Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu

科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

東京都知事選の選挙ポスターを見て

2012年11月29日 20時28分30秒 | Journal


 今回の東京都知事選は、弁護士、作家、政治家の戦いとなった。顔だけならば、「尖閣に上陸した男」かもしれないが、これはないだろう。あとの3方で、小生が関心を持つのは宇都宮健児氏である。サラ金問題で活躍してきた弁護士さんだ。多分、最初のころは、弁護士とはいえ誰も闇金融を手がけたくはなかっただろう。彼はその点で先駆者だった。開拓入植一家という貧しい家庭に育って、貧しさというものを知っているからできたことなのだろう。東京という街にも日の当たらない貧しさが多産されている。その意味で、都知事には宇都宮氏が最適任だ。
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銀杏、未来の党、E=mc2のイデオロギー的な関係

2012年11月27日 20時57分57秒 | Journal


 会社のそばの坂本町公園で黄金色になった銀杏(イチョウ)を撮った。今日は、滋賀県の嘉田由紀子知事を中心に卒原発を掲げる「日本未来の党」が結党され、さっそく小沢一郎氏は「国民の生活が第一」を解党のうえ、合流するという素早い、まるで用意していたような決断を下した。銀杏を木材と考えると、Wikipediaには「イチョウは油分を含み水はけがよく、材料も均一で加工性に優れ、歪みが出にくい特質を持つ。カウンターの天板・構造材・造作材・建具・家具・水廻りなど広範に利用されており、碁盤や将棋盤にも適材とされるほか、特にイチョウ材のまな板は高級とされている」とある。つまり、木材のイチョウはなかなか融通無碍で、目下のような小政党が乱立する政治状況でもうまく求心力を発揮しそうな材料なのである。特に碁や将棋の盤、俎板というのは政治向きだ。したがって、銀杏=未来の党は関係づけられる。次に、未来の党は卒原発だから、核反応、つまりはアインシュタインの相対性理論の副産物であるE=mc2に関係してくる。
 自民党の安倍晋三総裁は、嘉田氏の動きを、原発のみをシングル・イシューで取り扱い、外交や経済問題には無策だと批判した。しかし、それは安倍氏がものごとの表面をみて本質を見誤っているからであり、原発は外交姿勢や経済発展に関連する観点であり、原発推進派は外交や経済についてある共通した認識を持たざるを得ないこと、逆に、反原発派もしかりで、外交問題や経済問題に違った傾向の共有施策を持つであろうことを、まったく見抜いていない。E=mc2はエネルギーと質量の間で起こる光速の2乗を介した物理上の交換式だが、光速の累乗は無限大に近い係数になることから小さな質量から巨大なエネルギーを放出することが可能となる。したがって原爆のように武器化されることもあれば、原発のように経済利用されることもある。人間の感覚世界からは外れた物理式から発したイデオロギーであり、人間の欲望をある方向へ無限大に開放する力を持っている。つまり、卒原発とは、その無限大になろうとする欲望の社会から転換をはかろうとする社会の動き=イデオロギーと考えることができる。それは、とりもなおさず外交問題や経済問題についても敷衍されるべきものの考え方となってくる。
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渋谷に、みんなの党の渡辺代表の街頭演説を見る

2012年11月24日 21時13分00秒 | Journal


 渋谷へいくと駅前がやかましい。街頭演説に、みんなの党の渡辺喜美代表の姿があった。衆議院選挙前とあってさすがに迫力のある声で、合流話もある日本維新の会・橋下代表代行の姿勢を批判するようなことを言っていた。選挙になると、当事者や周囲は独特の雰囲気になると取材先で聞いたことがある。アドレナリンがたくさん分泌され興奮状態になるのだろう。本当に命がけになるのかもしれない。それが本人にとっても社会や国にとっても良いことなのかは、別だ。田中真紀子議員に「暴走老人」と揶揄されてかえって悦に入っている維新の会の石原慎太郎代表は、中国という国を「支那」と呼び捨てることに特異な快感を覚えているようだ。戦前に、横浜に暮らした少女時代の母親が中国人を見かけると「シナポコペン」と意味不明なことを言ってはやし立てたことを話していた。残念ながら、御年八十の石原氏は戦前の子供世界と同じレベルの反中国感情を維持している。そうした幼稚なマインドの人物が代表となっている党にだけは大切な国の政権をとらしてはならない。ところで、「みんなの党」が英語では「Your Party」となることは知らなかった。My Partyがはやる日本社会にあってはユニークな党なのかもしれない。皆さん、維新の会に票を捨てるぐらいならば、Your Partyに一票を投じましょう。
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ケヤキある公園と銀杏とホームレス氏

