの名メロディ集
名アーティストによるロマンティックなクラシック名曲100
ヤンソンス、ムーティ、パッパーノ、プレヴィン、ラトル、カラヤン、アンス
ネス、アルゲリッチ、デュ・プレ、メニューイン、ムター、ヴェンゲーロフ、
カラス、デセイ、
ゲオルギュー、ヘンドリックス、パヴァロッティ、テ・カナワなど錚々たるア
ーティストによる名演がギッシリ。12pブックレット、マルチパック

CZS-5145872 2枚組 \1450
ザ・キングズ・シンガーズ/グレイテスト・ヒッツ
結成40周年を記念したEMI録音のベスト・アルバム2枚組み。
1960年代にケンブリッジのキングズ・カレッジの学生たちのグループとして出
発したザ・キングズ・シンガーズの16枚のアルバムからのアンソロジー。メン
バーの入れ替えはありながら変わらぬハーモニーとブリティッシュ・スタイル
のユーモアを生かしたパフォーマンスが貫かれています。 
12Pブックレット、ブリリアント・ケース

CZS-5139372(7CD+2xDVD9) \6950
パヴァロッティ/ザ・EMIレコーディングス
CD1&2
マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」全曲
ミレッラ・フレーニ、ルチアーノ・パヴァロッティ、
ラウラ・ディディエ・ガンバルデッラ
ヴィンツェンツォ・サルディネロ、ベニト・ディ・ベッラ、
ルイジ・ポンティッジャ、
マルヴィナ・メイジャー、
コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス合唱団、管弦楽団、 
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ指揮
1968年8月、9月、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ録音
CD3-5
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」全曲
サミュエル・ラメイ、ルチアーノ・パヴァロッティ、パオロ・コーニ、
アレクサンダー・アニシモフ、アンドレア・シルヴェストレッリ、
ダニエッラ・デッシ、ルチアーナ・ディンティノ、
ミラノ・スカラ座合唱団、管弦楽団、 リッカルド・ムーティ指揮
1992年12月、ミラノ、スカラ座でのライヴ録音
CD6&7
ヴェルディ:レクイエム
チェリル・スチューダー、ドロラ・ザジク、ルチアーノ・パヴァロッティ、
サミュエル・ラメイ、ミラノ・スカラ座合唱団、管弦楽団、 
リッカルド・ムーティ指揮
1987年6月、ミラノ、スカラ座でのライヴ録音
DVD1&2
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」全曲
上記CDと同キャスティング、同時期の録音、録画
40Pブックレット、 クラッシュメル・ボックス
カルーソー、ジーリと並び20世紀を代表するテナー、パヴァロッティのEMI録音
の集大成ボックス

CZSW-5139742 3枚組 \1980
アルバン・ベルク四重奏団/20世紀の傑作作品集
CD1
J.シュトラウスII:皇帝円舞曲Op.437(シェーンベルク編)
1992年6月11-20日、ウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルトザール
ベルク:弦楽四重奏曲Op.3(1910)
1991年12月、スイス、セオン、エヴァンゲリッシェ・キルヒェ
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
ライヴ録音 1993年10月31日&11月1日、ウィーン、コンツェルトハウス、
モーツァルトザール
バルトーク:弦楽四重奏曲第6番ニ長調
1985年12月17-21日、スイス、セオン、エヴァンゲリッシェ・キルヒェ
CD2
ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のための3つの小品(1914)
ストラヴィンスキー:コンチェルティーノ
1983年6月21日、22日、スイス、セオン、エヴァンゲリッシェ・キルヒェ
ピアソラ:弦楽四重奏とバンドネオンのためのタンゴ・センセーションズ
w/ペール・アーネ・グローヴィゲン(バンドネオン)
ライヴ録音 2003年5月、ウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルトザール
ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲(1964)
1995年6月21-23日、ホンラート、エヴァンゲリッシェ・キルヒェ
ハウベンシュトック=ラマティ:第2弦楽四重奏曲(1977)
ライヴ録音 1990年1月30日、ウィーン、コンツェルトハウス
CD3
フォン・アイネム:第1弦楽四重奏曲Op.45
1983年6月21日、22日、スイス、セオン、エヴァンゲリッシェ・キルヒェ
シュニトケ:弦楽四重奏曲第4番(1989)
ライヴ録音 
1990年12月11日、ウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルトザール
ベリオ:ノットゥルノ(四重奏曲第3番)(1986/93)
ライヴ録音 1994年5月12日、ロンドン、サウス・バンク・センター、
クィーン・エリザベス・ホール
OPEN DISC
ウルバンナー:弦楽四重奏曲第4番(1991-92)
ライヴ録音 1993年5月17日&19日、ウィーン、コンツェルトハウス、
モーツァルトザール
アルバン・ベルク四重奏団
現代音楽、新作の紹介に大きな足跡を残したアルバン・ベルク四重奏団の偉大
な遺産。28Pブックレット、 マルチパック





<ANDROMEDA>
ANDRCD5104 2枚組 \1750
プッチーニ:歌劇「トスカ」
マグダ・オリヴェーロ(トスカ)、
エイジェニオ・フェルナンディ(カヴァラドッシ)
シピオ・コロンボ(スカルピア)
エミディオ・ティエリ指揮RAIミラノ交響楽団 1957年10月31日
以前、DRRレーベルから発売あり。音質はとても良いです。

ANDRCD9027 3枚組 \2150
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」
ヘルタ・テッパー(オクタヴィアン)、
オットー・エーデルマン(オックス男爵)
エリカ・ケート(ゾフィー)、
マリアンネ・シェッヒ(ヴェルデンベルク公爵夫人)
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
バイエルン国立歌劇場管弦楽団、合唱団
1957年9月3日 ミュンヘンでのライヴ
以前、MELODRAMレーベルから発売あり。定評ある名盤の復刻です。

ANDRCD9026 3枚組 \2150
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」
チェーザレ・シェピ(ドン・ジョバンニ)、
エリナー・スティーバー(ドンナ・アンナ)
リーザ=デラ・カーザ(ドンナ・エルヴィラ)、
フェルナンド・コレナ(レポレロ)
カール・ベーム指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 1957年ライヴ
初CD化。一部文献では以前MELODRAMからLP等での発売があったかとの記載あり
ますが、ANDROMEDAの調査では初出との判断で表ジャケットに「初出」との記
載があります。





