褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 仕立て屋の恋(1989) 今の日本を先取りしていました

2011年10月14日 | 映画(さ行)
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 ただ今の日本では草食系と言われる男子が増殖中。僕のイメージではフランス人はいつもチュ~ばかりしていると思っていたのだが、意外にも今の日本人の草食系男子と呼ばれる人達もビックリのフランス人が登場する映画を見てしまった。もう20年以上前の作品だが、今日本で公開されていれば、もっとヒットしていたに違いない

 だいたい映画の男性主人公と言えば、とってもハンサムで、背が高くて、勇気があって、ちょっと女好きと言うのが定番。ところが今回の映画の男性の主人公は見た目は悪く、人付き合いは超苦手。しかもたったそれだけの理由(僕にはその2つぐらいしか特に理由がわからなかった)で殺人犯の容疑者にされてしまう、とっても可哀想なオジサン。
 そして時々、風俗店に行くが、結局は店の女の子にほとんど触れることもしない。一体このおっさんは、結局何をしに風俗店に行っていたのかよくわからなかった

 さらに毎晩、自分の部屋の電気を点けずに向かいのアパートの女性を覗いている。ここまで来たら、とってもピュアなオジサンかと思っていたのに、ただの変態?だと思ってしまう。本当にピュアな人間と変態は見た目だけでは、なかなか判断できない。

 また、覗かれてしまった方の女性だが、覗かれていることに気付いた時はヤバイという素振りを見せるが、驚くことに結構な肉食系女子。もう翌日には覗いていたオジサンの部屋へ自ら出向き、悩ましげなポーズで出張サービスを迫る。ところが、このオジサンは驚くべき草食系を発揮して女性の出張サービスを断ってしまう
 しかし、そんなことでは諦めないこの女性は、その夜から窓際でエロいポーズで挑発するが、実はこの女性にはとっても愛しているイケメンの恋人がいる。もうここまで来たら複雑な男女関係が何が何だかよくわからない。

 ここまでの話なら結局は男女のエロ物語に終わってしまいそうだが、男性のひたむきな純愛に感動するチョッと意外性のあるストーリーが展開される。観ている間は、世の中こんな女ばっかりだったら良いのにと思っていたら・・・それでは仕立て屋の恋を紹介します

仕立て屋の恋 [DVD]
ジョルジュ・シムノン
アミューズ・ビデオ


 ある公園において、女性の惨殺死体が発見される。捜査を担当した刑事(アンドレ・ウィルムス)はいつも孤独で、どこか寂しげな雰囲気を醸し出している仕立て屋のイール(ミシェル・ブラン)を怪しいとにらむ。

 そんなイール(ブラン)の楽しみは、毎晩自分の部屋から向かいのアパートの部屋を覗くこと、最初は興味本位で覗いていたのだが、次第に相手の女性に恋をしてしまうようになる。その部屋にはアリス(サンドリーヌ・ボネール)という若い女性が居て、しかも彼女の部屋には婚約者のエミール(リュック・テュイリエ)が度々訪れていた。

 ある日の晩、アリス(ボネール)は向かいのアパートのイール(ブラン)が自分の部屋を覗いていることに気づくアリス(ボネール)は最初こそは戸惑ったものの、彼女は意外な行動に出て・・・イール(ブラン)氏の純愛の行方は映画を観てください



 覗きをテーマにした名作と言えばアルフレッド・ヒッチコック監督の裏窓が有名ですが、当たり前ですが作る人が変われば、全く受ける雰囲気が異なります。しかし、この草食系のオジサンは、最初こそは気持ち悪いと思いましたが、次第に同情する様になっていきます。こんな僕はやっぱり少し変な人
 しかし、時々火傷しそうな女性に引っかかりたい願望があったりしますが、屋根から突き落とされるのは勘弁して欲しいです

 ちなみに監督はフランスの俊英パトリス・ルコント髪結いの亭主橋の上の娘列車に乗った男など、スケールは小さいですがハリウッド映画に無い、フランス映画らしい人間の機微を描いた佳作を連発する映画監督です。

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