巣立ち

慌ただしい一日が終わる頃、昼間、ケイタイに訪問・・と入っていたボラさんがみえる。
まだ、20代。
ふっとした出会いで、毎週末、福祉亭に通ってみえた。
性格も、もの言いも、若者らしくもあり、落ち着いた風情でも。
出会った時から、いずれ訪れる別れを、どこか、微かに、いつも・・思いながらいた。

次のステップの見通しがたったという報告。
いつ？と問う。
来年2月と。
そうか、まだ、少しだけ時間があると、小さな安堵。

これまでも、何人も、お若いみなさんが、福祉亭を支えてくださった。
ありがたかった。
周囲の心を明るくして頂いた。
この国を、もう少し、期待してみよう・・という気持ちにさせてもらった。
ある時は、わが家の子どもたちの先頭のように、
ある時は、一番末の我が子のように、期待が膨らんだ。

いつも、心からその巣立ちを応援し、エールを送ってきた。
今度も、もちろん！！
よかったね～～！！と。

福祉亭には、福祉亭としての歩みがある。
様々な出会いと別れ。
それは、いたしかたない。
今あるみなさんと共に、前に進める。
目の前には、あなどれない地域課題が広がる。
それでいて、なんとか福祉亭のお役にたちたいと、支えてくださるみなさんがいる。
そのみなさんのお気持ちに、やっぱり応えたい。