<ACOUSENCE>
ACO-CD20707 \2380
ワーグナー:トリスタンとイゾルデ(ヴリーガーによるオーケストラ版)
アントニー・ヘルムス指揮ハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団
2007年6月録音
オランダ放送フィルのメンバーでもあり作曲家のヘンク・デ・ヴィルガー(Henk
de Vlieger)が編曲、編さんし、「オーケストラ・パッション」と表題がつけら
れた全曲60分のCDで下記のトラックが収録されています。
1. Einleitung
2. Isoldes Liebesverlangen
3. Nachtgesang
4. Vorspiel und Reigen
5. Tristans Vision
6. Das Wiedersehen
7. Isoldes Liebestod
デ・ヴィルガーの作品はデ・ワールト指揮オランダ放送フィルによるワーグナ
ー:リング-オーケストラル・アドベンチャーとしてCDが発売され、日本でも
読売交響楽団との演奏会で演奏されています。





<TACET>
TACET 143 \2380
ヘルムート・リンデマン(ヴィオラ)シリーズ Vol.V
(1)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 op.121 
(ヘルムート・リンデマンによるヴィオラ編曲版
(2)シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
(ヘルムート・リンデマンによるヴィオラ編曲版)
(3)ベンジャミン:ヴィオラ・ソナタ
他、小品 全5曲
ヘルムート・リンデマン(ヴィオラ)
ハシバ・メグミ(ピアノ)

TACET 158 \2380
エリー・ナイ(ピアノ) The Welte Mignon Mystery Vol.VIII
(1906年にピアノ・ロールに収録された演奏)
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 op.110から第2、3楽章
(2)ヘンデル:シャコンヌ ト短調
(3)ショパン:練習曲 op.25から第7番
(4)ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 op.5から第2楽章
(5)リスト:ハンガリー狂詩曲第8番 嬰へ短調
(6)ブラームス:6つの小品 op.118から第5番
他、小品 全10曲
エリー・ナイ(ピアノ)

TACET 161 2枚組 \4650
バッハ:フランス組曲 BWV.812-817
エフゲニー・コロリオフ(ピアノ)
1949年モスクワに生まれ、中央音楽学校、チャイコフスキー音楽院で学んだ後、
1976年旧ユーゴスラビアへ移住。1968年ライプツィヒ・バッハ・コンクール、
1973年ヴァン・クライバーン・コンクール、1977年クララ・ハスキル・コンク
ール等で優秀な成績をおさめている。
彼の弾くバッハは作曲家リゲティ始め多くの人々に高く評価されています。





<VENEZIA>
CDVE04296 \1350
リスト:
(1)死の舞踏(ピアノと管弦楽の為の) 
(2)ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
(3)ピアノ協奏曲第2番 イ長調
パーヴェル・セレブリャコフ(ピアノ)(1)(2) 1961年 スタジオ録音
ヤコフ・フリエール(ピアノ)(3) 1973年 ライヴ録音
キリル・コンドラシン指揮
モスクワ・フィル ステレオ

CDVE04297 \1350
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 編曲版2種
(1)組曲「展覧会の絵」 ホロヴィッツ編曲版
ウラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
1951年 カーネギー・ホールでのライヴ、モノラル
(2)組曲「展覧会の絵」 ストコフスキー編曲版
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮
ソビエト文化省交響楽団 
1983年ライヴ、ステレオ

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07-11 No.24

2007年11月26日 18時23分07秒 | Weblog
<KML Recordings>
KML 1117 \2300
シューベルト&モーツァルト ――
F・シューベルト:
幻想曲ヘ短調D.940/Op.103、アンダンティーノと変奏曲ロ短調D.823/Op.84-1
W・A・モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448
カティア・ラベック(ピアノ)、マリエル・ラベック(ピアノ)
2006年末にボレロを中心としたラヴェルの作品集を世に送り出し衝撃的なスタ
ートを切ったラベック姉妹の自主レーベル「KML Recordings」。
第1弾のラヴェル作品集「ボレロ」、第2弾のストラヴィンスキー&ドビュッシ
ー作品集「白と黒で」に続く待望の第3弾はシューベルト&モーツァルトという
王道の超強力プログラム!今回収録されているモーツァルトは、もちろん「2台
のピアノのためのソナタ」。2006年に放送されたドラマ版「のだめカンタービ
レ」で演奏され爆発的なヒットとなったこの名作を、クラシック音楽界で絶大
な存在感を放つ最強姉妹の演奏で聴くことができるのだから期待せずにはいら
れない!
そしてシューベルト2作品の完成度も抜群!
ラベック姉妹が放つ音の洪水によってシューベルトの世界にぐいぐいと引き込
まれてしまい、何度も何度も繰り返し聴きたくなってしまう・・・そんな魅力
に満ちた素晴らしい演奏が展開されている。
「動のカティア、静のマリエル」と言われるラベック姉妹だからこそ醸し出せ
る見事なコンビネーションとドライブ感、色彩感、そしてリズム感がここにあ
る。




<Channel Classics>
CCSSA 23407(SACD-Hybrid) \2850
リエゾンスVol.1-スカルラッティ&バルトーク ――
D・スカルラッティ:
ソナタ ハ長調K.420、ソナタ ハ短調K.58、ソナタ ヘ長調K.82
B・バルトーク:民謡による3つのロンドSz.84
D・スカルラッティ:
ソナタ ニ長調K.491、ソナタ ニ長調K.430、ソナタ ハ長調K.159
B・バルトーク:ピアノのためのスケッチSz.44
D・スカルラッティ:ソナタ ニ短調K.9、ソナタ ヘ長調K.17
B・バルトーク:葬送行進曲
D・スカルラッティ:
ソナタ イ短調K.3 - Presto、ソナタ ホ長調K.380 - Andante comodo、
ソナタ ホ長調K.135 - Allegro
B・バルトーク:ブルガリアのリズムによる6つの舞曲
デヤン・ラツィック(ピアノ)
クロアチアの生んだ天才ピアニスト、デヤン・ラツィックがスタートさせる新
たなシリーズ“リエゾンス”。“連結”などの意味を持つこのタイトルの第1弾
はスカルラッティとバルトーク。
一見まったく共通点が無いと思われるこの2人の作曲家の作品を、ラツィック
独自のプログラミングによる演奏で共通性、関連性、そして対比を見出してい
くという画期的かつ意欲に満ちた挑戦なのである!
この新たな挑戦によって自らの新境地の開拓に成功したデヤン・ラツィックの
飛翔の時は、まさに今。1人のピアニストとして進化した新しいラツィックの
姿がここにある!
1977年にクロアチアのザグレブで生まれたデヤン・ラツィックは、幼少の頃よ
りピアノとクラリネットを学び両方の楽器で数々のコンクールに入賞。
チャンネル・クラシックスからはラヴェル、モーツァルト、シューベルト、ベ
ートーヴェンなどの録音をリリースしており、いずれも日本だけでなく世界各
国から称賛を浴びている。
ちなみに今後は“リエゾンス”の第2弾としてシューマン&ブラームス、また
協奏曲録音ではハチャトゥリアンやラフマニノフのリリースが予定されるなど
ラツィックの動向に要注目!





