福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

旅立ちのお知らせ

2017-10-07 07:19:05 | 日記
大変お世話になり、お身体が弱られてからは、お弁当を配達させて頂いていた。
お茶の先生。
お若い時には、大きな流派の宗匠の前で、お点前をなさったと、伺っている。
大学生のボラさんがみえると袱紗捌きを指導され、茶道の入り口に立たせてくださっていた。
福祉亭の活動を大変高く評価され、ここがあるから・・と、折々訪れておられ、柔らかい空気をもたらして頂いた。
とある宗教団体にも所属されておられた。
何故所属したか・・を、折々語られ、信念の強さを感じさせらることも。
人生の出会いは、そのものが、それぞれのかたの宝。
自分を信じて、前に進む。
どのかたも。
ワタシですら。

80代、90代までご長命のかたにお目にかかると、ご健康に恵まれてのことではあるけれど、ご経験の深さ、心の強さを感じる。
生きて来られた時間の長さは、そのかたを磨き、深い輝きを発せさせておられる。
そうそう泰然自若・・という言葉のように。
私たちを圧倒される。
弱よわしくなられたお身体とは、べつの何かを感じさせ、良き導きをくださる。

お茶の先生も。
ワタシの未熟さを、いつもお笑いになりながら、ほめてくださる。
最後におめにかかった時が、病であと2週間ほど・・とドクターの診断を得た時・・と知る。
8月末。
お知らせもないまま、暑い8月9月が過ぎて行き、ジツは、時折他のかたからご消息を尋ねられても、全くお話するものをもちあわせなかった。
それが、偶然、夕方商店街の向こうから歩いてみえるご家族と出会うことに。
旅立ちのお知らせを頂く。
昨夜・・と。
中秋の名月の晩。
驚きに、どなたにも伝えられないまま、一日を過ごす。
名月を偶々あおいだのは、お知らせだったのか・・と。
静かに逝かれました。




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