2012年11月24日 09時43分29秒 | Journal


 急に冬っぽくなってきた。会社がある茅場町の坂本町公園で、昼食後、缶入りのお汁粉を飲む。自販機で100円と安く手に入るが、小豆があまり入っていないので、口をあけて仰向きに小豆が落ちてくるまで待っていた。すると秋の空に薄く紅葉したケヤキの葉が美しい。この公園に常駐するホームレス氏はただ今、一人だけである。以前は、数名のお仲間さんを数えたが、ホームレスの世界でも世知辛い淘汰が始まっているのかもしれない。ここのホームレス氏は、最近、就活の学生が持つようなビジネス鞄を手に入れたようで、ただし肩からぶら下げるバンドは黄色のものに代替してあるが、その新しそうな鞄をいつも大切そうに身につけている。これから師走へと寒い季節を迎える。ホームレス氏のこころにたっぷりと懐温かいボーナスをくれる就職先が見つかるといい。
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秋の勲章伝達式と枝野大臣のこれから

2012年11月15日 20時57分28秒 | Journal



 昨日、野田首相が予算委員会で安倍総裁に対して勇ましく解散を宣言し、めでたく民主党政権も露と消えていくように思われるが、その内閣の経済産業大臣である枝野幸男君を東京プリンスホテルで開催された秋の勲章伝達式で見ることになった。相変わらず張り切って元気いっぱいである。今の国務大臣としての境遇を心ゆくまで堪能しているのかもしれない。彼がこれからも省庁の官僚を引きつれて先頭をきって歩く機会が訪れるかどうか、そう期待してあげたいところもある。
 ところで、伝達式では、多くの受章者へ勲章を手渡すのに経産省の幹部がたくさんお出ましになった。ついこのあいだまで鉄鋼課長として小生が取材していた方も幹部に昇格したのか駆り出されていた。8班ほどに分かれての写真撮影に手間取って、受章者たちは晴れのモーニングや紋付姿に勲章をぶらさげながら整列して長く待たされたうえ、国が提供した弁当をゆっくり食べる時間もなくなっていたのは、いささかかわいそうであった。
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むずむず症候群と隅田川散策

2012年11月01日 21時01分25秒 | Journal


 小生、最近は、めまい、腰痛と病み、健康診断で内臓欠陥が再浮上したりと、身体に異常が多いが、むずむず脚症候群(むずむずあししょうこうぐん、英: restless legs syndrome、RLS)は子供時代からだと思う。自分の場合、脚ではなく、決って左ひじの辺りがむずむずとくる。小学生のころはじっとしていなければならない床屋が大の苦手だった。それからサラリーマンになっての毎日の電車通勤で、狭いシートに座って両脇からぎゅうぎゅうと圧迫されながら片道1時間我慢するのも、発狂寸前と思えるほど苦痛だった。今は狭い会社の席に小さくなって座っていることが、時として大変つらい。今日は特にそういう日に当たり、午後、会社のある茅場町から隅田川のテラスまで往復1時間歩いてむずむず症の軽減をはかった。お蔭で少し改善したが、本を読むとか、パソコンで文章を書くとかはこれ以上できそうもない。「むずむず」とはどういう感じのものなのか、なぜじっとしていられないのか、容易に説明できない苦しみだけに、仮病だとか、気の病だとか、これはなかなか認知され難い病気である。訴えたところで、うちの奥さんでさえ「子供じゃあるまいし」と、最初はあまり相手にしてくれなかった。奥さんによれば「中国では、こんなハイセンスな病気はまだない」ということで、これには小生も仕方なく笑った。いずれにしても「むずむず病」と言うわが国の呼称では、インターナショナルな同情を得られないのも真実だ
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