<Lyrita>
SRCD.320 \2180
ウィリアム・ブッシュ(1901-1945):
チェロ協奏曲/ピアノ協奏曲(全曲世界初録音)
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
ピアーズ・レーン(ピアノ)、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
ウィリアム・ブッシュはドイツ生まれでイギリスに帰化した両親のもとに生ま
れ、母国であるイギリス、アメリカとドイツで音楽を学んだ20世紀の作曲家、
ピアニスト。
今回収録されている協奏曲だけでなく、これまでその作品がほとんど録音され
る機会のなかったウィリアム・ブッシュにスポットライトを浴びせるあたりは
流石リリタ。
ソリストにもウォルフィッシュとレーンといった一流の名手を起用。そしてヒ
コックスと並ぶイギリス音楽の達人ハンドリーがタクトを振るなど顔ぶれも見
事!もちろん2作品とも世界初録音。世界初出&初CD化。

SRCD.254 \2180
アーサー・ブリス(1891-1975):弦楽のための音楽
ジョン・ブロウの主題による瞑想/無伴奏女声合唱のための《幼子イエスへの
祈り》
ヒューゴ・リグノルド(指揮)、
バーミンガム市交響楽団、
フィリップ・レッジャー(指揮)、
アンブロジアン・シンガーズ
「色彩交響曲」、バレエ音楽「チェック・メイト」、そして数多くの映画音楽
で広く知られるイギリスの巨匠アーサー・ブリス。
ここではエルガーの後継者としての名声を確立することになった「弦楽のため
の音楽」、最高傑作と評される「ジョン・ブロウの主題による瞑想」、秀作が
多く残された合唱作品の1つ「幼子イエスへの祈り」など「色彩交響曲」に劣
らない重要作品を収録。ブリスの強力アイテムがまた1つ復刻となる!
世界初CD化

SRCD.266 \2180
ウィリアム・ベインズ(1899-1922):
銀筆画、楽園、紅葉、たそがれの小品、潮、7つの前奏曲
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950):
スタラム川、白い山、トッカータ、前奏曲、子守歌、バンクホリデー、
2つの伝説
エリック・パーキン(ピアノ)
ベインズとモーラン、20世紀前半のイギリスで活躍した2人の作曲のピアノ作品
をカップリング。
特に若くしてこの世を去った早熟の天才ウィリアム・ベインズの作品は現在で
も接する機会が少ないため、今回の復刻は知られざるイギリス音楽の発掘とい
う観点から見ても非常に意義深い。またスタンフォードに学び母国イギリスの
民謡を大切にしたモーランのピアノ作品も外せない名曲として支持を集めてい
る。
現在はシャンドスなどで活躍する名ピアニスト、エリック・パーキンが知られ
ざるイギリスの名品をじっくりと味あわせてくれる。世界初CD化。

SRCD.281 \2180
マルコム・ウィリアムソン(1931-2003):
序曲《スペインのサンティアゴ》/交響曲第1番《エレヴァミーニ》/3本のト
ランペット、ピアノと弦楽のための《協奏交響曲》/ピアノ・ソナタ第2番
マーティン・ジョーンズ(ピアノ)、マルコム・ウィリアムソン(ピアノ)、
チャールズ・グローヴズ(指揮)、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団
シドニー生まれのマルコム・ウィリアムソンは、12歳という若さでシドニー音
楽院でウジェーヌ・グーセンスに作曲を師事するなど20世紀オーストラリアを
代表する作曲家の1人。
現在シャンドスで進んでいるウィリアムソン作品集の原点とも言えるのがこの
リリタ盤。作曲者自身の演奏によるピアノ・ソナタ第2番もリリタならではの
音源である。世界初CD化。

SRCD.282 2枚組(1枚価格) \2180
ジェラルド・フィンジ(1901-1956):
歌曲集《夏の前と後》/7つの歌曲《地球が朽ちるまで》/6つの歌曲《私は恋
人に言った》/10の歌曲《ある若者の訓戒》/10の歌曲《大地と大気と雨》
ジョン・キャロル・ケイス(バリトン)、ロバート・ティアー(テノール)、
ニール・ジェンキンス(テノール)、ハワード・ファーガソン(ピアノ)
生涯にわたって美しく純粋な旋律を書き続けたイギリスの作曲家ジェラルド・
フィンジ。ヨーヨー・マによる「チェロ協奏曲」(SRCD.236)やボールト唯一の
フィンジ作品集(SRCD.239)
などフィンジの名声をさらに高める音源を発売してきたリリタが5つの歌曲集
を復刻。3人の歌い手たちが紡ぐフィンジの歌曲集は至福の時間を与えてくれ
ることだろう。世界初CD化。

SRCD.292 \2180
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):
ピアノ四重奏曲イ短調Op.21/幻想的弦楽四重奏曲Op.25/クラリネットと弦楽
四重奏曲のための《狂詩的五重奏曲》Op.31
リチャーズ・ピアノ四重奏団、
シア・キング(クラリネット)、リチャーズ・アンサンブル
息子の死を境にして大きなスタイルの変化を見せたハウエルズ。ここに収録さ
れている3作品全てが20代という初期の時代に書かれた作品であり、宗教作品
の作曲家へと変化を見せていく前のハウエルズの音楽が収められている。
そして重要な役割を果たすソリストはピアノのバーナード・ロバーツ、クラリ
ネットのシア・キングといったイギリスの実力者が務めている。世界初CD化

