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Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu
科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。
豊作のレモン
2023年11月22日 14時47分39秒
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「ハイク缶」 with Photo
暑い夏であったことがレモンの木にとって幸せだったのか、庭のレモンが豊作である。昨年は1個のみ、それもいつの間にかなくなってしまったが、今年は木陰に数えてもざっと30個ぐらいは枝枝に分散したのがたわわに実(みの)っている。
秋深く涼んでみせるレモン哉 頓休
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カマキリと丸葉
2023年11月19日 10時03分34秒
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「ハイク缶」 with Photo
日曜日の今朝、新聞を取りに庭に出ると、マルバノキの丸葉にカマキリが留(と)まっているのを見つけた。それだけのことである。今日は、小春日和。風もない快晴で、カマキリも日向(ひなた)ぼっこの休日の秋眠にうってつけだ。
日向来てカマキリも秋の休日哉 頓休
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江の島詣で
2020年01月15日 10時55分18秒
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「ハイク缶」 with Photo
天気もよかった3連休の最終日、一昨日の昼頃、急に思い立って、江の島へ向かった。近場のバーミヤンで昼食、大和までは246号、その先はひたすら藤沢街道(467号)を下って藤沢市街地で渋滞があったので車で3時間近くかかり、着いた時は4時半になっていた。日が暮れる前に急ぎ富士山を撮る。それから宿探しだが、慶長年間というから江戸時代初期の創業、HPにある350余年どころか400年余の「恵比壽屋」という古い旅館が参道の入り口付近にあって、意外にも宿泊できるというので泊まることにした。この老舗旅館、「島に弁天、旅館は惠比壽」のキャッチコピーで知られるそうで、明治の元老・伊藤博文や桂小五郎も泊ったという。2階建てになった公共の駐車場から旅館の駐車場へ車を移動させてから江の島観光をした。若い人を中心に人出はかなりのものだ。日没後にもかかわらず、なぜ、こんなに人が多いのか、すぐに理由は分かった。坂の宿道から急な階段を上って、神社を過ぎると、なかなか豪華なイルミネーションの畑や林である。展望台もライトアップされている。ああ、キレイ、キレイと帰ってきてから、旅館の晩飯を食べた。献立に「弁天」(料理長・山中広充)とある。さざえの壺焼きや河豚刺しなど海の幸が豊富にあるが、汁にあった大きな鮟肝(あんきも)ばかりは痛風を怖れて箸(はし)にとることを辞退した。翌朝、朝湯につかり朝食を食べてから、参道の紀の国屋本店(1789‐)で作りたての江の島名物「女夫饅頭(めおとまんじゅう)」を「こりゃうまいな」と頬張(ほおば)ってから帰ってきた。
初富士を仰いでいるは弁天様
竜宮へ山のぼるは江の島
海の朝見やる先には富士の峰
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正月の昭和記念公園
2020年01月04日 14時45分15秒
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「ハイク缶」 with Photo
シックハウスの家で正月も家内に閉じ籠っているのも我慢ならないので、昨日、川崎の家から車で1時間半ほどの東京立川の国営昭和記念公園へ妻と行ってきた。一種憧(あこが)れの地である東京の国立が比較的近いことに感慨があった。昭和記念公園はだだっ広く、しかもよく管理された自然公園風の公園であった。まず、ソシンロウバイという早咲きの黄金色の梅を見に行った。ソシンロウバイ(素心蝋梅)は、中国中部原産で、日本には江戸時代に入って後水尾天皇の時代(1611から1629)に渡来したロウバイの変種だそうだ。黄金の花に顔を近づけて嗅ぐとなんとも好い香りがする。それからぐるりと周遊していろいろ撮ったが、どの風景も冬の木漏れ日に素晴らしい。立川駅前でインドカレーを食べ、それから公園の駐車場に向かったが、出る時は夕暮れていた。天気もよく陽射しも暖かいので、正月の暢気(のんき)な目出度さを満喫できる散策となった。
冬日差し素心蝋梅枝降(くだ)る
冬の日侍(さむらい)乗せた江戸の舟
弱りゆく日射しに笑う冬木立
年越えて黄昏(たそがれ)時に鴨が居る
鴨鍋を厭(いと)いて鯉に恋する哉
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元旦に一句、富士の背が伸びる元旦の夕陽かな
2017年01月01日 16時13分01秒
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「ハイク缶」 with Photo
