明るく楽しい日々を願って。

毎日の平凡な出来事を、日記のように綴ります。趣味の切手も時々アップします。
どうぞ宜しく・・・。

映画『コクリコ坂から』

2011年08月16日 | Weblog

今日も暑い日でした。

13日、旧盆の入りでお墓参りを済ませ、

今日、8月16日は送り盆でしたので、

仏様を無事にあの世にお送りしました。

 

そして、娘と映画『コクリコ坂から』を観にいきました。

一口で言うと、とても良かった。

もう一度観たいです。

     

ジブリの宮崎駿原作、宮崎悟郎監督の映画です。

     

あらすじは、ネットに沢山出ていますので、

省略して、私の感想を記します。

 

時代は東京オリンピックが開催される1年前の横浜、

その様子が細かく映像になっていますので、

とても懐かしく思いました。

…ホテル・ニューグランド、山下公園、桜木町駅(古い駅舎)、

 マリンタワー(改築前)、氷川丸。

みんな、懐かしい。

 

山猫シュウマイ軒、港銀行、の看板や名入りタオルには、

笑っちゃいました。

 

 けなげな16歳の少女、松崎海は、

お母さんがアメリカへ医者として行っている間に、

下宿屋コクリコ荘を切り盛りしています。

 

朝鮮戦争に巻き込まれて亡くなった船長だった父親が、

もしかして帰ってくるかも知れないと思って、

自宅のコクリコ荘の庭に、毎朝、国際信号旗の

UWの旗を揚げます。

        

この旗は、《航海の安全を祈る》という意味です。

コクリコ荘は、現在の神奈川近代文学館のあたりに

あったと想定されています。

道理で、どこか見た事のある海の景色でした。

 

コクリコはフランス語で雛罌粟のことです。

海ちゃんの家の庭にも雛罌粟の花が咲いています。

海ちゃんは、朝、一番にお父さんの写真の前に

コクリコの花を供えます。

ジブリの映画は、草花の描写も美しく描かれていて

大好きです。

 

与謝野晶子の『夏より秋へ』という詩集に、

  ああ皐月 仏蘭西の野は火の色す

  君もこくりこ われもこくりこ

という歌を思い出します。

 

若い人にとっては、

この映画は、松崎海と風間俊介の

淡い恋物語として映ることでしょう。

 

私にとっては、東京オリンピックの頃を

思い出し、懐かしさで一杯でした。

 

挿入歌も、『白い花の咲く頃』『上を向いて歩こう』

など、あの頃を思い出します。

 

娘は、ばんからな学生生活や、学生運動は

知りません。

私は、よ~く判ります。

 

帰りに、桜木町に向う動く歩道から、

UW旗が見えました。

     

帆船日本丸 の隣の「よこはま港博物館」に

掲げられている旗です。

《安全な航海を祈る》…。

この旗に見送られて帰途につきました。