昼食にラーメンを作って食べながら再放送のテレビドラマをつい長々と観た。日本のテレビドラマ、今どきの「相棒」や「ドクターX」も結構熱心に視聴しているが、特に少し古いのを観るのもそう嫌いでない。まして好きな俳優が出ていれば、じっと見入ってしまう。賀来千香子(1961-)さんは、その小生が好きな女優の一人。今日、観た「駅に佇む人」(夏樹静子原作、2002)は、駅で出会った不倫カップルが相手を守るために殺人の濡れ衣を互いに進んで着るという、日本の2時間サスペンスドラマによくある一見どうでもいい展開なのだが、賀来さんが演じた女性に果敢で捨て身の潔白証明の行動をさせた夏樹さんの原作が巧みなのか、それを演じた賀来さんの必死で健気(けなげ)な演技が良かったのか、映画も含めて過去に観てきた恋愛犯罪ドラマでも一番に上げたくなるほどの心にしみる、つまり、ほんの一縷(いちる)でも男女の愛をもう一度信じてみたくなる秀作だった。その後、東日本大震災に見舞われることになる女川や石巻のかつての姿が映像に残っているのも貴重だし、感慨深い。
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