SRCD.302 2枚組(1枚価格) \2180
フランク・ブリッジ(1879-1941):
弦楽四重奏曲第3番/同第4番/ピアノ三重奏曲第2番/ピアノ四重奏曲のため
のファンタジー/弦楽三重奏のための小品
アレグリ弦楽四重奏団、タンネル三重奏団、
ブライアン・ホーキンス(ヴィオラ)
師としてブリテンを育てたブリッジは19世紀後半-20世紀前半のイギリス人作
曲家としては後期の作品からは珍しく無調音楽、印象主義といった前衛的な手
法を用いて他の作曲家とは一線を画していたことでも知られている。
管弦楽など規模の大きな作品もさることながら、室内楽作品への評価は非常に
高い。このセット1つで1910年代、1920年代、そして1930年代の作品を聴き分
けられるのも魅力的。世界初CD化。

SRCD.318 \2180
プレミエ&アンコール ――
ヘンリー・ヒューゴー・ピアソン(1815-1873):交響詩《マクベス》Op.54
アラン・ロースソーン(1905-1971):幻想序曲《行列》
デイヴィット・モーガン(1933-):コントラスツ
フランシス・チャグリン(1905-1972):演奏会用序曲《ヘルター・スケルター》
ピーター・ワーロック(1894-1930):弦楽セレナード
マルコム・アーノルド(1921-2006):
喜劇序曲《ベックス・ザ・ダンディプラット》
バリー・ワーズワース(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、ロンドン交響楽団、他
19世紀のピアソン、20世紀のアーノルド、現在も活躍中のモーガンなどイギリ
スの6人の作曲家たちの「序曲」や「交響詩」などの管弦楽作品集。イギリス
音楽には序曲などの規模の作品にアタリが多い。コンサートの最初とアンコー
ルを楽しめるような収録内容となっているところも面白い。
世界初CD化(一部初出音源を含む)。

SRCD.336 \2180
リリタ・クラシックス ――
M・バルフ:ギャロップ
E・エルガー:
《エニグマ変奏曲》より 第10変奏ドラベッラ、威風堂々第5番ハ長調Op.39
F・ディーリアス:楽園への道
P・グレインジャー:シェパーズ・ヘイ、固定されたド
H・ハーティ:The Fair-Day
P・ワーロック:カプリオル組曲
L・バーナーズ:ホーンパイプ
G・ホルスト:セント・ポール組曲Op.29-2
R・ヴォーン=ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲
アンドルー・デイヴィス(指揮)、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
フィルハーモニア管弦楽団、他
在り来たりの名曲集ではなく、リリタの音源の中からこだわりを持って厳選さ
れた11作品を収録した超個性的なイギリス名曲集!これを聴けば一発でイギリ
ス音楽に引き込まれること間違い無し!世界初CD化。





<Nimbus>(Nimbusはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 5616 \2080
20世紀の無伴奏チェロ作品集 ――
P・ヒンデミット:ソナタOp.25-3
E・クルシェネク:組曲Op.84
L・ダラピッコラ:シャコンヌ、間奏曲とアダージョ
G・リゲティ:ソナタ
H・W・ヘンツェ:セレナーデ
J・イベール:ギルラツァーナ
W・ルトスワフスキ:7つの変奏
A・ライマン:ソロ
V・D・キルヒナー:Und Salomo sprach...(世界初録音)
ヴォルフガング・ベッチャー(チェロ)
1958年から1976年までの18年間にわたって帝王カラヤン時代のベルリン・フィ
ルの主席チェロ奏者を務めたヴォルフガング・ベッチャー。
ベルリン・フィルの退団後はベルリン芸術大学の教授として後進の指導にも積
極的に携わってきたベルリン生まれの世界的な名奏者である。近年日本へは草
津国際音楽アカデミー&フェスティヴァルのために来日を果たしておりその実
演に触れる機会も増えてきている。数ある無伴奏チェロのための近現代作品集
の中でもトップクラスに位置づけられる熟練の演奏である。
1997年9月12日-15日の録音。

NI 5631 \2080
D・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタOp.134
K・ペンデレツキ:無伴奏ヴァイオリンのためのカデンツァ
A・ペルト:鏡の中の鏡
A・シュニトケ:ヴァイオリン・ソナタ第3番、きよしこの夜
ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)、サイモン・マリガン(ピアノ)
現在はボザール・トリオのメンバーとして活躍中するダニエル・ホープ。ショ
スタコーヴィチを中心としたこのディスクは、ザハール・ブロンの下でヴァイ
オリンを学び長年にわたってメニューインと共演を続けたダニエル・ホープが
ニンバス時代に収録した録音の第2弾となったもの。特にショスタコーヴィチ
の演奏は、リリース時に各方面から大絶賛を受け名演の1つとして現在も高く
評価されている。1999年8月5日-7日の録音。

NI 5617 \2080
W・A・モーツァルト:
ピアノ三重奏曲第3番変ロ長調K.502/同第4番ホ長調K.542/
同第5番ハ長調K.548
ウィーン・ピアノ・トリオ
ニンバスにドヴォルザークやベートーヴェン、ハイドン、メンデルスゾーンな
どの録音を行ってきたウィーン・ピアノ・トリオは、1988年に結成され世界各
国でのコンサート活動を行ってきたオーストリアのアンサンブル。ヴァイオリ
ンのレディクの使用楽器はグァダニーニ1771。1999年5月1日-4日の録音。

NI 5637 \2080
マイ・リーダー・ランド-ニコラエ・ブレタン(1887-1968):歌曲集Vol.1 ――
Inima/Hazamegyek a Falumba/Cucule, de ce nu vii?/In Fereastra
Dinspre Mare/他、全22曲
ルドヴィク・コンヤ(バリトン)、フェルディナンド・ワイス(ピアノ)
ハンガリーで生まれルーマニアで没した作曲家ニコラエ・ブレタン。ニンバス
にはオペラを中心とした声楽作品の録音が行なわれており、この歌曲集も東ヨ
ーロッパ音楽のファンや声楽ファンにチェックしていただきたい作品集となっ
ている。1973年-1976年の録音。

NI 5640 \2080
マイ・リーダー・ランド-ニコラエ・ブレタン(1887-1968):歌曲集Vol.2 ――
S-acele dulci pareri de rau/Die Botschaft/Padurea/Gazel/La groapa
Lui Laie/他、全24曲
ルドヴィク・コンヤ(バリトン)、フェルディナンド・ワイス(ピアノ)
続いてブレタンの歌曲第2集。収録作品はいずれも貴重な録音。1973年-1976年
の録音。





