昨年から気になっている関係式がある。竹内薫氏の『次元の秘密』という本で見つけたのだが、宇宙の根源がひもだとすれば、宇宙における半径rは、r⇔1/rの関係が成り立つというのだ。
いきなりピンとこないかもしれないが、左辺のrが大きくなると、普通ならば右辺はそれだけ小さくなる。例えば、2=1/2なんてことになったら、頭がひっくり返ってしまう。公認会計士の頭はヒューズが跳んでしまうだろう。われわれは、極めて当然のごとく、2≠1/2の世界に安住している。
しかし、このr⇔1/rが成り立つ世界では、大きいものと小さいものを交換しても、宇宙は変わらないことになる。竹内氏は、これを「孫悟空対称性」と呼ぶ。いたずらな孫悟空がお釈迦さまの裏をかいて宇宙の果てまで行ってみせても、実は、お釈迦さまの掌から出ていなかっという、あの有名なエピソードから取ったもの。小生ならば、さしずめ「ライプニッツ対称性」、いや、作品の論旨からは「ライプニッツ非対称性」と呼ぶほうがふさわしい。
実数の世界では、こうした関係性はあり得ない。ひも理論が適用される量子の世界では、虚数が入り込んでくるから、こうした現象が起きるのかとも、小生は感想を持つ。
この関係性を人間が感じ得る普通の世界、われわれにとって当たり前の世界にも仮説的に適用し、少し攪乱を起こしながら、考えてみようというのが作品の献立に入っている。几帳面にバランスシートを意識しながら金銭勘定をしている人間の脳みそが爆発しようが、風雅の物語では痛くも痒くもない。*参照→量子貨幣論
いきなりピンとこないかもしれないが、左辺のrが大きくなると、普通ならば右辺はそれだけ小さくなる。例えば、2=1/2なんてことになったら、頭がひっくり返ってしまう。公認会計士の頭はヒューズが跳んでしまうだろう。われわれは、極めて当然のごとく、2≠1/2の世界に安住している。
しかし、このr⇔1/rが成り立つ世界では、大きいものと小さいものを交換しても、宇宙は変わらないことになる。竹内氏は、これを「孫悟空対称性」と呼ぶ。いたずらな孫悟空がお釈迦さまの裏をかいて宇宙の果てまで行ってみせても、実は、お釈迦さまの掌から出ていなかっという、あの有名なエピソードから取ったもの。小生ならば、さしずめ「ライプニッツ対称性」、いや、作品の論旨からは「ライプニッツ非対称性」と呼ぶほうがふさわしい。
実数の世界では、こうした関係性はあり得ない。ひも理論が適用される量子の世界では、虚数が入り込んでくるから、こうした現象が起きるのかとも、小生は感想を持つ。
この関係性を人間が感じ得る普通の世界、われわれにとって当たり前の世界にも仮説的に適用し、少し攪乱を起こしながら、考えてみようというのが作品の献立に入っている。几帳面にバランスシートを意識しながら金銭勘定をしている人間の脳みそが爆発しようが、風雅の物語では痛くも痒くもない。*参照→量子貨幣論