Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu

科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

どこで起きるか分からない首都直下型地震

2014年02月13日 21時59分26秒 | Journal


 先週、横浜であった震災対策技術展を取材した。一番、記憶に残っているのは、上掲の写真を示しながらセミナー講師が言った「首都直下型地震は、どこで起きるか分からない」という言葉。今、住んでいる横浜市都筑区の丘陵地帯も津波の心配はないぐらいで、あっちこっちの震源地の地震でどう揺れるかは分からない。震度7に飛び跳ねるように揺すられても築4年程度のマンションに住んでいるから建築基準を信じれば死ぬことはあるまいが、たぶん建物は資産価値を失う。建て替えとなれば二重ローンをかかえることになる。そうした場合、どんな生活が待っているのか、面倒だから考えないことにしているが、地震があれば考えないわけにはいくまい。今夜の世間は明日の大雪を心配しても大地震はけっして懸念にならない。されど、一寸先は闇である。雪降る台地が大きく身震いしないとも限らない。うちのリビングには鯰(なまず)を下敷きにして地震除けの青鬼が座っているから、彼にやせ我慢でも部屋の隅っこでいつまでも馬鹿笑いをしつづけてもらうしかない。



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大雪と居眠る母

2014年02月09日 21時50分58秒 | Journal


 土曜日は大雪になった。土曜も月に2回出社しなければならないが、この日は出社の予定があるも会社に電話をかけて休むことにした。雪は朝から夜半まで降り続き、寝ていても風雪のすさまじい音が聞こえて何度か夜中に目を覚ました。あくる日は、嘘のように晴れて、積もった雪もかなり融けているのに驚いた。午後、母親がいる施設に行くと、車椅子の母がこんこんと寝込んでいる。目を開けない。妻が話しかけると、「いま、良い夢を見ているところだから、このまま寝ている」と寝ながらに答えたそうだ。母親も昨夜の風雪に寝られず、眠気がとれなかったようだが、それにしても居眠りの達人の域に達したかと思った次第だ。妻の解釈によれば、「あまり目を覚まして生きる楽しみもないから寝ていようとしている」とのこと。これもあり得る、と感じた。
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