褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 白いドレスの女(1981) 気だるい雰囲気がやばい官能サスペンス

2015年03月10日 | 映画(さ行)
 個人的にはエロサスペンス、ではなくて官能サスペンスとして氷の微笑と並ぶ傑作だと思っているのが今回紹介する映画白いドレスの女。弁護士という高尚な仕事に就いていながらも、あまりにもの暑さにすっかり頭がやられてしまったらしく、仕事のことよりも女とエロいことをすることばかり考えているアホすぎるウィリアム・ハート演じる男が主人公。この手のタイプの映画は男性の登場人物はアホであるほど面白く、そして男をそそのかす悪女は、決して若すぎてはダメで、大人のエロスを振り撒いている女性が登場していなければ、全く面白くない。
 しかし、この映画のウィリアム・ハートを擁護するわけでは無いが、確かに暑ければ暑いほど我慢できなくなるような感情が湧き上がってくるのは同じ男性としてよく理解できる。そりゃ、ちょっと薄着で体のラインをぴったりと見せている女性を見かけるとアホな男性が考えることは、ただ1つ
 この先にやばい罠が仕掛けられているとわかっていても、普段は滅多に見せないチャレンジ精神を発揮してしまうのが悲しい男という生き物。俺の知り合いにインターネットでウィルスに引っかかることを承知でアダルトサイトに何回も繋いでしまう馬鹿野朗が居るが、本作の主人公の男性がまさにそのようなタイプだ。

 そんな男性の純粋な?気持ちを弄ぶかのような犯罪映画のストーリーとはいかなるものか。
 その年の夏は異常気象により、やたら暑いフロリダが舞台。弁護士のネッド(ウィリアム・ハート)は涼を求めて、海岸沿いの野外ステージの周辺を歩いていた。そこで、1人でいたエロイ雰囲気の漂う美女をナンパするのだが、彼女は自宅の大まかな場所と夫が居ることだけを告げて、いつの間にか消え去ってしまっていた。
 その女性を忘れることが出来ないネッド(ウィリアム・ハート)は彼女を見つけるために、告げられた場所を車で走りまくる。その努力のかいがあって、彼女を見つけることに成功。彼女の名前はマティ・ウォーカー(キャスリーン・ターナー)と言い、実は彼女の夫は資産家でずいぶん年上だということを知る。
 ネッド(ウィリアム・ハート)は彼女の夫が現在は仕事でしばらく外出中であることを知って、大喜びで彼女の豪邸を訪れる。当初は焦らされるものの、強引にマティ(キャスリーン・ターナー)を抱くことに成功。それ以来、すっかり彼女の熱い体の虜になってしまったネッド(ウィリアム・ハート)と、普段から夫に対して不満を持っていたマティ(キャスリーン・ターナー)の想いは一致し、彼女の夫を殺害してしまおうとするのだが・・・

 いつも流れていたように思える音楽はエロイ気分を盛り上げるし、全体的に気だるい雰囲気はまさに大人が観るための映画。そして、なんだか手作り風の懐かしい気分にさせる。今どき、暑過ぎる部屋を涼しくするのに冷房のボタンをポチっと押せば良いだけなのだが、本作では大量の扇風機を回しているシーンが見られる。今見ればギャグに近いシーンだが、他にアートでお洒落な風鈴の音が鳴り響くシーンがあったりするように、視覚と聴覚を刺激するような演出は気持ち良い。
 そして、白いドレスを着た女を演じるキャスリーン・ターナーがサイコ~。とてもセクシーで、大人の女性の魅力を振り撒いている。タバコを吸うシーンは格好良いし、車から降りるシーンにおける美脚、触れたら火傷してしまいそうになる熱い身体、後半の方での幻想的な白いドレス姿、体にぴったり張り付いているかのような服の着こなし・・・、まだまだ本作の彼女においては他に褒めることがたくさんあったような気がする。
 完全にエロボケしてしまったウィリアム・ハートの奇行の数々が今思えば笑えたりするが、観ている最中はそんなことは全く気にならない。アンニュイな雰囲気、しっかりと伏線を回収するオチ、女ってこわ~いと思わせる映画白いドレスの女は、ぜひ大人の男女にお勧めしたいサスペンス映画の傑作です

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ローレンス・カスダン
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キャスリーン・ターナー,ウィリアム・ハート,リチャード・クレンナ
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 監督はローレンス・カスダン。本作と同じくウィリアム・ハートとキャスリーン・ターナーと再びトリオを組んだ偶然の旅行者が全く白いドレスの女とはタッチが違うがお勧め。

 今はすっかり60歳になって本作の面影もすっかり無くなってしまったキャスリーン・ターナー。彼女のお勧めはジョン・ヒューストン監督、ジャック・ニコルソン競演の女と男の名誉、ケン・ラッセル監督なだけに好き嫌いが分かれるかもしれないがクライム・オブ・パッションの彼女も捨てがたい。

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