<Amon Ra>(Amon Raはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
CD-SAR 25 \2180
W・A・モーツァルト:ディヴェルティメント集K.439bより 第1番-第4番
クラシカル・ウィンズ
「クラシカル・ウィンズ」は、ピリオド楽器を用いたイギリスのバロック・ア
ンサンブル。ここでは18世紀に製作された2本のバセットホルンとファゴットに
よる演奏が収録されている。まろやかな音色が心地よい。1986年1月の録音。

CD-SAR 22 \2180
オーボエ・コレクション ――
スペイン民謡:アルボラーダ
雅楽:越天楽/トルコ民謡
ブルターニュ民謡:アン・ドロ・ネヴェス
13世紀:La Quinte Estampie Real
M・マレ:スペインのフォリアによる変奏曲
C・P・E・バッハ:ソナタ ト短調
J・W・カリヴォダ:サロン小品集
T・A・ワルミスリィ:ソナチナ第2番ト長調
L・パスクリ:歌劇《シチリア島の夕べの祈り》のモティーフによる大協奏曲
ロビン・カンター(オーボエ、ドゥルサイナ、篳篥、他)、
ジェームズ・ウッド(民族打楽器)、アンソニー・プリース(チェロ)、
メルヴィン・タン(チェンバロ)、
リチャード・バーネット(フォルテピアノ&ピアノ)
イギリス生まれのオーボエ奏者ロビン・カンターが現在のオーボエだけでなく、
19世紀のロマンティック・オーボエとクラシカル・オーボエ、バロック・オー
ボエ、そして民族楽器でもあるドゥルサイナや篳篥など様々な種類の「オーボ
エ」を吹き分けた仰天のアルバム。メルヴィン・タンもサポート役として録音
に参加。1985年2月の録音。

CD-SAR 19 \2180
フルート・コレクション ――
L-C・ダカン:かっこう
J・オトテール編曲:Air de Mr de Luly
J・クヴァンツ:ソナタ ニ長調
J・デュフリ:La De Drummond
F・ドヴィエンヌ:ソナタ ホ短調
J-L・テュルー:ファンタジー・ブリラント
C・ニコルソン:ホーム・スウィート・ホーム
シューベルト(ベーム編曲):おやすみ
スティーヴン・プレストン(バロック・フルート)、
ルーシー・カロラン(チェンバロ)
ホグウッドやピノックたちと多くの名演を残してきた名手スティーヴン・プレ
ストンが8種類のバロック・フルートを奏でており、時代の移り変わりによる音
色の違いを体感できる。ちなみにリリース時には各メディアから絶賛された名
盤である。1984年12月の録音。





<Prima Voce>(Prima Voceはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 7891 \1680
ルイーザ・テトラッツィーニ(1871-1940)-録音集Vol.2(録音:1904年-1914年)
G・ドニゼッティ:歌劇《シャモニーのリンダ》より おお、この魂の輝きよ
G・ヴェルディ:歌劇《トロヴァトーレ》より 恋はばら色の翼に乗って
C・グノー:歌劇《ロメオとジュリエット》より 私は夢に生きたい/他
ルイーザ・テトラッツィーニ(ソプラノ)、様々なアーティスト
「プリマ・ヴォーチェ」は、往年の名歌手たちの歌声が収録された78回転のSP
盤の演奏をマイクロフォンで拾い、デジタル化を行う復刻シリーズ。ニンバス
・レーベルのテクノロジーが実現させた貴重な音源の宝庫である。

NI 7900 \1680
エンリコ・カルーソー(1873-1921)-初期録音集(録音:1902年-1910年) ――
G・ヴェルディ:歌劇《アイーダ》より 清きアイーダ
G・プッチーニ:歌劇《トスカ》より 妙なる調和
A・フランケッティ:歌劇《ゲルマニア》より/他
エンリコ・カルーソー(テノール)、様々なアーティスト
20世紀の大テノールのオペラ・アリア集。とても100年前の録音とは思えない鮮
明な音質に驚かされる。

NI 7892/3 2枚組 \2580
(2CDs/特別価格)
往年の名歌手たちによるドニゼッティ(録音:1906-1947年) ――
G・ドニゼッティ:
歌劇《ランメルモールのルチア》より あの方はまだいらっしゃらない(ルイー
ザ・テトラッツィ)
歌劇《シャモニーのリンダ》より おお、この魂の輝きよ(ロジーナ・ストルキオ)
歌劇《ルクレツィア・ボルジア》より いやしい漁師の(カルロ・アルバーニ)
歌劇《ドン・パスクヮーレ》より 私は行く、駆けて行く(ルクレツィア・ボリ)
/他
様々なアーティスト
約40年間に及ぶ作曲家「ドニゼッティ」のオペラ・アリアをまとめた録音集。

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07-11 No.23

2007年11月26日 18時21分38秒 | Weblog
<DOREMI>
DHR 7893/5 3枚組 \6240
ステレオ
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集BWV.846-893(全曲)
アーサー・レッサー(P)
録音:1964年アーサー・レッサー所有のスタジオ
アーサー・レッサー(1894-1969)はニューヨーク生まれ。クリーヴランドで長
年にわたり、すぐれたピアニスト、教師、音楽評論家として活躍しました。同
時にまたクラシックの著作「Men, Women and Piano」や、クリーヴランド管の
プログラムの執筆者としても知られています。ちなみに、かれの異母兄弟フラ
ンク・レッサーはブロードウェイ・ミュージカル「Guys and Dolls(1950)」
「How to Succeed In Business Without Really Trying(1961)」などの音楽を
書いた有名な作曲家。
1913年ベルリンでデビューののちA.レッサーは、1916年にはニューヨークでデ
ビュー。ヴァイオリニストのミシャ・エルマンとは日本をふくむ極東楽旅を
行っています。太平洋戦争中は米軍の対日情報部員として働いていたことも
あって日本語も堪能。さらに、戦後まもなくの1946年に来日、日比谷公会堂
で日響(現在のNHK響の前身)をバックにショパンのピアノ協奏曲第1番を弾いて
います。これにより日本の大勢の聴衆の前で演奏した戦後初のアメリカ人音楽
家としても記憶されています。いっぽうで1926年にクリーヴランド音楽院のピ
アノ科教授に、1953年にはピアノ科の教授部長に任命されています。
このように伴奏者、教育者として大きな功績を残したレッサーのピアノ録音。
これまでMarstonなどからもその一部が復刻されていますが、極端に少なく珍
重されてきました。このたびDOREMIより復刻となるのはかつてCleveland
Institute of Musicより6枚組みのLPで出ていたもの。「アナログ期における
平均律のベスト」とは復刻をてがけたレーベルの主宰ヤコブ・ハーノイ氏の
言葉。この機会にぜひ、お確かめになられてはいかがでしょうか。





