褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 ロード・オブ・ウォー(2005) 世界に暗躍する?死の商人

2011年02月09日 | 映画(ら行)
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 ロバート・ダウニーJr主演のアイアン・マンは抜群に面白かった(アイアン・マン2は期待外れだったけれど)。アメコミの映画化とはいえ世界に暗躍する死の商人の存在が背景があり、社会派的な面も強調されて大人向けの映画だった。
 アイアン・マンにおける死の商人は、ロバート・ダウニーJr演じる主人公が自ら社長を務める武器製造会社のミサイル等が、世界平和に利用されていると思っていたのに、アフガニスタンのテロリストに使われていることに愕然としている間抜けな様子が大笑いできる
 確かにアイアン・マンは大爆笑の連続で終始楽しい気分で観ることが出来るが、今回紹介するロード・オブ・ウォー死の商人を通して、決して無くならない戦争の真実が問いかけられているだけに笑いは控え気味にならざるを得ない。

 世界中に必ず争い事の無い平和な世の中が絶対にやって来ると思っている人には、この映画を観るとショックを受けるかもしれないけれど、実際に国家単位で武器の輸出入などあるのは殆ど世界の常識であるし、民間レベルにおいても武器の取引きは今も盛んに行われているだろう。
 しかし、死の商人が真っ向から描かれている映画が登場して来た事は、実はそれだけ本当に戦争の現実に対して向かい合う人が増えてきた証拠でもある。

 ちなみに監督はアンドリュー・ニコルこの監督の代表作と言えば、SF映画の傑作ガタカだろう
 人間の優劣が遺伝子によって決められてしまう近未来を描いているけれど、決して諦めないファイティングスピリットを養ってくれる作品だ

 主演は大作からアート系の作品まで幅広い分野に渡って出まくっているニコラス・ケイジ。彼の出演作品の基準はどこにあるのか全く理解できないぐらいに大活躍
 他に前述したガタカにも出演していたイーサン・ホークも出演しているロード・オブ・ウォーを紹介します

ロード・オブ・ウォー [DVD]
アンドリュー・ニコル
日活


 ウクライナからユダヤ人と偽ってアメリカにやって来た移民の子供であるユーリ(ニコラス・ケイジ)は、武器の売買の現場を目撃して以来、弟のヴィタリー(ジャレッド・レト)を誘って武器商人の道に進む。
 順風満帆に武器商人としての才能を発揮するユーリ(ケイジ)だったが、インターポール(国際警察)のジャック(イーサン・ホーク)から追われ、さらに弟のヴィタリー(レト)は薬物中毒をおかされ、結婚したエヴァ(ブリジット・モイナハン)は金遣いが荒く、生活苦に

 しかし、米ソの冷戦が終了したことを上手く利用してユーリ(ケイジ)は莫大な資金を手に入れるようになる
 ユーリ(ケイジ)の活動場所は紛争が続くアフリカ大陸が中心であり、その中でもリベリアの独裁者であるバブティストとの武器の売買によって大儲けするが・・・武器商人のユーリ(ケイジ)と戦争を憎み、法に忠実過ぎるインターポールのジャック(ホーク)の対決は世界中から戦争が無くならない理由がわかる結末は映画を観てください
 この映画を観たらレオナルド・ディカプリオ主演のブラッド・ダイヤモンドをお勧めします




 とにかくこの映画の冒頭のシーンの武器の生産から使用される過程を見せる映像が抜群に良い逆に言うと僕なんかはこの冒頭シーンに感動してしまって、その後の展開に中だるみを感じてしまったぐらいだ。それにしてもニコラス・ケイジ演じる主人公の商才は凄すぎる。
 東西冷戦が終わった事に平和への一歩だと喜んでいる人が居た中で、実は武器商人にとってチャンスな出来事だったとは
 映画だけ見ている限りは、あきれるほどトントン拍子に金持ちになっていくので死の商人に対する怒りを忘れてしまいそうになってしまう。
 実話をベースにしているストーリーですが、1番人間が恐れているストーリーを映画にしてしまうハリウッド映画界の商魂には見習うべき点が多いようです 

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