褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 インサイド・マン(2006) クライムサスペンス映画の傑作です

2014年10月23日 | 映画(あ行)
 いきなり偉そうなことを言って申し訳ないが、自分が賢いのか馬鹿なのかを知りたい人は今回紹介する映画インサイド・マンを観ればハッキリわかる。こいつはすげ~面白い映画だと思った人は自分に自信を持てば良いし、逆に全くつまらな~いと思った人に対するアドバイスとしては、決してショックを受けるな、以上
 上記に書いたことは少しだけ冗談が混ざっているが、本作は知的レベルの高い映画であり、それでいて適度なユーモアがあり、堅苦しさなんかは全く無いし、骨太のサスペンスが展開される傑作だ。ちなみに本作はよく見られる銀行強盗がメインの映画だが、だいたいそこで描かれている強盗連中はアホっぽく描かれていることが多い。しかし、本作の銀行強盗の主犯格の男は用意周到、自信満々、頭脳もどうやら水準よりは高く、そしてタイトル名が表わしているように狭い所が好き。これだけでも今までに無かったタイプの銀行強盗犯に思える。そして、この銀行強盗における本当の目的が明らかにされた時、観ている我々は大きな驚きだけでなく新鮮な感動を得ることになるのだ。

 とにかく銀行強盗の方法は今までの映画でも有りそうで無かったやり口でナルホドと思えるし、また銀行強盗の主犯格と刑事側の交渉人との心理戦ともいえる駆け引きは緊迫感があって楽しい。強盗刑事の争いだけでも楽しめそうなものだが、そんな中に割って入ってくるように、欲の面の皮が推定30センチの美人弁護士が登場。更に銀行強盗ぐらい軽い犯罪に思えるような極悪人が存在していたり、魅力的な登場人物たちがこの映画を更に面白くしている。単なるサスペンスだけでは飽き足らず、人種偏見、歴史、そして金欲的な人間に対する皮肉が込められていたりで、大人が楽しめる娯楽要素満載のクライムサスペンス映画だ。

 社会派監督として有名なスパイク・リー監督が放つ渾身の力作とはいかなるストーリーなのか!
 ニューヨークのマンハッタン信託銀行において、従業員や客で賑わっている真っ昼間にダルトン(クライヴ・オーウェン)をリーダーとする4人組による銀行強盗が起きてしまい、彼らはその場に居た従業員、客を人質にして立て篭もる。
 現場に急行したニューヨーク市警のキース(デンゼル・ワシントン)とビル(キウェテル・イジョフォー)は銀行の出口を固め、ダルトン(クライヴ・オーウェン)達を閉じ込めることに成功するのだが用意周到な彼らの手口の前には容易に突入できない状況になってしまう。キース(デンゼル・ワシントン)はダルトン(クライヴ・オーウェン)との交渉に臨むが、彼の要求することは無理難題なことばかり。膠着状態が続いている最中に、マンハッタン信託銀行の創始者であり会長であるアーサー(クリストファー・プラマー)は見ていて気の毒になるくらいに狼狽し、優秀な女弁護士マデリーン(ジョディ・フォスター)を呼び出して、彼女を事件現場に送り出すのだが・・・

 見終わった後に、1番悪そうに見えたクライヴ・オーウェン演じる銀行強盗が、なんだかとても男気があって、確たるプライドを持っていて、とても格好良く思えたのは俺だけだろうか?ドンデン返しの妙を感じ、人種のるつぼであるニューヨークが上手くストーリーに活かされている。
 そして出演者が非常に豪華すぎて、名優ウィレム・デフォーが完全に脇役に回っているという贅沢というか、勿体ない使い方。だいたい豪華キャスト映画というのは評判倒れになってしまうことが多いが、本作はウィレム・デフォー以外は充分に存在感を示した。
 そして、俺の耳には『テンヤ、テンヤ、テンヤ』と聞こえる個性的な音楽も非常に印象的だし、この映画について語り出せば良い事だらけ。まだまだ言い足りないことはたくさんあるのだが、大人が楽しめる映画インサイド・マンをお勧めとして挙げておこう
 ちなみに一度観て、まるでわからないと感じても、時間を開けて再見してみることをお勧めする。人間って時を経ると感性が鋭くなり、知識が増えていることに気付けるし、観るたびに新しいことを発見し、自分が成長していることを感じることができるはずだ。

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デンゼル・ワシントン,クライブ・オーウェン,ジョディ・フォスター,クリストファー・プラマー
ジェネオン・ユニバーサル


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 監督はアフリカ系アメリカ人のスパイク・リー監督。代表作となるマルコムXだが、偉大なる黒人指導者の伝記映画としてお勧めできる。他にパリよりもニューヨークの方が好きだと言う人にはエドワード・ノートン主演の25時がお勧め。他にいきなりショッキングなシーンで始まるセントアンナの奇跡は奇跡の連発に感動します。他にブルックリンを舞台にコミカルながらも激しい人種間を対立を描いたドゥ・ザ・ライト・シングもお勧め。

 豪華俳優陣たちの中に混じって、デンゼル・ワシントンの相棒役のキウェテル・イジョフォーですが、この人は最近ではそれでも夜は明ける(まだ僕は観てませんが)の主役等で大活躍。本当に芸達者な人でお勧め映画多数。スティーヴン・フリアーズ監督、オドレイ・トトゥ共演の堕天使のパスポートは社会派サスペンス映画の傑作。何とドラァグクイーンを演じたキンキーブーツ等がお勧め。

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