会社のそばの坂本町公園で黄金色になった銀杏(イチョウ)を撮った。今日は、滋賀県の嘉田由紀子知事を中心に卒原発を掲げる「日本未来の党」が結党され、さっそく小沢一郎氏は「国民の生活が第一」を解党のうえ、合流するという素早い、まるで用意していたような決断を下した。銀杏を木材と考えると、Wikipediaには「イチョウは油分を含み水はけがよく、材料も均一で加工性に優れ、歪みが出にくい特質を持つ。カウンターの天板・構造材・造作材・建具・家具・水廻りなど広範に利用されており、碁盤や将棋盤にも適材とされるほか、特にイチョウ材のまな板は高級とされている」とある。つまり、木材のイチョウはなかなか融通無碍で、目下のような小政党が乱立する政治状況でもうまく求心力を発揮しそうな材料なのである。特に碁や将棋の盤、俎板というのは政治向きだ。したがって、銀杏=未来の党は関係づけられる。次に、未来の党は卒原発だから、核反応、つまりはアインシュタインの相対性理論の副産物であるE=mc2に関係してくる。
自民党の安倍晋三総裁は、嘉田氏の動きを、原発のみをシングル・イシューで取り扱い、外交や経済問題には無策だと批判した。しかし、それは安倍氏がものごとの表面をみて本質を見誤っているからであり、原発は外交姿勢や経済発展に関連する観点であり、原発推進派は外交や経済についてある共通した認識を持たざるを得ないこと、逆に、反原発派もしかりで、外交問題や経済問題に違った傾向の共有施策を持つであろうことを、まったく見抜いていない。E=mc2はエネルギーと質量の間で起こる光速の2乗を介した物理上の交換式だが、光速の累乗は無限大に近い係数になることから小さな質量から巨大なエネルギーを放出することが可能となる。したがって原爆のように武器化されることもあれば、原発のように経済利用されることもある。人間の感覚世界からは外れた物理式から発したイデオロギーであり、人間の欲望をある方向へ無限大に開放する力を持っている。つまり、卒原発とは、その無限大になろうとする欲望の社会から転換をはかろうとする社会の動き=イデオロギーと考えることができる。それは、とりもなおさず外交問題や経済問題についても敷衍されるべきものの考え方となってくる。