6丁目のつぶやき

歩く、登る、耕す、聴く、造る、採る、乗る、見る、の写真ブログ徒然草

鶴岡市立 藤沢周平記念館

2016-08-16 | 旅行
藤沢周平の時代小説に
架空の海坂藩がよく出て
どこか寂しい郷愁を誘います

それは庄内藩 に違いなく
鶴ヶ城、北前船の拠点、出羽三山、
そんな豊かな土壌に
武士道が息づき
雪国の静かに包んでくれる環境が
強い影響を受けたに違いありません


しなやかな強さと
控えめな正義感をベースに
武家御家騒動もの
悲哀の中にも温かい人情もの
その夢と感傷を描いた
人間としてのゆるぎない生き様に
涙を抑えながら
身体が浄化されるように思え
むさぼり読んだものです

鶴岡のお城の跡地に
藤沢周平記念館が
あると聞いて
これは是非見学しなければと
行く道順を
今流でない使い古されたバス
の年配運転手さんに聴いたら
このバスは鶴岡公園には行かないが
降りるバス停がきたら合図するからと
庄内弁で言い
バスから降りても
運転席から
記念館への行く道順を
手振り羽振り
丁寧に教えてくれ
小説の題材になる様な
温ったかい人でした

これが庄内土壌と
暑い中
汗を拭き拭き
歩き始めました

瀟洒な建物には
昔読んだ数々の陳列本
小説から抜き出した文章の表示
周平の生い立ち
等々周平ワールドの
独特の風土を彷彿させる
記念館でした

ルネサンス風の旧西田川郡役所

郷土の人物資料展示の大寶館

庄内藩校致道館入り口

庄内藩校の致道館


再読する楽しみがまたできました



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