あれは...雪が融け、木々の芽吹きが始まっていたから、確か今頃だった。
幌尻岳を遠望するため、僕らは40Lのザックに寝袋、テント
重いカメラをいれ、必需品の酒をいつもの使い古したペットボトルに注ぎ込み、
天候を気にしながら、夜明けの札幌を出発していた。
山頂付近は、立ち木がところどころ圧雪された雪面から顔を出し、
強風にもめげず、酷雪寒風に堪え、寂しそうに頑張っていた。
風が吹くと、小枝の小雪が、刺すように頬をかすめ
春と言うのにここは氷点下、寒い。
ふと立ち木を見上げれば、小枝に纏わりついた海老の尻尾、
あまりの美しい清涼感に、思わずスキーをはずし、
カメラのお出ましだった。 明日に続く
幌尻岳を遠望するため、僕らは40Lのザックに寝袋、テント
重いカメラをいれ、必需品の酒をいつもの使い古したペットボトルに注ぎ込み、
天候を気にしながら、夜明けの札幌を出発していた。
山頂付近は、立ち木がところどころ圧雪された雪面から顔を出し、
強風にもめげず、酷雪寒風に堪え、寂しそうに頑張っていた。
風が吹くと、小枝の小雪が、刺すように頬をかすめ
春と言うのにここは氷点下、寒い。
ふと立ち木を見上げれば、小枝に纏わりついた海老の尻尾、
あまりの美しい清涼感に、思わずスキーをはずし、
カメラのお出ましだった。 明日に続く