褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 リバー・ランズ・スルー・イット(1992) それでも人生は過ぎていきます

2013年03月19日 | 映画(ら行)
 ノーマン・マクリーンが74歳(1976年)の時に書いた自伝的小説マクリーンの川の映画化作品、と言うよりもブラッド・ピットが一躍人気者になる切っ掛けとして有名な映画が今回紹介するリバー・ランズ・スルー・イット。1910年代から1920年代にかけての自らの青年時代に起きた思い出をノスタルジックに描いた作品だ。
 他人の思い出話なんか聴いていても、殆んどが退屈でつまらないとしたもの。しかし、本作品には家族、宗教、故郷といった、いつの時代にも大切な普遍的な事が描かれ、何かと大金持ちになりたがる拝金主義に傾きかけている現代の人間にも通じるメッセージ性を感じることができる。
 しかも、そのメッセージ性は決して声高にして叫ばれているのではなく、静寂に描かれているのが、この映画の特徴だ。

 さて、この映画のキーワードは釣り。家族の間にトラブルが起きても、一緒に釣りに行けば、元通りに仲良くなれる親子、そして兄弟の愛情、葛藤が描かれているストーリーとは如何に
 1910年から1920年代のアメリカのモンタナ州が舞台。スコットランドからやって来た牧師の父親(トム・スケリット)、真面目で秀才の兄のノーマン(クレイグ・シェイファー)、兄とは反対の性格で無頼漢の弟ポール(ブラッド・ピット)の三人の共通の趣味は釣り
 父親(トム・スケリット)が2人の息子が幼い時から、釣りを通して人生とは何たるかを聖書をひも解きながら教えていた。

 兄のノーマン(シェイファー)は東部の大学を卒業して、故郷に戻ってくる。その時弟のポール(ピット)は地元の新聞社の記者として働いているが、その生活は相当に荒んでいる。久しぶりに再会した親子3人で久々に釣りに行くのだが、ノーマン(シェイファー)はポール(ピット)の釣りをしている姿に、神が与えた才能を感じる。
 やがてノーマン(シェイファー)は大学の先生になるために故郷を離れ、恋人とシカゴへ行くことになるが、ポール(ピット)の生活は更にボロボロになって行き・・・

 モンタナ州の大自然が美しく、釣りのシーンは非常に力が入っている。ブラッド・ピットが魚を釣り上げるシーンは印象的なシーンだ。生真面目な兄は、弟の粗野だが荒々しい性格を羨ましく想いながらも、心配する。そんな兄弟愛にきっと誰もが感動するだろう。
 そして兄弟の結末は、歴史が証明するように英雄は早く滅んでも、凡人はしぶとく生き永らえることを改めて証明する。そんな自然の摂理が深く、静かに描かれているのだ。自分の今までの人生を後悔している人や未来に絶望している人に癒しを与えてくれるリバー・ランズ・スルー・イットはお勧めです

リバー・ランズ・スルー・イット [DVD]
ブラッド・ピット,クレイグ・シェーファー,トム・スケリット,ブレンダ・ブレサイン,エミリー・ロイド
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


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 監督は数々の名作にも出演する大スターとしても有名なロバート・レッドフォード。彼の監督作品はクイズ・ショウ大いなる陰謀のような社会派作品も良いですが、ノスタルジックな作品が抜群に良いです。家族間の葛藤を描いた普通の人々、環境問題をテーマにした御伽噺的なミラグロ/奇跡の地モンタナの風に抱かれてがお勧め

 ノーマンの少年時代の役で、今や若手スターの地位にいるジョゼフ・ゴードン=レヴィットが出演しています。この当時10歳ぐらいですが、今の面影がそのまま残っていて、笑えます。
 クリストファー・ノーラン監督のインセプションダーク・ナイト ライジング、ブルース・ウィリス競演のSFアクション映画LOOPER/ルーパーがお勧めです

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