<harmonia mundi>
HMC 901977 \2450
ブラームス:
(1)ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15
(2)ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
セドリック・ティベルギアン(P)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)BBC交響楽団
録音:2007年
ピアノ協奏曲第1番は、オケによる冒頭の序奏から、この演奏がただならぬも
のであることを感じさるもの。重厚感を漂わせながらも決して重くなりすぎ
ず、ビエロフラーヴェクの怒涛の推進力で音楽が展開していきます。高雅なす
すり泣きのように入ってくるピアノの音色は、クリスタルを思わせる清潔感あ
ふれるもので1975年生まれのティベルギアンが30代をむかえ、ますます音楽的
に充実していることを感じさせます。終楽章のオケとピアノのかけあいでも、
ティベルギアンは、硬質で美しい音色を損なうことなく、力強く聴かせます。
聴き終えたときには爽快感と充実感が押し寄せ、感動的です。カップリングの
ハイドンの主題による変奏曲では、オケの各パートにひとつひとつの主題を
丁寧に歌わせており、こちらでもビエロフラーヴェクの手腕と、オケの仕事
ぶりが光ります。

HMC 905266 \2450
ジュゼッペ・サンマルティーニ(c.1693-1750):
フルートと通奏低音のためのソナタ集
ソナタ(1)op.2-3 ホ短調 (2)第21番 変ロ長調 (3)op.2-4 ト長調 
(4)第23番 ヘ長調 (5)op.13-5 ト短調 (6)op.13-1 ト長調 
(7)op.13-4 ト長調
モーリス・シュテーガー(リコーダー、指揮)
セルジオ・チオメイ(Cem&Org)、マルグレート・ケール(ハープ)、
マウロ・ヴァッリ(Vc)、クリスティアン・ボイゼ(Fg)、
エドゥアルド・エギューツ(テオルボ&ギター)、
北谷直樹(オルガン)
録音:2004年
ジュゼッペ・サンマルティーニは、ミラノで活躍した弟のジョヴァンニ・バ
ティスタ・サンマルティーニ(交響曲の父ともいわれる)に対して、「ロンド
ンのサンマルティーニ」とも呼ばれます。オーボエの名手として活躍し、そ
の腕前は、フリードリヒ大王にフルートを教えていたクヴァンツに、北イタ
リアの最も優れた器楽奏者と激賞されたこともあるほどでした。彼はその後
ロンドンに活動の拠点を移し、主に演奏者として活躍していました。当時の
オーボエ奏者はりコーダーにも精通しているのが普通で、サンマルティーニ
もまたリコーダーのことも知り尽くしていました。18世紀初頭の英国は、リ
コーダーが高等な趣味を持つ人々の間で大流行していた頃。パーセルやバル
サンティ、ヘンデルら英国で活躍した作曲家達によるリコーダーのための作
品は多く残されていますが、中でもこのサンマルティーニの作品は注目に値
するもの。ソロ・パートの充実度はもちろんのこと、不協和音や半音階が効
果的に用いられた作品は、現代の私たちにもエキサイテイングな喜びをもた
らしてくれます。ソロをつとめるシュテーガーは、1971年スイス生まれ。毎
回毎回リリースのたびに、目のさめるようなテクニックと、すがすがしい音
楽性、そして選曲のセンスで私たちをたのしませてくれています。このディ
スクでも、目のまわってしまいそうなヴィルトゥオーゾ・テクニックで私た
ちの度肝をぬいてみせています。また、通奏低音チームの抜群のセンスがき
きもの。

HMU 907475 \2450
(1)アール・ワイルド:
ガーシュウィンの「ポーギーとベス」によるファンタジー
(2)バーバー / シェパード編:ひなぎく
(3)同:聖アイタの幻影
(4)同:夜想曲
(5)リチャード・ロジャース / スティーヴン・ハフ編:
回転木馬のワルツ-「回転木馬」
(6)同:わたしのお気に入り-「サウンド・オブ・ミュージック」
(7)ウィリアム・ボルコム:優雅な幽霊-3つのゴースト・ラグ
(8)ジョージ・クラム:夢の影像-マクロコスモス第1巻(1972)
(9)ジョン・コリリアーノ:エチュード・ファンタジー(1976)
マイケル・シェパード(P)
録音:2007年1月インディアナポリス大学、デハーン・ファイン・アーツ・
センター、ルース・リリー・コンサートホール
アメリカ・ピアニスト協会から2003年のクリステル・デハーン・クラシカル・
フェローに選ばれたマイケル・シェパード。メリーランド州ボルチモアにある
ジョンズ・ホプキンス大学のピーボディ音楽院で研鑽を積み、レオン・フライ
シャーに師事しています。また、APAのバックアップでワシントンD.C.のケネ
ディ・センターでデビューを果たして以来、全米で演奏活動を展開中。作曲家
でもある彼はつねに新しい音楽に傾倒して、作曲家ニコラス・モー、マイケル
・ハーシュ、ロバート・シロタとジョン・コリリアーノと頻繁にコラボも行っ
ています。ここではロジャースのおなじみのミュージカル・ナンバーから、
名手ワイルドの30分近い大曲、そして難曲クラムまで、おもわず目もくらむよ
うなテクニックでとりこにします。

