お困りごと

先日骨折されたお向かいさんは、火曜日は、デイサービスに。
ちょうど、階段で、送迎のスタッフに出会う。
デイのスタッフ一人、介護ステーション２人。
丁寧な応対。やさしい声かけ。
デイの車が出発すると
「８時２５分で、８時５０分ですね」と、会話しているのが耳に入る。
お迎えにかかる時間の確認のよう。
家族も、近隣も対応できないことは多く、仕事として対応して頂けるかたにお願いするよりいたしかたがない。
仕事は、料金が発生するけれど、近隣は、お礼の心配をしないといけない。
たぶん、お礼のほうが、ともすれば、高額になりがちで、お礼をどうしようかの心遣いもなかなか負担にもなる。

この負担感の軽減には、できるだけ大勢のかたに関わって頂くしかない。
フォーマルサービスで可能な部分は、そちらに。
残りの部分は、インフォーマルサービスで、補い合う。

火曜日のラウンジの会話も、
「お金はないけれど、みなさんから大事にして頂いて、いろいろ頂いたりするから、それでいいわ・・」
お金の魔力から早めに抜け出したかたが言う。
他のかたの悩みを聞く言葉づかいも、優しい。

とにかく、生きていくことは大変。
お困りごとをかかえる家庭は、追い討ちをかけるように、お困りごとが発生する。
でも、口に出して頂ければ、なんとか、みなで、知恵を出しあう。
誰にもグチも言わない、相談もしない・・では、お困りごとを長引かせる。
話題にしてくだされば、お困りごとが、ちょっと、笑いの種になったりして、気持ちも幾分軽くなり、お困りごとに立ち向かう気力が生まれる・・・でしょう、たぶん。

福祉亭のめざす街づくりは、こんな感じだったかな・・・。