Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu

科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

今日の成果、畝三つ

2006年04月30日 17時24分21秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 二三日前の天気予報では今日の日曜は、天気が芳しくないはずであったが、まずまずのよろしい天気。朝、早く起きだしたので、道路がすいているうちにさっと江ノ島へでもドライブに行こうかと思ったが、あることが頭に浮かんでぐずぐずしているうちに行くタイミングを逸した。庭の畑を耕す用事が引っかかっていたのだ。
 結局、スパゲティーとビールの昼飯を食べ、テレビで、のど自慢、新婚さんいらっしゃい、時代屋の女房というドラマを途中まで居眠り半分に見てから、ようやく腰を上げた。物置から鍬(くわ)を取り出して、雑草だらけの畠に立った。ちっぽけな畑に畝(うね)を三つこしらえるだけで、まずもって大した苦行である。2時間近くやって、へとへとになった。おそらく、プロのお百姓さんは失笑するに違いない出来損ないの畝。たまにやるから余計シンドイし、要領も悪いのだろう。これを水戸の黄門さまは、嫁にやらせたのだから、やはり、イビリだな。しかし、運動不足は一気に解消、すこしは爽快な気分になったのも事実。江ノ島へドライブして、こうした気分になれたか、それは分からない。

 畝三つこしらえました春の畠  頓休
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庭の春紅葉。ちょうど、このブログは2年目に入りました。

2006年04月30日 12時31分03秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 春紅葉(はるもみじ)という言葉があることさえ知らなかった。
 この紅葉、秋はどんな色だったか思い出せない。

 休みの日に季節忘れて春紅葉  頓休
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名も分からない花、多分、エビネ

2006年04月29日 17時52分31秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 キエビネのそばに、写真の花も咲いていた。これもエビネの一種であろうか。
 エビネ(海老根・蝦根)というのは、日本の野生ランのエビネ属(Calanthe)に含まれるものの総称であり、特にその中の一種であるC. discolorの和名。
 エビネ属は、東アジアから東南アジアを中心に約150種があり、その中には熱帯地方を原産地とするものを中心として洋ランとして栽培されるものもあるが、それらはカランセあるいはカランテの名で流通している。それに対して、日本産の種を中心として温帯地方原産の種群はエビネランと呼ばれ、よく栽培されている。

 庭暗し未踏の先にエビネ咲く  頓休
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庭のキエビネ

2006年04月29日 17時45分33秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 庭の暗いところに、黄色い奇麗な花が咲いていた。
 「春の花」で検索すると、どうもラン科のエビネ、それもキエビネ(黄海老根・黄蝦根)と思われる。

 キエビネに御伽噺(とぎばなし)聞く暗がり哉  頓休
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池の鯉さんたち(小石川後楽園)

2006年04月29日 17時42分54秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 池の鯉は、人影を見ると、寄ってきて、パクパクと口を開けて、餌(えさ)を要求する。しかし、水の中から、餌もやらない小生は、どんな風にゆらゆらと見えているのだろう。なんだか自信のない貧相な眼鏡の男が彼らを窺(うかが)っていると映っているのだろうか。

 鯉の目に揺らめく像は春男児  頓休
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後楽園の鴨さん(小石川後楽園)

2006年04月29日 10時44分42秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 鴨もいろいろ種類があるらしいが、これは、いわゆる月並みのマガモのオスかな。暢気に湖畔をあちこち泳いで屈託がない風だ。
 ふと、鴨は、太葱(ふとねぎ)を添えて、かも南蛮で食べると旨い、と思った。
 鴨さん、こういう獰猛な夢をむさぼる人間が多いから、お気をつけてね!

 鴨を見て太葱添える春の夢  頓休

 鴨は冬の季語らしいが、まあ、いいか。「鴨が葱を背負(しょ)って来る」とは、鴨鍋にするのに好都合とばかり、鴨が自ら葱を背負って来ることから、おあつらえ向きの慣用語とか。なお、春の季語には、「戻る鴨」もあれば、「残る鴨」もある。さらに「通し鴨」「夏鴨」まで。鴨も、やはり年中だ。
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円月橋(小石川後楽園)

2006年04月29日 10時43分30秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 朱舜水先生が設計した中国趣味の橋。
 水面に映る橋の形を合体して半月と半月で満月のように見る。この少々理屈っぽい風雅が、中国流なのかもしれない。

 風雅かな半々一つ円の春  頓休
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神田上水跡(小石川後楽園)

2006年04月29日 10時38分43秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 芭蕉が、小石川で神田上水の修復工事に携わったとは、最近も何度か取り上げた話。しかし、こんなところで、その面影をたどることになるとは思わなかった。作品では、水路工事は自然破壊だから芭蕉には似合わないと書いたが、写真の風景は、今のわれわれにとって立派すぎる「小川のある懐かしい自然」だ。人間が手を加えたら、即、自然破壊だと騒ぐのは、間違いかもしれない。第一、人間活動もどう背伸びしたところで自然界の椿事でしかない。

 芭蕉も汗水流した小石川  頓休
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田端、黄門さまが嫁を働かせた畑(小石川後楽園)

2006年04月29日 10時32分11秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 水戸の黄門さまは、嫁いびりの舅(しゅうと)さまだったのかもしれない。庭に田圃をこしらえて、お姫さまに野良仕事を強いて、百姓の苦労を分かれと教訓を垂れるというのも、いささかムリがある。そういえば、テレビの黄門さまも、かなり、わざとらしく高笑う、わざとらしい人格なり。

 嫁いびり黄門さまが野良の春  頓休

COMMENT:水戸光圀には、徳川綱吉の生類憐れみの令に関連して、興味深い逸話がある。生類憐れみを出した綱吉への面当てに、犬狩を強行、捕らえた犬の皮二十枚を箱に収め、綱吉の側用人を務める柳沢吉保の元へ送って寄越したというのだ。剛毅というか、なかなか、怒りっぽくて負けん気な水戸気質を代表する男だった。
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石灯籠の中の読書人(小石川後楽園)

2006年04月29日 10時25分46秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 前のブログにも撮れていた灯籠を向こう側から歩いてきたとき、石灯籠の中に背筋をピンと伸ばした人影がすっぽり収まって見えた。近づいてみると、読書というよりは、ビジネスの書類に目を通していた。風雅も少し遠のく。サラリーマンは大変だ。されど、喫茶店で300円出してタバコの煙に咽(むせ)びながらまずいコーヒーを啜(すす)るよりは、こうした気持ちのよい場所で、仕事をする方が遥(はる)かにいい。やはり、風雅度の採点帖に合格印を捺(お)しておこう。

 石灯籠なかで仕事か春の庭  頓休
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