HMU 907477 \2450
(1)エリス・ボノフ・コーズ(1916-2000):
ロム・アルメによる変奏曲(1946-47)[世界初録音]
(2)コープランド:ピアノ変奏曲(1930)
(3)ブゾーニ:ショパンのプレリュードによる10の変奏BV.213a
(4)ドビュッシー:前奏曲集第2巻(全曲)
スペンサー・メイヤー(P)
録音:2007年1月インディアナポリス大学、デハーン・ファイン・アーツ・
センター、ルース・リリー・コンサートホール
オハイオ出身のスペンサー・メイヤーは、APAから2006年デハーン奨学金を授
与されたピアニスト。2003年10月にはニューヨークのカーネギー・ホールでリ
サイタル・デビュー。2004年に南アフリカのプレトリアで行われたUNISA国際
ピアノ・コンクールで第1位を獲得、さらには北米、ヨーロッパ、アジア、ア
フリカでのリサイタル、室内楽、オケとの共演など、めきめきと頭角を現して
います。その彼が弾くのは前奏曲集と変奏曲と題されたアルバム。ドビュッシ
ーではくっきりした音色と華麗なタッチが冴え渡ります。「現代の変奏曲の大
家」との呼び声高いシカゴ生まれのコーズでは、想像力豊かな技法が駆使され
メカニカルな味わい。難曲ブゾーニも各変奏の性格の描き分けがみごとです。

HMU 907476 \2450
(1)グリフィス:ピアノ・ソナタ(1918)
(2)同:幻想的小品Op.6,Nos.1-3
舟歌 / 夜想曲 / スケルツォ
(3)同:3つの音画Op.5,Nos.1&3(ハイライト)
夕暮れの湖 / 夜風
(4)同:ローマのスケッチより白孔雀Op.7-1
(5)スクリャービン:ピアノ・ソナタ第6番Op.62
(6)同:12の練習曲Op.8より第5番 / 第9番 / 第11番 / 第12番
(7)同:幻想曲ロ短調Op.28
スティーヴン・ベウス(P)
録音:2007年1月インディアナポリス大学、デハーン・ファイン・アーツ・
センター、ルース・リリー・コンサートホール
2006年マクス・I.・アレン・クラシカル・フェローをAPAより授与されたスティ
ーヴン・ベウスは、ワシントン出身のピアニスト。ホイットマン・カレッジで
学位を取得、現在ジュリアード音楽院で研鑽中の彼は、欧米を中心に活動の幅
を広げています。これはかれにとってバーバーとマリオン・バウアーのピアノ
作品集につぐ2枚目のアルバム。印象主義の作風で知られ、夭逝した作曲家チャ
ールズ・グリフィス(1884-1920)とスクリャービンを収めています。グリフィ
スの代表作「白孔雀」はぼんやりした感じが「アメリカのドビュッシー」とも
いわれたのが首肯される内容です。妖気を醸し出したスクリャービンの技巧も
いうことなし。





<Ambronay>
AMY 011 \2500
J.M.ハイドン(1737-1806):聖ヒエロニムスのミサ
ドルシェツキー(1745-1819):ミサ曲 変ロ長調
ピエール・カオ(指)
ヨハネッテ・ゾマー(S)、ブリッタ・シュヴァルツ(A)、ギ・ド・メイ(T)、
コルネリウス・ハンプソン(Bs)
アルシス・ブルゴーニュ、アンサンブル・ゼフィーロ
録音:2006年9月22日(ライヴ)、アンブロネー修道院
フランスの古都アンブロネーにある石造りの修道院で2006年に行われた音楽祭
のライヴ録音。ミヒャエル・ハイドンは、ヨーゼフ・ハイドンの弟で、幼い頃
はウィーンの教会でオルガニストをつとめ、また、モーツァルトの友人でもあ
りました。このミサ曲は、1772年にザルツブルクの司教に就任したヒエロニム
スのために捧げられました(1777年に初演)。6本のオーボエが活躍する作品で、
「オーボエ・ミサ」と呼ぶ人もいます。ソリスト歌唱陣の美しい歌声に、心洗
われます。ドルシェツキーは、ボエミア出身で、ティンパニ奏者、そして管楽
器アンサンブルの指揮者としても活躍した作曲家です。このミサ曲は実にしっ
とりとした落ち着いた雰囲気で、管楽器パートの果たす役割が多い作品。この
作品が書かれた1810年は、ショパンやシューマンが生まれた年でありますが、
純然たる古典派の響きの美しいミサとなっています。指揮者のカオは、ルクセ
ンブルク出身の指揮者で、古楽のスペシャリストとして活躍しています。自身
が1999年に設立した合唱団アルシス・ブルゴーニュと、名人集団アンサンブル
・ゼフィーロ、そしてソリスト歌唱陣を見事にまとめあげています。



<WERGO>
WER 6696 \2180
コンロン・ナンカロウ(1912-1997):
(1)弦楽四重奏曲第1番
(2)弦楽四重奏曲第3番
(3)プレイヤーズ・ピアノのための練習曲第15番-弦楽四重奏版
(イヴァル・ミカースホフ編)*
(4)プレイヤーズ・ピアノのための練習曲第31番-弦楽四重奏版
(パウル・ウシャー編)*
(5)プレイヤーズ・ピアノのための練習曲第33番-弦楽四重奏版
(パウル・ウシャー編)*
(6)プレイヤーズ・ピアノのための練習曲第34番-弦楽三重奏版
(コンロン・ナンカロウ編)*
(7)ヴァイオリンとプレイヤーズ・ピアノのためのトッカータ
(8)プレイヤーズ・ピアノのための三部作【A=72/B=50/C=92】*
アルディッティ弦楽四重奏団
プレイヤーズ・ピアノ(コンロン・ナンカロウ)
*世界初録音
録音:2004年、2005年
ナンカロウといえば、技術的に異常に困難な上に、細部にわたるまでくどいま
でのテンポや強弱の指示のあるピアノ曲を書き、人間が演奏したものに決して
満足できずに、ついにプレイヤーズ・ピアノ(穴を開けたロールを中に入れ、
そのロールを回転させることによってピアノ動かし正確無比な演奏が得られる
自動ピアノ)のために作品を書いたという、自分のこだわりを貫きとおした20
世紀最大の奇人作曲家。しかしその作品は、意外に(?)いいのです。ジャズ風
のもの、小気味よいリズムと軽めの和声など、結構たのしめます。
ナンカロウが33歳のときに書いた弦楽四重奏曲第1番は、美しい和声を用いた
ミニマル・ミュージック風な部分あり、新古典風の要素あり、で、普通に「い
い曲」。23歳(1935年)に書かれたトッカータは、最初は生身の人間が弾くピア
ノのためにかかれましたが、演奏が難しい急速なテンポによる連打があるため、
1980年代に、ナンカロウ自身がプレイヤーズ・ピアノの適用を決めました。音
がめまぐるしく駆け巡るさまは快感すら覚えますが、この録音にあたって、ス
タジオ内にはアルディッティのファーストヴァイオリン奏者とプレイヤー・ピ
アノだけがいた(あった)だけだと想像すると、なんともいえない感じがします。
1987年、75歳のときに書かれた弦楽四重奏曲第3番では、さすがナンカロウと
いった感じで、終楽章でアッチェレランド(次第に速度をはやめ、音も大きく
なる)の部分がありますが、各パートでその加速の割合が厳密に定められてい
る(第1ヴァイオリンは3%、第2ヴァイオリンは4%、ヴィオラは5%、チェロは6%)
など、よくそこまで、と逆に感心してしまう指定ぶり。
迎えうつは現代ものを弾かせたら右に出るものはない団体、アルディッティ弦
楽四重奏団。弦楽四重奏曲第3番は彼らのために書かれた作品とあって、正確
無比な演奏が展開されています。聴けば聴くほど、ほんとによく演奏したなと
感心の出来栄えとなっています。




