明るく楽しい日々を願って。

毎日の平凡な出来事を、日記のように綴ります。趣味の切手も時々アップします。
どうぞ宜しく・・・。

源氏物語 竹河の巻

2008年11月13日 | Weblog
今日は、源氏物語の輪読会でした。
まだ『竹河』第四十四帖をやっています。

私の当たった処は、『竹河』の中でも
王朝のみやびを美しく描いている場面でした。

切手に、その場面が採用されています。



これは、平成元年10月6日に発行された国際文通週間の切手です。
国宝源氏物語絵巻の『竹河』が採用されています。

この場面は、玉鬘邸の姫君が庭の桜の木を賭けて、碁を打って
いるところです。特に姉君の大君(おおいきみ)が大変美しい
人で、この場面を垣間見た蔵人少将(くろうどのしょうしょう)
が、一目で大君を好きになるという場面です。

復元図もアップします。



この復元図は富澤千砂子氏の描くところのものです。

切手とほぼ同じ場面ですが、復元図によりますと、原文にある
大君の桜の重ねや中の君の紅梅重ねがよくわかります。

左側の碁盤と衣装しか見えない二人がお姫様で、その他はお付
の女房たちです。お姫様は顔をめったに人に見せません。

宮内庁三の丸尚蔵館の「竹河」の屏風絵もアップします。



左下の男性が蔵人少将です。

結局、この恋は成就しません。蔵人の少将は、あの光源氏の孫
ですが、なんと、ぐずぐずといつまでも未練たらしくしています。
源氏の孫に似つかわしくありませんね。

桜を賭けて碁を打つ様子、また、歌合戦を繰り広げる場面は、
のどやかで贅沢な限りを尽くしています。 
父親の太政大臣・鬚黒を亡くしていますが、玉鬘の一家は幸せ
の中にいます。結局、大君は冷泉院に嫁ぎます。

暫く、世の憂さを忘れて源氏物語を読みました。