24日、東武鉄道と新東京タワーの両社が進める墨田区押上・業平橋地区の開発プロジェクト「Rising East Project」の核となる新東京タワーの概要が明らかにされた。
高さは地上610メートル。タワーの形状は、三角形の足元から頂上部に向かって円形へと変化させるもの。地上350メートルと450メートルに展望台を設置する。
構造は、中心にRC造のチューブ(心柱)をはしらせ、それを鉄骨の編籠構造(塔体)で囲むハイブリッド構造。心柱と塔体の間に、ダンパーを入れ、制振構造とする。これは、五重塔のアイデアからとったと説明した。しかし、五重塔の特徴は、心柱と塔体の関係だけに集約されるものではない。第一、あの5層の軒が大きく張り出してバランスをとっているところが欠けている。まあ、耐風性を考えれば論外なのだろうが。デザイン的には、むしろ塔の上にある九輪に似ているといった感想がある。
作品(第3巻)には、五重塔はなぜ地震に強いか、こんな注記を付した――ホウリュウ寺に限らず、五重塔がなぜ地震に強いか、西欧から近代建築の知識が入っていた二十、二十一世紀のニッポン人にも不思議だったようである。様々な研究者によって様々な説が考えられた。――①相輪(露盤、九輪その他)が揺れることで搭全体の揺れエネルギーを吸収する「相輪振り子説」。塔身に対する九輪の重量比は約2%、最大層間変形角を30~40%低下させるとされる②揺れた層の木組みに心柱が当たり大きく変形することを防ぐ「心柱かんぬき説」、③心柱が揺れることで搭全体の揺れエネルギーを吸収する「心柱振り子説」、④深く張り出した軒がヤジロベエのようにバランスをとる「ヤジロベエ説」、⑤多数の仕口部でのめり込みや摩擦により揺れエネルギーを吸収する「仕口(接合部)多数説」、⑥太く短い柱は傾いても元に戻ろうとする力が大きい「柱の復元力説」。
高さは地上610メートル。タワーの形状は、三角形の足元から頂上部に向かって円形へと変化させるもの。地上350メートルと450メートルに展望台を設置する。
構造は、中心にRC造のチューブ(心柱)をはしらせ、それを鉄骨の編籠構造(塔体)で囲むハイブリッド構造。心柱と塔体の間に、ダンパーを入れ、制振構造とする。これは、五重塔のアイデアからとったと説明した。しかし、五重塔の特徴は、心柱と塔体の関係だけに集約されるものではない。第一、あの5層の軒が大きく張り出してバランスをとっているところが欠けている。まあ、耐風性を考えれば論外なのだろうが。デザイン的には、むしろ塔の上にある九輪に似ているといった感想がある。
作品(第3巻)には、五重塔はなぜ地震に強いか、こんな注記を付した――ホウリュウ寺に限らず、五重塔がなぜ地震に強いか、西欧から近代建築の知識が入っていた二十、二十一世紀のニッポン人にも不思議だったようである。様々な研究者によって様々な説が考えられた。――①相輪(露盤、九輪その他)が揺れることで搭全体の揺れエネルギーを吸収する「相輪振り子説」。塔身に対する九輪の重量比は約2%、最大層間変形角を30~40%低下させるとされる②揺れた層の木組みに心柱が当たり大きく変形することを防ぐ「心柱かんぬき説」、③心柱が揺れることで搭全体の揺れエネルギーを吸収する「心柱振り子説」、④深く張り出した軒がヤジロベエのようにバランスをとる「ヤジロベエ説」、⑤多数の仕口部でのめり込みや摩擦により揺れエネルギーを吸収する「仕口(接合部)多数説」、⑥太く短い柱は傾いても元に戻ろうとする力が大きい「柱の復元力説」。