褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 アメリ(2001) 幸せな気分になれます

2017年05月07日 | 映画(あ行)
 DVDのパッケージなどで見ると女の子の絵面がちょっと不気味に感じるが、実際に映画を観たらなかなか可愛いフランス娘。そんなパリジャンヌが周囲の人々を幸せにするために、パリ中を奔走するのが、今回紹介する映画アメリ
 今、気づいたのだが実はこのパリジャンヌと俺には共通点があった。それは自分が幸せになることを忘れて、周囲の人が幸せになるために行動していること。
 滅私奉公をモットーに生きている俺だが、時々俺の生き方って損しているよな~なんて思うことがある。しかし、本作を観終えた後、俺のような人間もこの世の中には必要だと実感することができた。

 さて、ちょっと生まれた環境が悪かったために人とのコミュニケーションが苦手になり、空想することが大好きな可愛いらしい女性主人公であるアメリ。そんな彼女がショボいいたずらを駆使しながらも周りを幸せな気分にするおとぎ話のようなストーリーの紹介を。

 フランスのモンマルトが舞台。両親の冷淡な性格や大きな勘違いのおかげで、学校に登校することもできなかったアメリ(オドレイ・トトゥ)。おかげで少女時代はひたすら孤独で、いつしか現実よりも自分が想像する空想の世界を好むようになり、そのまま大人になってしまった。たまに気晴らしですること言えば、近くのサン・マルタン運河で石を投げて水切りをすることぐらい。
 そんなある日のこと、ひょんなことをきっかけにアメリの運命を変えるようなことが自宅で起きる。それ以来アメリは、悩んでいたり、悲しんでいたり、いじめられている人々を人知れず喜ばすことに生きがいを感じるのだが・・・

 可愛らしい外見、ピュアな気持ちを持っているオドレイ・トトゥ演じるアメリを見ているだけでも俺なんかは胸がキュ~ンとなってしまうのだが、独特な映像表現、カメラワーク等のビジュアル面でも惹きつけられるし、時々放たれるギャグも、この監督らしいブラック・ユーモアが炸裂していて、かなり笑える。
 アメリが手を差し伸べる人といっても、自殺しそうになるほど困っている人を助けているわけではない。そのまま放っておいても今まで通り生活できる人ばかりであり、実は何の助けも要らない人ばかりに手を差し伸べている感すらある。しかもアメリの行っている事は決して自分に恩返しとして返ってこないことを彼女は知っている。でも、本作を観終えた後に幸せな気分になるのはなぜだろう。

 実は幸せって小さな喜びから得られるものであり、ごく日常的な出来事の中にも幸せを見つけることができるのだ。ちなみに本作はフランス本国では大ヒットしたが、日本でも大ヒットした。このような映画がヒットするということは、まだまだ日本という国には希望があるということだ。
 そうは言っても私利私欲にまみれた人間が日本にもたくさん存在する。すぐに恩返しを求める人間を多く見てきたが、そういうのを露骨に目の当たりにすると、本当に嘆かわしい。
 本当に困っている人を助けるのならば、恩返しを求めるのではなく、誰かが言っていたが恩送りでなければならない。
 自分の善意ある行動がなぜ報われないのかと悩んでいる人、金持ちになることが幸せだと思っている人、笑いと感動の両方を求めている人、何だかとっても素敵な気分になりたい人・・・等に今回はフランス映画のアメリをお勧め映画として挙げておこう

アメリ [DVD]
オドレイ・トトゥ,マチュー・カソヴィッツ,ドミニク・ピノン
パンド


 監督はジャン=ピエール・ジュネエイリアン4の監督でもあるが、独特の世界観のストーリー展開を見せてくれる監督。ロスト・チルドレンデリカテッセンミックマックがお勧めです。 


 

 


 
 
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