先週、岩手の盛岡市、山形の寒河江、山形市、大石田、宮城の秋保温泉と「巡業取材」した。
この中で、左沢(あてらざわ)、寒河江(さがえ)、愛子(あやし)、秋保(あきう)という地名が読めなくて少々困る場面もあった。例えば、仙台でそのまま新幹線から仙山線に乗り換えたので電車のなかで車掌から切符を買う必要が生じた。車掌を呼びとめて「さがえ」と言うかわりに、鞄から急いで取り出したインターネットでアウトプットした路線図を指示し、「ここまで」とかろうじて言って購入する。そのときに車掌さんが「さがえですね」と言ったように聞こえたが、小生「ええ、そうそう」といい加減に返事をする。また例えば、秋保温泉へ行くのに、仙山線の快速で山寺を過ぎてどの駅で下車したらいいのか分からず、停車した作並駅のプラットフォームで、湯治客らしい三人連れのお婆さんをつかまえて「あきほ(秋保)温泉に行くには、この駅でおりたらいいのかい。それとも、次に止まるあいこ(愛子)かい?」と訊ねる始末。小生の場合、こうした笑いだねはいくつになってもふり撒かずにおられないようだ。
ただ、大石田では、鉄骨の向こうに美しい山形の山々を眺め、駅の蕎麦屋でおいしい十割そば「げそ天板そば」(1000円)をいただいた。ちなみに、十割は「じゅうわり」と読むそうだ。これも「とかち」とトンチンカンに読んでいた。また、駅の看板に、この地がロマン的豪雪地帯と知る。今冬はとりわけ豪雪だったらしく、訪ねた鉄骨工場の廂(ひさし)は雪の重さで折れ曲ってしまったそうだ。さらに、道路をへだてて向かいの建物は完全に破壊されていた。
そして、いかにもアイデアなく描いたらしい、さびしい駅の看板に、あらためて芭蕉の足跡も感じた。
また、ここの電車の車窓には、日よけ(あるいは雪景色の反射光よけか)のカーテンがあることも発見した。これは今回の旅でもなかなかの大発見であった。これを話のたねに、地名が読めずに恥をかいたことの帳消しとしよう。小生はもちろんカーテンのすきまから外の景色が楽しめる座席を選んで腰かけた。
この中で、左沢(あてらざわ)、寒河江(さがえ)、愛子(あやし)、秋保(あきう)という地名が読めなくて少々困る場面もあった。例えば、仙台でそのまま新幹線から仙山線に乗り換えたので電車のなかで車掌から切符を買う必要が生じた。車掌を呼びとめて「さがえ」と言うかわりに、鞄から急いで取り出したインターネットでアウトプットした路線図を指示し、「ここまで」とかろうじて言って購入する。そのときに車掌さんが「さがえですね」と言ったように聞こえたが、小生「ええ、そうそう」といい加減に返事をする。また例えば、秋保温泉へ行くのに、仙山線の快速で山寺を過ぎてどの駅で下車したらいいのか分からず、停車した作並駅のプラットフォームで、湯治客らしい三人連れのお婆さんをつかまえて「あきほ(秋保)温泉に行くには、この駅でおりたらいいのかい。それとも、次に止まるあいこ(愛子)かい?」と訊ねる始末。小生の場合、こうした笑いだねはいくつになってもふり撒かずにおられないようだ。
ただ、大石田では、鉄骨の向こうに美しい山形の山々を眺め、駅の蕎麦屋でおいしい十割そば「げそ天板そば」(1000円)をいただいた。ちなみに、十割は「じゅうわり」と読むそうだ。これも「とかち」とトンチンカンに読んでいた。また、駅の看板に、この地がロマン的豪雪地帯と知る。今冬はとりわけ豪雪だったらしく、訪ねた鉄骨工場の廂(ひさし)は雪の重さで折れ曲ってしまったそうだ。さらに、道路をへだてて向かいの建物は完全に破壊されていた。
そして、いかにもアイデアなく描いたらしい、さびしい駅の看板に、あらためて芭蕉の足跡も感じた。
また、ここの電車の車窓には、日よけ(あるいは雪景色の反射光よけか)のカーテンがあることも発見した。これは今回の旅でもなかなかの大発見であった。これを話のたねに、地名が読めずに恥をかいたことの帳消しとしよう。小生はもちろんカーテンのすきまから外の景色が楽しめる座席を選んで腰かけた。