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先週、横浜であった震災対策技術展を取材した。一番、記憶に残っているのは、上掲の写真を示しながらセミナー講師が言った「首都直下型地震は、どこで起きるか分からない」という言葉。今、住んでいる横浜市都筑区の丘陵地帯も津波の心配はないぐらいで、あっちこっちの震源地の地震でどう揺れるかは分からない。震度7に飛び跳ねるように揺すられても築4年程度のマンションに住んでいるから建築基準を信じれば死ぬことはあるまいが、たぶん建物は資産価値を失う。建て替えとなれば二重ローンをかかえることになる。そうした場合、どんな生活が待っているのか、面倒だから考えないことにしているが、地震があれば考えないわけにはいくまい。今夜の世間は明日の大雪を心配しても大地震はけっして懸念にならない。されど、一寸先は闇である。雪降る台地が大きく身震いしないとも限らない。うちのリビングには鯰(なまず)を下敷きにして地震除けの青鬼が座っているから、彼にやせ我慢でも部屋の隅っこでいつまでも馬鹿笑いをしつづけてもらうしかない。
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