<KING INTERNATIONAL>
KDC 7006 3枚組 \4850
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」Vol.6
CD1:「爛熟のウィーン・フィル」 
<ワルター&ウィーン・フィルハーモニー>
モーツァルト:
「皇帝ティトゥスの慈悲」序曲K621、「偽の女庭師(恋の花つくり)」序曲K196 
ドイツ舞曲K605、交響曲 第41番 ハ長調 K551「ジュピター」
ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 作品90
(OPUS蔵:OPK205、OPK2017、OPK2023より再編集)
CD2:<ワインガルトナー&ウィーン・フィルハーモニー>
ベートーヴェン:交響曲 第3番「英雄」、第8番
(OPUS蔵:OPK2039)
CD3:「親子のドッキング-unauの無能CD」
「笑いのドッキング」親子リレー漫談/牧野周一、
牧伸二(キングレコード原盤)
音楽病院/牧野周一(コロムビア原盤)
宇野功芳氏による好評企画、宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」シリーズ第6弾
は豪華3枚組の特別盤。宇野功芳氏が永い評論家生活を通じて絶賛してきた、
ワルター&ワインガルトナーの演奏を再度振り返り、新たな演奏解説を書き下
ろしています。(OPUS蔵音源使用)
また、このシリーズでは宇野功芳氏の勝手気ままなエッセイ、「unauの無能日
記 」を連載。第6弾では、今は亡き父、牧野周一について触れています。さ
らに以前から宇野氏が熱望していた「音楽病院」「親子リレー漫談」を収録。
宇野功芳ファンのみならず、漫談ファンも熱狂できるアルバムです。また、
牧野周一氏による「掛け合い漫談うら話」を掲載。宇野功芳氏の原点が窺える
貴重なセットとなっております。




<Ambroisie>
AM 126 \2280
1CD+1DVD VIDEO (PAL)
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):作品集
(1)ファンダンゴ-2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、2つのギター、
打楽器、カスタネットのための五重奏より-ニ長調G448
(2)チェロ協奏曲 ニ長調G483
(3)アリア・アカデミカ「Tyrannous love(暴君の愛)」G557
(4)チェロ協奏曲 ト長調G480
オフェリー・ガイヤール(コンチェルタンテ・チェロ&音楽監督)
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ(3))、ロルフ・リスレヴァン(ギター)、
プルチネルラ
録音:2007年1月&4月、ポワジー劇場、ノートル=ダム大聖堂(パリ)
DVD収録:2007年4月、ノートル=ダム大聖堂
ガイヤールの使用楽器:1737年製Francesco Goffriller
繊細さと芯の強さを兼ね備えた音楽性、あたたかみと大胆さが共存する音色、
そしてチャーミングな容姿で聴くものを魅了し続けるチェリスト、オフェリー
・ガイヤール。彼女の最新録音は、ボッケリーニです。ボッケリーニは自身
もチェロのたいへんな名手であったこともあり、現在に至るまで、すべての
チェリストにとって特別な存在の作曲家。ガイヤールもボッケリーニに対して
は特別な想いをもっており、このディスクも、まるでボッケリーニへのラブ・
レターのように、特別な思い入れを込めて録音されました。
(3)のアリアは、ソプラノとのかけあいの際に、チェリストにも美しい高音で
奏でることが求められます。ピオーの鈴を転がすような歌声と、ガイヤールの
チェロの音色の交わりは愉悦のひととき。この曲の高音を奏でる際のチェリス
トの左手は、「エターナル・スノー(eternal snow)」と呼ばれるポジションに
しばしば置かれます。これは、ブリッジに近い部分で、ここに左手がある状態
で弦を弓でこすると、弓に塗ってある松脂が剥落し、その粉が雪のように見え
ることからこう呼ばれるもの。このポジションでの演奏はチェロ奏者にとって
困難でありますが快感でもあり、また、演奏の面でもエレガントな音色が得ら
れる効果的な奏法です。ただ、これは、ボッケリーニが後世のチェロ奏者たち
のたのしみのために書いたのではなく、高い音域で自由に奏でようという重力
の法則へのチャレンジをボッケリーニがしたのだ、とガイヤールは語っていま
す。スペイン趣味のセンス溢れる「ファンダンゴ」は、もともとはチェロ2本
を含む五重奏のために書かれ、後になってギターの名手によって編曲されまし
た。ファンダンゴとは、男女2人1組になって踊られるやや肉感的な踊り。17世
紀にこの踊りを見た人物の記述に「この踊りは愛の誕生から終わりまで、愛の
溜息からエクスタシーまで、愛のあらゆるものの表現である。この踊りを踊っ
たあと、女性は男性を拒むことなどできないだろう」とあるもの。ここでも、
熱く情熱的な演奏が繰り広げられており、彼女の新しい境地を見るかのようで
実に新鮮です。
2曲のチェロ協奏曲では、見事な弓さばきと、あたたかみのある歌心を心ゆく
まで味わえることは言うまでもなく、ボッケリーニの魅力が200%味わえる見事
な内容となっています。
特典映像では、ガイヤールが「エターナル・スノー」について簡単な実演を交
えながら語ったり、ボッケリーニについても語ったりしています。実際の演奏
風景も収録。

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