晴れて風もなく日和の好い元旦だった。近年の正月は、北京へ行っていることが多かったが、今年は日本で過ごしている。そこで、陽のあるうちに近所を散歩して、高台から陽光に眩しい富士山を眺め、おや、さっきより背が伸びたなと気がつき、そのままにスマホに一句記す。写真も撮るが、逆光で見込みはない。そこで、ハイクのみに、
富士の背が伸びて元旦の夕陽かな 頓休
もしやとて、スマホの写真をチェックすると、薄っすらと富士も写っているので掲載しておく。
◆追撮:後日、もう少し遅い時刻に同じところから1枚撮った。
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僕のクリスマス
2013年12月17日 08時32分07秒
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「ハイク缶」 with Photo
昔からクリスマスというのが12月の23日なのか24日なのか25日なのか、わからなくて、毎年この時期になると人に同じ調子で「クリスマスというのは一体いつのことだい」と訊ねる。そして、また翌年になると、わからなくなる。つまり、僕にとってクリスマスはそう大切ではない、他人事(たにんごと)である。
今年は、特に後半は、痛風と虫垂炎で、七転八倒の痛い思いばかりだった。痛風は七転八倒もできない、じっとしていても誰かがそばを通るだけで足先に激痛が走った。入院も2度した。手術もした。だから、いつ来るかわからないクリスマスでもせっかく来るのだから大切にしようかと思う。今、目の前の卓上カレンダーを見れば、25日に「クリスマス」とある。そう、クリスマスは25日なのだ。覚えておこう、と。
せっかく来るクリスマスの25日 頓休
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夏の抜け殻
2013年08月08日 20時40分14秒
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「ハイク缶」 with Photo
会社のそばの公園で蝉が激しく鳴く木をどれどれと視力の出ない眼鏡の目で見上げていると、目の前の枝にその抜け殻を見つけた。今朝、未明といってよい薄暗い時刻から早々と蝉の鳴き声で目がさめたことを思い出した。これだけ必死に鳴く蝉の声を聴かされる夏も珍しいような気がする。これから何かが起こるのかもしれない。明日9日は長崎の原爆の日とか。
抜け殻を見詰めて思う原爆の日 頓休
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家の中に小さい秋見つけた。赤とんぼ、現る。
2012年09月24日 22時34分30秒
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「ハイク缶」 with Photo
今夜は雨が降るというので、帰宅してから妻がほした洗濯物をベランダから取り込んでいるときに網戸から何処かへ飛び立つ赤とんぼが眼に止まった。そのまま戸をしめて、食事をし、しばらく書斎で安倍新内閣の組閣案やら大学時代の古い友人にメールを書いてから戻ってくると、妻がリビングの照明の紐に止まるトンボを見つけた。見上げて「秋の赤とんぼ」だと言うと、中国人の妻は「中国のとんぼは黄色いのばかり。赤いのははじめて見る」と興奮して言った。
赤とんぼ我が家に上がり雨宿り 頓休
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秋の朝顔が唄う
2011年10月22日 18時32分17秒
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「ハイク缶」 with Photo
ベランダの朝顔が咲き終わるかと思っていると、まだ今が盛りと咲き競っている。けなげなものだ。彼女らは大した打算もなく咲いているのだ。雇い主から給料もでない。奇麗に咲いたからとて、見染めてくれる素敵な彼氏もいない。大きなレンズのカメラを寄せてきて、無断で写真を撮るけしからぬ男がいるだけだ。申し訳がてらに彼女らに一句啓上。
秋の日に唄う朝顔わが娘 頓休
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秋の中の夏
2011年10月10日 19時40分16秒
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「ハイク缶」 with Photo
もう10月も半ばにさしかかろうという秋の季節。夏を語ってはおかしいのだろうが、今日のような天気だと、まだ夏がそこにあるような気がしてならない。最初の一枚は、昨日、大和のヤマダ電機で望遠レンズを受け取り、うれしくて隣のローゼンの屋上駐車場で変わった感じに細い雲が十字をきる空を撮った。次の二枚は、今日、家のベランダであさがおをやはり望遠レンズで試し撮りしたもの。真ん中の写真は90度起こすと正常になるが、上を向いて高らかに咲き誇って見えるところが楽しい。ともかくも、秋の陽射しに向かって精一杯に夏を惜しむのは花の哀れであり、小生の哀れでもある。久しぶりに、一句。
秋の日に夏を惜しむは朝顔や 頓休
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ホームページの「風雅のブリキ缶」をよろしく。超難解との伝説ができつつありますが、もっと気楽に読んでもらえたらなと思います。
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